主と召使い

05:召使いの苦悩

「あっ……」見た目と反したその彼のひどく優しい愛撫に身がよじれる。「や、ん……」早々にはぎ取られた衣類は枕元へ放り投げられ、何も身に纏っていない体に執拗に舌が這わされる。じゅくじゅくと疼く感覚とそれを押さえつけるような呪縛におかしくなりそう…

04:召使いの戸惑い

その日の夜に開かれたのは歓迎会という体裁の宴。ミホークさんからあそこの奴らは何かと理由をつけて大宴会をしているとは聞いていたけれど、まさかこんなに軽くやってしまうとは。突然の来訪にも寛大過ぎてびっくりしてしまう。一通り挨拶周りを済ませる。ど…

03:召使いの新しい関係

「まぁ、取りあえず座れ」「どうも」ペコリと頭を下げてイスに腰掛ける。どっしりと向かい側に座った赤髪は疲れた顔でこちらを見ていた。その後ろには煙草をふかす男。誰だろうか。視線が絡むと今気がついたというように自己紹介が始まった。「俺は副船長、ベ…

02:召使いの別れ

「は、い?」「俺はしばらく一人で旅をする」「は、はぁ。それでここに連れてきたと?」「あぁ」古城から出ることなど滅多になかった召使いは、現在の主であるミホークに不審な目を向けた。現在、私たちは、ある船の上に立っている。「えぇっと、つまりミホー…

01:召使いの生活

「ん、あ……」古びれた城の中、何の合図もなしに突然に始まる行為。いつものことである。気配もなく近づいてきた主は背中から腕を回し、ひんやりとしている肌に熱をもたらす。薄い布一枚を着るように言われているのはいつでもしやすいようにという主の趣味で…