翌朝、少しひんやりとした空気にブルリと体が震えた。
「寒い……」
薄目を上げ、布団を辿る。端っこを掴み、グィ、と引いてみるがビクともしない。あれ?と思いながら体を起こして見てみれば、ミホークが布団に抱きついて眠っていた。
「相変わらずすごい寝相ね。……ミホーク」
ついクスクスと声を上げて笑ってしまった。布団の隙間から伸びてきた白い手。ん? と首を傾げた途端、重心を預けていた腕がその手に寄って持って行かれる。
「うわっ!?」
ボスンとベッドに横倒しになる。地味に効いた。ジッとりとした目線の先にはにまにまとしてやったりと笑っているミホークがいた。
ちょっとムッとしたけど、なんだか楽しくなってしまって。もう! と怒りながらも一緒になって笑ってしまった。
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「ねぇミホーク」
「……どうした?」
2人で砂浜を歩いていた。
「私と出会ってよかった?」
「……どうしてそんなことを聞く」
「なんとなく、かなぁ。時々ね、不安になるの。だからそんなときに思い浮かべて安心するために聞きたいの」
「つまり、言わなくても結果が分かっているということであろう? 言う必要もあるまい」
「えぇ~、ミホークの口からちゃんと聞きたいのに」
「…………」
黙り込んで足を止めてしまったミホークが海原の方に視線を向ける。「俺はいつからこんな風になったのだろうな」と訳の分からないことを言い、私に向き合って言った。
「良かったと思っている」
「……うん。私も思っているよ」
嬉しくて、隣に駆け寄って体を寄せた。そうしたらミホークが肩を抱いて、ちゅ、と優しい口づけを頭に落とした。
「塩辛いな」
「ふふ、海風吹いているからね」
吹き抜ける海風が私とミホークを笑顔にしてくれた。
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今日はミホークが仕事で外へ出ていた。私も行くと言ったのだけれども、今までのこともあり、それは絶対にダメだと言って連れていってはくれなかった。
もう少ししたらミホークの誕生日だから何か買ってあげたいなと思っていたのに。これじゃなんにもあげられない。
ミホークは何をあげたら喜んでくるのだろうか、それを考えていたらいつの間にか一日が終わってしまっていて、もう無理だなとすっかりあきらめてしまった私は、夜に帰ってきたミホークを捕まえて直接聞くことにしてしまった。

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