第9話 そうして恋に落ちたのです。*
「えっとーー……」「どうした?」入ろうか、やっぱり引き返そうかと気を揉んでいる様子のを優しく見つめる。おそらく、この一線を越えるのが怖いのだろうな。そこはやはりまだまだか。「やめてもいいぞ。その代わり、俺は部屋で仕事をするがな」「ちょっ、そ…
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第8話 笑顔が思い浮かんできました
戦桃丸が訪ねてくるほんの少し前のこと。私はぐるくると答えを見つけるために考えていた。: いい、分かったそう言われた時、胸が張り裂けそうになって。そのせいで喉が詰まって、何も。何も言えなかった。追いかけることもできなかった。分からな…
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第7話 一晩悩みましょう
チュンチュン小鳥の鳴き声で意識が戻ってくる。ゆっくりと頭を起こしていくと首の筋が張っているのが分かった。ふぅと息を吐き出して肩の力を抜いた。「う…………」喉が、体が痛い。「あー……、ソファで寝ちゃったのか……」ようやく目を開く。そこは自分の…
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第6話 それでも、突き放されることもあります
考えれば考えるほど分からなくなっていった。こうして恋愛のことで悩むことなど、かつてあっただろうか……。いや、たぶん……これが初めてだろう。「訓練終了! 午後からは外海へ出る。メンバーはこちらで選抜し、追って連絡するので各自連絡を待つように。…
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第5話 少し仲良くなりました
今思い返せば……私、中将の腕の中で泣いたんだよね。とんでもないことをしていたよなぁ。その時のことを懐かしく思い出していた。「どうした?」「ううん、なんでも、ない」あはははと笑うと隣に立っていた戦桃丸が首を傾げた。部隊へ入隊して半年が過ぎた。…
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第4話 かと思えば、優しくもあるのです
押し切った。色々な人を。ボルサリーノさんを。戦桃丸を。たくさんの反対する人を押し切って、私は正式に海軍の兵士となった。そこからの訓練は過酷なものだった。まぁ確かに……確かに育ててやるとは言っていたけどさ。「遅い! そこで右にかわせ!!」「っ…
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第3話 意地悪をされました
見事に染みを消して見せた私の涙は、すぐに本部医療班の手によって、あの事件が原因で入院中の患者の元へと配られていった。腐ったように変色し、痛みを伴っていた部位。そこに塗り込めばたちどころに治った。まるで奇跡が起こったような……とても神秘的な光…
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第2話 偶然の再会を果たします
病室にはもうあきた。外へ出たい。そう思うようになっていた。あの薬の後遺症のせいでところどころ記憶障害が出ていた。そのせいで今一つ自分の置かれている状況というのがよく分かっていなかった。コンコン「はい、どうぞ」貸し切りの個室の病室。そこへ入っ…
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第1話 第一印象はあまりよくありません
ボルサリーノさんはいつもどっちつかずだ。そりゃあ、「どっちつかずの正義」を掲げているぐらいなのだから、当然なんだろうけどさ。「それで、どっちがよろしいんですか?」モタモタとあ~でもない、こう~でもない。決まったと思ったら、あぁ、でもやっぱり…
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