主と召使い

77:召使いの標的

ソードに所属してから数か月の月日が流れた。私は汚職海兵になりきれないまま変わらず過ごしている。あぁ…………違った。これは嘘だ。ひとつだけ、変わったことがあるんだった。「……何かいいことでもありました?」高いところから聞こえる柔らかな声に意識…

76:召使いの心変わり

コビーとの一夜を終えた翌日『訓練』という名の実験は幕を閉じた。……ようやくだ。正直なところ、終わりの見えないものだったので、本当に良かったと思っている。嫌だったとか、辛かったとか、そういうわけじゃないんだけど……ただ、日常の一つ一つが評価の…

75:召使いの上司

「やっちまったァ」部下と朝チュンしてしまうなんて……。荒れに荒れているコビーの寝室のベッドの上、目覚めた私は全裸で寝転がっていた。天井を見上げながら記憶を辿っていくが、どこで意識がなくなったのか分からない。のっそり上体を起こして寝室を見回す…

74:召使いの慈愛

「どんなことをして欲しいですか?」コビーがを見下ろしながら言う。三本の指での腹に触れ、「嫌だったら言って下さいね」と言う。指はの全身を這う。「気持ち、いいですか……?」静かに笑うコビーの視線の先、両頬を真っ赤にしたがコビーのことを見上げてい…

73:召使いの早とちり

自分の指を舐めるというのはなかなか気合いのいることで、それも誰かの目の前でやるとなると余計にハードルが上がる。……何故かは分からないけど背徳な気がしてならないのである。どの指にしようかと迷った結果、親指より人差し指が動かしやすいそうと思った…

72:召使いの戦闘

私って案外、海兵に向いていたのかもしれない。「そこ! 遅いィ!!!! 全力で走れェ~~!!!!」怒声が飛び交っても聞きづらい戦場。海上は風や波で音がかき消されるため、その場の状況に応じた判断を自分で決断しなければならない場面が幾度とある。そ…

71:召使いの処遇

 バッリィン 盛大な音と共にガラスの破片が飛び交う。咄嗟に両腕を上げて顔をかばったけれど、ほぼ同時に凄まじい威圧に遭い、膝から落ちた。覇王色の覇気に耐えれるようになったとして、戦闘における威圧はまた別物。……ふっつうに、怖い。「あららら~、…

70:召使いの誤解

「まさか本当に……?」そう言ったのはクザンだった。「取り込まれたらしい」「………………あいつが?」深い長息の後、現実を飲み込み切れていないクザンがゆっくりと言う。同じく溜めに溜めて頷いたセンゴクが重い唸り声を吐き出しながら目を閉じた。重い。…

69:召使いの蹂躙

仕事人間のようだから、行為自体も事務的なんだろう、痛いのは嫌だな……漠然と思っていたは、いざ始まると緩急のある攻めにヒィヒィ言っていた。「あっ、っ、は……んんっ」スモーカーは未だに服を着ていたが、は裸になって体の隅々まで蹂躙されている。酸素…

68:召使いの心当たり

あっとう間に拘束されたは、未だ頭が付いてきていない状態だった。自身の両手首とスモーカーを何度も見比べている。スモーカーは手慣れた様子で服を脱ぐ。腕を通していただけのシャツを脱ぎ、ズボンを脱いだ。軽く腕をクロスしてストレッチをしつつ、彼は言う…

67:召使いの嘆き

連れて来られた部屋は、今回のために準備された場所らしい。「わ~! 窓がある!」「は? 当然だろ」「それが当然じゃないんですよ。外の空気を吸えるっていうのは、本当に有難いことなんですから」バタン部屋の扉が閉まっても息苦しくない。「でも、いいん…

66:召使いのお相手候補

翌朝、用意してもらった朝食を食べて部屋に戻った。身支度を整えたらいよいよ元帥のところに向かうらしい。舐められないように華やかな服を着る。身なりも整えて準備万端だ。 「失礼します」案内された部屋、スモーカー中将の後ろに続いて歩いていく。広い部…