「あ”~~もう、無理ぃ…………」
ベッドに倒れ込む。身体が鉛のように重かった。
「俺はまだいけるが」
汗だくのくせに、ゾロの目はまだ死んでいない。
「無理。無理無理。疲れた。もう休みたい。……寝る」
「……さっきもそう言ってたよな?」
そう言いながら、ゾロが腰に手の平を置いてくる。軽々とお尻を上げて、だらしなく開いた陰部をぱっくりと指で開いて、そこに舌を這わせてきた。
「ばっ……か……!! っ、あっ、ふ…………やめ、んんっ……!」
「……ほら。また溢れてきてんぞ」
……止まらない。快楽の渦が解放してくれない。
「もうっ! じゃあ責任取ってちゃんと入れて出してよ!」
「それは無理。俺はもう立たない」
「はっ!?」
ダッタラ、ドウシテサワッタノデスカ?
「っ、ふ…………、この、大馬鹿やろっ!! 立たないなら触らないでよ!」
「別に触るのくらいいいだろ? 悪いな。こんなに善がられたらつい触りたくなる」
「何それ! も……、ふぅっ……んんっ、めっ、だめって! こっちが不完全燃焼になるから!」
変に刺激されたまま放置されたらこっちの力の行く当てがなくなって大変なことになるっていうのに。それを途切れ途切れになんとか伝えたら、「それなら……まぁしょうがないか」と言ったゾロが、あっという間に服を着て出て行く。
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「…………なに? なんなの?」
――と、1分も経たずに扉が開く。
「くそ剣士だから、なんだって言ってんだろうが! 俺寝てたんだぞっ!」
「知るか、ボケ! 緊急事態だって言ってんだろ。いいから中入れ!」
言い合いの後に部屋に人が飛び込んでくる。勢いよく扉が閉まった後、ひゅっ――と私の喉が鳴ると同時に、両目を真ん丸に見開いたサンジさんが、私を見て立ち止まっていた。そりゃそうだ。だって私は一矢纏わぬ姿で、おしりを扉の方に突き出して、そのまま力尽きて止まっていたのだから。
「なっ……なっ!? これは一体どういう状況だっ!!」
対して、サンジさんの後ろにいるゾロは、腕を組んで平然と答えた。
「なまえの性欲が収まらないから、お前のが欲しいそうだ」
「っ、ちょ……! ゾロ!! それはいくらなんでも話を省きすぎでしょ! それだと私がただの変態になるっ!」
「どう見ても変態だろ?」
「っ、いやいやいや! こんな状態で放置したの貴方じゃん。っていうか、私もう動けないって、「でも、中に出して欲しいんだろ?」…………」
そこに関しては間違っていないので何も言い返せません。……けど、けどさ!
そういう状況にしたのはゾロじゃん!
「え……っと~~」
サンジさんが軽いパニックになっている。あぁ、もう……!
「とにかく話はあとで!」
説明はあとでするから! 重ねて何度もそう言って、サンジさんの手を引く。ごくり、と生唾を飲み込んでいるくらいだから、こういったことに忌避感はない人だと思いたい……!
