41:召使いの誘惑
「旅は急ぐのか?」「う~ん……そこそこ?」死の外科医彼の通り名だ。その異名を、ナミさんから教えてもらったときは不安になったが、こうして話せば話すほどに、その異名が不釣り合いに思えてくる。「どっちだよ。それ次第で予定が変わってくるだろ」「それ…
主と召使い
40:召使いの積読
カーン、カーン船が海の中に沈んでいく。鉄の階段は特有の音を立てた。耳に感じる違和感は海の奥深くに潜ったときの現象と同じらしい。「耳抜き、出来るか?」「…………?」この人は何を言っているのだろう、首を傾げていたらいきなり鼻を摘ままれた。「ちょ…
主と召使い
39:召使いの「ばいばい」
はじめましての挨拶をする前に、ルフィ船長と向こうの船長の二人で話したいことがあるからと少しだけ離れることになった。何やら真剣な話をしているらしい。二人とも若いのにちゃんと船長やっているんだ失礼ながらそんなことを考えてしまった。建前だけじゃな…
主と召使い
38:召使いの能力革命
明日にでも、目的の島に着きそうだというところで、船長の友人らしい別の海賊団に遭遇した。その海賊団の船はとても変わった形をしていた。「…………え? 海にもぐ……潜れるの?」「あぁ、そうなんだ! すげぇだろう?」「うん、それはすごい……」船から…
主と召使い
37:召使いの片想い
: ― サンジ視点 ―: 美味しそうにご飯を食べてくれるちゃんが好きだ。さらに美味しいところの感想まで細かく聞かせてくれるという……俺の天使。彼女の声をBGMにするという幸せ過ぎる空間で新しいメニューを考える…
主と召使い
36:召使いの懸想
目が覚めた後、サンジさんが隣にいて、二人でふわふわするような甘い朝を過ごした。私には縁がないと思っていた、まるで恋人のじゃれ合い……、たとえひとときのことだと分かっていたとしても、すごく幸せな時間だったな。「シャワー、浴びにいく?」「……う…
主と召使い
35:召使いの代打要求
「あ”~~もう、無理ぃ…………」ベッドに倒れ込む。身体が鉛のように重かった。「俺はまだいけるが」汗だくのくせに、ゾロの目はまだ死んでいない。「無理。無理無理。疲れた。もう休みたい。……寝る」「……さっきもそう言ってたよな?」そう言いながら、…
主と召使い
34:召使いの攻め方
順番をじゃんけんで決める辺り、そこはかとなく若さを感じる。今までのお相手は年が離れた叔父様ばかりだったから、年の近い人とするのは少し緊張。エースの時以来だ。っていうか、恐らくエースよりも年下? っぽいから、余計に若さを感じる。そして嬉しいこ…
主と召使い
33:召使いの申し入れ
単刀直入に言うね。ゾロはきっと曖昧に言うと伝わらないと思うから話の切り出しはそう言って、私は彼に予め宣言した。例え数秒でも、前置きがあるのとないのでは違うだろうと思ったから。「船に乗っている間、私と肉体関係を持って欲しい」でも……この感じだ…
主と召使い
32:召使いの自己紹介
「は……はじめまして」連れて行かれた船は中型船くらいの大きさで、一味は今まで出会った海賊団の中では一番小さい規模だった。あれだけ互いにやいやい言っていたのだから、仲はとても良いと思っている。女性は二人。航海士のナミさんと、考古学者のロビンさ…
主と召使い
31:召使いの記憶
「ったく、彼奴らどこに入ったんだよ。……まったく」不用心に開け放たれたままになっていた扉の前を男が通った。緑髪の男はこちらに気付いて立ち止まり、まっすぐに私を見ていた。私は男の両眼を見つめ返した。男の目に私はどのように映っているのか、それは…
主と召使い
30:召使いのひとり旅
まさか私がひとり旅をする日が来るなんて。ミホークのところにいたときは、城から出ることもなかった。一日中ベッドの上で過ごすことも多かったくらいだった。そんな私が……、まさかこうして全く知らない島の中をひとりで歩くことになるなんて。幸い、お金は…
主と召使い