03 守る - 唇を噛んで耐えてみせる

「来ないで!」
「それいじょう後ろにいったら落ちるぞ」
「そう思うなら、来ないで!」
「威勢のいいガキだ。いいから、おとなしくこっちへ来い!」

海賊がその少女の腕を掴むと少女はその手を振り払う。頭にきた海賊はついに剣を抜いた。

「調子に乗るなよ……」

2人の海賊は剣を片手にじりじりと寄ってくる。

「お姉ちゃん。こわいよ……うわぁああああん!!!」
「大丈夫、大丈夫だよ」

少女の後ろに隠れた子供達が恐怖で泣き出してしまった。その鳴き声は海賊の怒りを更にあおってしまう。

「うるせぇ! まずは、そいつらから始末してやらぁ!!」

少女の後ろで泣きわめく子供に海賊が切りかかる。とっさに少女は子供をかばい、ぎゅっと抱き抱えた。

ブシュッ――

「――――――ッ!!」

少女の腕から鮮血が吹き出した。

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