続 Marriage Blue.

2日目:彼の言うこと

シャワーを浴びて部屋に戻ったら、クザンさんがいなくなっていた。残されていたメモには「呼び出されたから少し行ってくる」とあった。クザンさんは忙しい人だ。深夜、日付が変わった頃物音がした。隣の部屋の扉が閉まる音だ。小さくパタン音がした後、コツコ…

1日目:お届け物です

「えっと……」机の上に置かれた赤い液体。見るからに怪しげである。そして、それを持ってきたクザンさん今の私の目の前にあるものだ。  昨日の今日のことだ。朝食を終えたあと、クザンさんが懐からこれを取り出して、「例の薬のお試し版ができた…

救いの手の先に

婚約者を裏切る罪悪感? そんなものは微塵もない。……というか、そもそも私をこんな体にしたクザンさんが悪い!何言っているんですか? 正気ですか? 大丈夫ですか? と固まっているコビーを横目に見ながら、深呼吸を繰り返す。うん、分かっています。自…

逃げ出したお姫様

「愛が重いんです!」が叫んでいた。「なんでよ! 俺のこと好きなんでしょう?」の婚約者も叫んでいた。「大好きです!」「じゃあ戻って来なよ!」「いやです!」「な・ん・で!」いや、ほんともう、言わないと分からないんですか、あなた……。婚約者のねち…