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	<title>love at first sight &#8211; 真夏</title>
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		<title>欲しいものは</title>
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		<dc:creator><![CDATA[秋山]]></dc:creator>
		<pubDate>Tue, 15 Aug 2023 13:33:03 +0000</pubDate>
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					<description><![CDATA[「…………せん、せい？」 「大丈夫です、さん。俺が送るんで、タクシーは呼ばなくていいです」 「あ……はい。わかり……「さん」」 またあの笑顔だ。爽やかな笑顔。初めて見た笑顔。いつもの先生とは違う……これはなんと言ったらい...  <a class="excerpt-read-more" href="https://neconeco-akiyama.com/manatu/works/shanks/shanks-long/loveatfirstsight/8285" title="続きを読む欲しいものは">続きを読む</a>]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p>「…………せん、せい？」</p>
<p>「大丈夫です、なまえさん。俺が送るんで、タクシーは呼ばなくていいです」<br />
「あ……はい。わかり……「なまえさん」」</p>
<p>またあの笑顔だ。爽やかな笑顔。初めて見た笑顔。いつもの先生とは違う……これはなんと言ったらいいのか……。</p>
<p>「先生、怒って……います？」<br />
「…………え？　あぁ、いえ。すみません。これは違うんです。どちらかというと、頑張って抑えています」<br />
「おさえて……？」<br />
「はい。頑張っています」<br />
「？」<br />
「えぇ、話には聞いていました。ドラゴンが、俺の娘は手強いぞと言っていました」<br />
「え…………それはどういう」<br />
「手強いです、俺、あんな約束をしたことを心から後悔しています」<br />
「あの、すみません。全然話が読めないんです……」<br />
「俺の方こそ、すみません。ほんっとうにすみません。待つって言った癖に、約束した癖に……今から、その約束を破ります」</p>
<p>先生は、「本当にすみません」そう言いながらゆっくりと近づいてきた。私の頬に手を添えて、蕩けるように頬を緩めて、先生は笑う。ますます意味が分からなくて首を傾げることになりながらも、頬に触れる先生の温度を感じて、少し……また少し……私の鼓動が早まっていく。触れられたところが、じん、と熱い。</p>
<p>「嫌になったら、どうにかして逃げてください」</p>
<p>頬に先生の頬が触れる。すりすりと甘えるようにすり寄る仕草が心地いい。鼻をかすめていく先生の香りがゆっくりと体の中に染みこんでいく。頭がふわふわする。</p>
<p>「そんな……」<br />
「そんな……？」</p>
<p>先生が耳元で言う。</p>
<p>「いや、だなんて……言いませんよ？」<br />
「っ、」</p>
<p>詰まる息が耳元で僅かに聞こえた。ゆっくりと首を捻る。下から見上げた先生は、顔を真っ赤に染めていた。</p>
<p>「顔、真っ赤ですね」</p>
<p>ふふっ、笑って見せた。次の瞬間、先生の双眸がはち切れんばかりに見開かれて、止まる。瞳が大きく揺れているのが見えた。</p>
<p>誰かの眼をこんなにもまじまじと見たのは初めてかもしれない。先生の瞳は見る角度で色が変わる。よく見ると、黒色というよりも、赤茶っぽい。虹彩は赤みが強い。とても綺麗な色をしている。思わず手を伸ばしたら、その手を掴んだ先生が、指先を絡め取るように、先生の指を絡めてきた。交差する先生の指に力が入ると、それに応えるように握り返す。先生の口元が緩む。それを見た私の口元も緩んでいった。</p>
<p>ゆっくりと、先生の顔が近づいてくる。鼻に鼻が触れて、先生の吐息が唇にかかる。どちらともなく、目を閉じた。唇をがぶりと噛まれた……と思ったら、次の瞬間には、咥内にねじ込まれていた。自由奔放に動く先生の舌が歯の裏をなぞる。ただそれだけなのに、感じたことのない感覚に見舞われる。一体どうしたというのか。酸素を欲して口を大きく開ける度に、先生の舌が奥へ奥へ歯列をなぞろうと入ってくる。</p>
<p>角度を変えて何度も何度も行われる行為。</p>
<p>「っ、は…………」</p>
<p>ちかちかと視界が飛ぶようになってきた。息が……、息が、息をしているはずなのに、頭がうまく働いてくれない。体全体が熱を帯びている。自分の熱とは思えないほどに、口からは熱い息が出ていた。滲む視界で捉えた先生は、頬を上気させ、肩で息をしていた。ただそれを見ただけなのに、むずり<span style="letter-spacing: -0.1em;">――</span>体の奥が疼いた。</p>
<p>「なまえ……」</p>
<p>いつの間にか、先生が私のことをそう呼んでいた。</p>
