two :息が苦しい。頭が痺れる。
:
「んんんっ……」
息が苦しい。頭が痺れる。しつこいぐらい繰り返されるキス。一生懸命に答えていた時だった。不意に目を開いてみたくなった。そっと開けば、目を閉じて夢中で私にキスをしている彼が目の前にいて、今この人は私に夢中なんだと理解した。それがこの上なくうれしかった。しばらく見ていると、レイリーの目が開いて、視線が絡み合う。
「キスがおざなりになっていると思ったら、なんだね。私の顔を見ていたのかい?」
「ん~」
スッとレイリーの目が細くなった。
……あ、やばい。ちょっと怒ってるときの顔だ。
「では、私も好きなようにさせてもらおうか」
「え、ちょっ!!」
頬をひとなでした手がスススッと私のTシャツの中に入ってくる。
「くすぐったいって!」
わき腹を撫でられると体が飛び跳ねる。
「あはははっ」
軽くならいいけれど、しつこくされたらさすがに耐えきれない。
「ん、ちょっ。ッ! れ、レイリー、やめて!」
レイリー! 叫ぶように言うと、唇で口をふさがれる。そのまま続けられる。
「んんっ――――」
くすぐったいのと気持ちいいのとその感覚は紙一重だと思う。最近になってレイリーは私の体をくすぐるようになった。それはだんだん激しくなってきていて、今日もおしおきという大儀を得て楽しそうにしている。
「や、めっ!!」
全力で腕も足も動かす。もうこうなればレイリーの舌を噛んでやるんだからと思ったら、舌を抜かれた。
「噛まれでもしたら大変だからね」
「――――ッ!」
一足遅かった。
「んはぁっ。レイリーお願い、やめて……」
「いい声だ」
行為はエスカレートしていき、軽々と私の両手を右手で固定したレイリーは左手は体を這わせたまま、器用にいろいいろなところへキスを落としていく。やだやだやだぁー! と声を上げようが、体をじたばたさせようがレイリーは解放してくれない。うぅ……頬を涙が伝う。そうなるとレイリーはようやく解放してくれた。
「ん、はぁ~~」
ようやく休憩できる。脱力した体はもう動かなかった。満足そうに笑うレイリーにひどい言葉をかけてやる。
「……レイリーなんか、大嫌い」
ちょっと驚いた彼の顔が見れた。すぐに優しい笑顔に戻る。
「私はなまえが好きだよ」
「――――ッ」
ひ、卑怯だ。そんなの。だるい体を動かして彼に抱きつく。
「嘘、大好き」
「ハハハッ、知っているさ」
ちゅっとキスしてくれるあなたが愛おしくて堪らない。
「君は嫌、嫌というが体は正直だ」
「え?」
レイリーは躊躇無く私の短パンの中に手を入れて、ショーツの上から撫でるように触る。
クチュリ――――
「ッ!?」
ほらねと彼の顔が笑う。
顔を真っ赤にして首を横に振れば、もう彼のターン。行くぞという声と共に彼は私の上に跨る。胸の突起を弄ばれたあとに服をすべて脱がされる。
「綺麗だ」
レイリーはいつもそう言ってくれる。スススッと愛おしそうに私の体を撫でると、指でクチュリと突起を触る。思っていた以上の刺激に体がはねた。
「んはっ!!」
待って! と手を伸ばすと、起こした体は肩を押されてベッドに戻される。
「……待たない」
耳元で囁かれた彼の声に期待してしまった私はもう彼に溺れている。もう十分濡れているようで、いいかね? と確認してくれる。コクリとうなづけば、ニコリと笑いながら彼のものが入ってくる。
「んんっ……」
相変わらず……
「レイ、リ……」
「なんだい?」
「で、でかい……」
「っは、なまえ誘うのがうまくなったな」
ワントーン下がったレイリーの声に後悔したとき、すでに彼のスイッチは入ってしまっていてもうどうしようもなかった。
「あっ、あっ、あっ、ん~~~」
もうおかしくなる。大きく揺れるベッドのスプリングの音がレイリーの凄さを物語っている。いや、これは本当に……
「れい、りぃ。だめ、おかしく、なちゃ……あぁ――――」
「おかしくなればいいさ」

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