第05話:手が離れた瞬間に色褪せる世界
「本部体制の見直しをした。各支部は物理的に離れている。支部で処理したものをこちらに送るよりも、始めからこちらで作成した方が効率がいい、という話になった」それはまぁ……うん、良い考えだと思う。正直、私もちょっと面倒だなって思っていた。「すべて…
ある恋心の成れの果て
第04話:ある恋心の成れの果て
食堂で昼ご飯を食べ終えた後、スモーカー中将がセンゴク大目付に呼ばれた。このタイミングで呼ばれるということは、なんだか嫌な予感しかしない。そう身構えていた私とたしぎちゃんだったけれど、返ってきたスモーカー中将は機嫌よく笑っていて、二人で首を傾…
ある恋心の成れの果て
第03話:昨日も明日も愛せない
「越権行為として処罰することも可能ではあるが……」歯切れ悪く区切るセンゴク大目付が、ぼりぼりと煎餅をかみ砕く。「なぁ、モモンガよ。諦めることは出来んのか。本人が望んでおらんのじゃろう?」「…………」諦める……それが一番手っ取り早く簡単な話だ…
ある恋心の成れの果て
第02話:ループし続ける愛憎
ここは海軍本部内にあるG5専用の一室。「、そこに座れ」どっしりと二人掛けのソファに座ったスモーカー中将を恐る恐る見つめる。ジャケットに挿している葉巻二本を取り出してボッと火をつけるまでがいつものルーティーンだ。途端に室内に充満し出した白い煙…
ある恋心の成れの果て
第01話:救いようのない人
は若手の海軍士官だった。戦闘力はさほどなかったが、事務方においては皆に一目置かれる存在で、周囲からとても頼りにされていた。端から見れば順風満帆に見えた彼女だったが、その心には一つの大きな秘密があった。それは彼女の上司、モモンガ中将に関するこ…
ある恋心の成れの果て