「俺はいいけど……その、なまえちゃんはそれでいい……」
「いい! 全然いい、問題なし! 前に話したとおり、悪魔の実の力でそうなってるから、そういうものだって割り切ってる。だから、後からつべこべいったりしない。……あぁ、もう! ゾロ! ゾロのせいで性格がなんか、荒くなってるじゃん、ゾロの馬鹿!」
「はぁ? 俺のせいにすんなよ!」
うぅ…………こっちはお腹の奥の方が疼いて仕方がないっていうのに、この男は……。ゾロはもうすっかり服を着込んでしまっていて、物見の姿勢に入っていた。
「いや、お前、終わったのなら出て行けよ」
「なんでだよ?」
「気になるだろ、普通」
ちらり、こちらに視線が向く。……どうか私に話を振らないで下さい。私はもう一度に四人を相手にしたことがあるくらいなんで、二人くらいなんとも思わないんですよ。なので、どうか聞かないで欲しい。
「ん!」
サンジさんが今一度強く押すと、ゾロが「分かったよ」と頷いた。彼が部屋から出て行くのを、二人で見送ったあと、ふぅ~~、サンジさんが息を吐き出す。
「ごめん。やっぱり急すぎるよね……? 大丈夫?」
「あ、いや……それは全然大丈夫」
にっこりとサンジさんが笑う。だったらどうしてそんなに深刻そうな顔をしているんだろうか。
「…………?」
首を傾げる。
「いや……まぁ、その。俺は結構手慣れている方だとは思うが、なまえちゃんは可愛いから、ちょっと、心の準備が……」
「へっ?」
「俺は女の子が大好きだから……」そう言って、サンジさんが手を伸ばしてくる。私の手の平に触れて、指に指を絡ませて、恋人のように繋ぐ。
「なまえちゃん、タバコの味は大丈夫? 俺、普段吸ってるから、ちょっと苦いかも」
「ううん。大丈夫……」
そう。じゃ……いいね――寄せられた金髪の前髪が目前に迫ってくる。ふわりと香る甘い香り。てっきりタバコの香りがするのかと思っていたのに、とても良い匂いだ。お風呂上がりで寝ていたのかもしれない。そっと触れた唇。……確かに、タバコの味がする。……けど、ベックマンのときもそうだったけど、この苦みが逆に癖になる。
両手の平に絡まされた指を握り締められて、顔の横に上げられる。そのまま、壁際に寄せられ、背中が後ろに当たった。
「っ、ふ……ん、ふぁっ、」
息が続かない。酸素を求めるように口を開くと、サンジさんの唇が首筋に逸れていく。呼吸を整える猶予をくれるらしい。ふわふわする恍惚感に浸りながら、私は天井を見上げる。
首にちくりと走った痛み――と、直後に舌が這う感覚。身体がびくんっと跳ねる。
「はぁっ……」
「攻められるの、大丈夫?」
「ん……」
ゆっくりと頷く。そういうのにすっかり慣れてしまった自分自身に違和感も抱かなくなっていた。
しゅるりと、首のネクタイを解いたサンジさんが、私の手頸を縛る。手は上に上げたまま固定された。そしてそのままベッドの上に倒されて、膝を立たされる。足の間にはサンジさんの身体が割って入り、彼はいつの間にかすべてを脱いだ状態でいて、彼の反り立った『あれ』が太ももにぴたりと当たっていた。あぁ……、おっきい。見えないけれど、分かる。おっきいし、絶対に堅い。目を閉じて想像する。……やだ、もう、最高。
「……ねがい、はやく」
「ん……、もう少しだけ」
サンジさんの指が優しく肌を撫でていく。首筋から肩を通り、脇腹を通る。
「なまえちゃんのおっぱい、可愛いね。……今から触るよ?」
「ん…………」
ゆっくりと包み込まれるように、彼の手の平が胸を覆う。やわやわと揉みし抱かれ、同時に指先が乳頭を刺激する。……この人は手慣れている。それはすぐに分かった。
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「サン……ジぃ……っ、ふっ」
「なまえ……」
最初にあったはずの優しい愛撫はいつの間にか消え失せていた。そこにあるのは縺れるように手足を絡ませる男と女。互いに敬うように呼び合っていた名前はいつの間にかただの言葉と成り果てている。
なまえが限界だと口ではいうけれど、彼女の身体は彼の竿を咥え込んだまま離さない。引き際を心得ているサンジは穴の奥をぐりぐりと刺激する。先に当たる柔らかく弾力のあるところ――そこは子宮の入り口で、そこが彼女の性感帯であることを知った瞬間から、ここまでずっと突き続けている。
なまえは腰を痙攣させて「もう嫌だ嫌だ」と言いながらも、サンジの背中に回した腕の力を抜きはしない。そう――彼女はサンジを掴まえて離さない。それはまるで恋人に縋り付くようで、サンジは愉悦を感じ、なまえのことを愛おしく思っていた。
不思議だ……俺たちはほんの数時間前に出会ったばかりだっていうのに。
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数分後、ようやく力尽きたのか、なまえの腕が緩んでいく。身体をベッドに沈めた彼女は深い眠りについた。
「これが日常になるのか……最高だな……」
サンジはそう言って、なまえの隣に身体を並べる。朝になってから、彼女はなんて言うだろう――朝っぱらから悪戯をしたら嫌われるだろうか……。――やってみたい。なまえのふくれっ面を指で突いたあとに、謝り倒しながら抱き締めたい。微睡みのなか、サンジは見つけた楽しみを噛み締めるように目を閉じた。

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