Prologue 6/6

コンコン――

「はい~」

今度は扉が開かない。嫌な予感。

「姉さん」

ほら来たよ……さあさんじゃない。この声は男の声。つまり、この遊廓の雑用係。ついでに言えば、お呼びがかかった時に呼びに来てくれる人。この人たちは絶対に遊女の部屋には入らない。

「は~い」
「そんな嫌そうな声出していいのですか?」

扉越しにクスクスと笑う声。

「鐵てつ、笑わないで。で、お相手は?」
「すみません、つい。今夜のお相手は……」

 

150423 End.

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