わかちあう・わたす・わらう
「あと数日でミホークの誕生日でしょう?」「……誕生日? そんなものどうでもいいだろう」「え、そんなことないよ~誕生日大切、大切!」「禁酒が絶たれる年齢でもあるまいに、なぜそんなにも歳を取ることを喜ぶ? 理解できんな」「ん、記念だから?」「歳…
愛すればするほど
ゆるむ・よりそう・よろこぶ
翌朝、少しひんやりとした空気にブルリと体が震えた。「寒い……」薄目を上げ、布団を辿る。端っこを掴み、グィ、と引いてみるがビクともしない。あれ?と思いながら体を起こして見てみれば、ミホークが布団に抱きついて眠っていた。「相変わらずすごい寝相ね…
愛すればするほど
むすばれる・もたれる・もとめる
薬の依存症もすっかり直り、なんとなく感じていたけだるさも消えた。「最近は顔色が良さそうだな」「ん? うん、まぁね。これもすべてローくんの薬のおかげだよ。あの子は本当にすごいね」あれ?急に黙り込んでしまったミホークの方に顔を向ければ、興味なさ…
愛すればするほど
みかわす・みつける・みつめる
そのまま2人して吸い込まれるようにして口づけを交わした。互いの存在を確かめるようにして、頬を、首を、肩を触り、存在している喜びを感じ合った。「もう他にはないか?」「ん?」唇を離したミホークが探るようにしてこちらの瞳をのぞき込んでくる。この人…
愛すればするほど
まじわる・またたく・まもる
― SECTION 6 < 鷹と笑顔 > ― 「……と、まぁこんな感じですね」長い長い物語でした。めでたしめでたし。と軽い口調でそう言うと、眉間に深い皺を作ったローくんが不満そうに口を開いた。「…
愛すればするほど
ほてる・ほほえむ
それは急な吉報だった。がいなくなってからというもの、居ても立ってもいられず、島を巡り捜索を続けていた。そんなある日、海軍本部から召集がかかった。また面倒な会議でもあるのか、と伝書バットから手紙を受け取り目を通す。書面にはドフラミンゴが七武海…
愛すればするほど
ふりあう・ふれる
腕の中の温もりは弱々しいながらも呼吸をし、しっかりと俺の服を掴んでいた。遠くでいくつもの金属と金属が重なりあう音が聞こえる。、お前は幸せになりたいか幸せって何なの? 私、よく分からない城でお前はそう話していた。俺とお前は似ているのかもしれな…
愛すればするほど
ひする・ひたる・ふくれる
― SECTION 5 < 桃鳥の願い > ― 前日の私の記憶が無くなっていないという秘密は未だ守られていた。そんなとき、部屋の中に招かれざる客がやってきた。「……ドンキホーテ・ドフラミンゴ」「…
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ぬくまる・はしる・はたす・ひかる
ほかほかと風呂に入り、のんびりと過ごしていたときだった。自分の体に小さな傷がついていることに気がついた。……こんなのあったっけ? そこには小さな文字でこう書かれていた。"アメ、毒"「……なんだろ? ……アメ? 体に悪いっていうこと?」首を傾…
愛すればするほど
なつかしむ・なでる・にぎる
時々記憶が混線することがある。過去の風景が頭の中に浮かび上がり、それが現在と重なる。昔の、小さな頃の神の姿が浮かんできたこともあった。それにこの城の庭にも見覚えがあった。神が座る台座にも。これが懐かしいという気持ちなのだろうか。そういう気持…
愛すればするほど
てれる・とける・なじむ
― ドフラミンゴからエネルに引き渡された後、現在の時間軸に戻ります ― 訳が分からないまま、私は抱きしめられていた。お前は俺の妻だとこの人はもう一度言った。この人が何を言っているのか、その意味が全然分からな…
愛すればするほど
つまされる・つむる・であう
ヒュ、と風の音が聞こえる。パタパタと布のはためく音がしていた。話には聞いていたけれど、空島は下界に比べて相当高いところにあるようだった。落ちても落ちてもなかなか下が見えてこなかった。下は海かな。海だったらこの布を広げて風を弱めて、衝撃を和ら…
愛すればするほど