<p>「しゃん……く、す……」</p>
<p>お返しをしてあげたい。その一心から、声を絞り出した。</p>
<p>ぐったりとした私の体を支えていた先生は、嬉しそうに笑ってくれた。</p>
<p>「あぁ、シャンクスだ。そう呼んでくれ」<br />
「…………うん」</p>
<p>にっこりと笑う。</p>
<p><span style="letter-spacing: -0.1em;">――</span>と、先生が私の体を抱きかかえた。正直、腰が抜けてしまっていて、立つのもやっとだったので、有り難い。降ろされた先は、執務室に置かれている大きなソファだった。</p>
<p>「辛いか？」<br />
「…………？」<br />
「なまえがいいなら……いや、良くないよな。こんなの、……良くない」</p>
<p>先生は何かと葛藤しているようだった。</p>
<p>「……シャンクス」<br />
「ん？」</p>
<p>どうした？　首を傾げて覗き込んでくれる。蕩けるような優しい笑顔で、前髪を撫で付けながら、愛おしいと全身で表してくれる、彼の姿を見ていたら、疼く。…………狂おしいくらいに、欲しいと、体が願う。でも、私は、それをどうしたらいいのか、分からない。</p>
<p>ッ<span style="letter-spacing: -0.1em;">――――</span></p>
<p>頬を落ちていったのは、一筋の涙。</p>
<p>「なまえ？」<br />
「助、けて…………」<br />
「…………」<br />
「苦しい、わたし…………」<br />
「…………あぁ、俺も苦しい、」<br />
「体が熱くて、なんか、すごく。…………」</p>
<p>私の右手を握りしめた先生は苦しそうに眉を寄せた。顔を右手に埋めて、苦しそうに呻いている。</p>
<p>「こういうの、なんて言ったらいいのか、分かんないけど…………」</p>
<p>スゥ<span style="letter-spacing: -0.1em;">――</span>息を吸い込んだ。</p>
<p>「シャンクスが欲しい……って、感じてる」</p>
<p>「っ、」</p>
<p>先生が瞠目している<span style="letter-spacing: -0.1em;">――</span>その隙に、緩んだ先生の手から抜き取った右手を精一杯伸ばした。先生の首の後ろに回して、服を掴んで、グッと引き込んだ。大の大人を倒すような力はないけれど、今の先生を倒すのには十分だった。</p>
<p>とんっと、先生は私の上に四つん這いになって倒れた。</p>
<p>それから数秒、先生の時は止まっていた。そして現状をようやく理解したとき、先生は声を絞り出すようにして言った。</p>
<p>「いいのか、もうやめられねぇぞ」<br />
「…………うん」</p>
<p>瞬いた先生が顔を上げたとき、瞳に宿っていたのは、煌々とした光だった。今の今までねじ伏せるようにして隠してきたのだろう。熱っぽい視線に溶かされるように、先生が見て触れたところがじわじわと熱を灯していく。</p>
<p>先生の首筋を汗が伝って落ちていく。それをそっと指で詰った。僅かに震えた体に薄らと笑う。流し見た先生が、挑戦的に笑った。</p>
<p>互いの熱は最高潮で、服を着ているのが煩わしかった。</p>
<p>先生が上着を脱ぎ捨て、ネクタイを外す。Yシャツのボタンを外して袖を抜くと、現れたのは見事な肉体だった。筋肉質の体は見慣れている。そう思っていたけれど、この人はまた別格だ。均等性の取れた美しい体に吸い込まれるように視線が持って行かれる。</p>
<p>からからと笑い声がして、今度はそっちの番ね、とそう言うように、先生の指が私の服に触れる。</p>
<p>ごくりと唾を飲み込んだ。</p>
<p>それが先生に聞こえたのだろうか、「大丈夫」先生が抱き締めて耳元で囁く。腹に手が触れて、ゆっくりと服が剥ぎ取られていく。下着だけになったとき、熱から解放されるかと思っていたけれど、そんなことは全然なかった。むしろ…………熱を抱えた先生の体が、肌が、直に、私の肌に触れる。それだけで、まるで化学反応を起こしたように、全身が発熱するのだ。</p>
<p>「っ、～～」</p>
<p>先生が肌に触れるだけで、くびれ、腹を撫で上げるだけで、私の体はおかしくなる。負けたくないと、先生の肌に触れてみるけれど、その倍のお返しが返ってくるので、どうにもできない。…………そろそろ、体力の限界を感じてきた。</p>
<p>太ももに先生の手が触れたとき、体がはじけた。自分でもびっくりするくらい、過敏な反応をしてしまって、一瞬手を止めた先生と目が会った途端、顔から首筋まで一瞬で真っ赤に染まってしまった。逃げ場もなくただ恥ずかしいところを見られ続けるという、どうしようもない羞恥に余計に熱が集まっていく。</p>
<p>ふふふ<span style="letter-spacing: -0.1em;">――</span>先生が嬉しそうに笑っている。</p>
<p>「かわい……」</p>
<p>顔を見られたくなくって背けていたら、ちゅ、っと耳の後ろに繰り返された口づけ。観念して向きを戻したら、「怖かったらやめる……って言いたいけど、無理かもしれない」と急に降ってきた弱々しい一言に思わず笑ってしまった。</p>
<p>「大丈夫です。怖いけど、シャンクスだから、大丈夫」<br />
「……できる限り優しくする」</p>
<p>先生が本当に嬉しそうに、幸せそうに笑ってくれるから、こっちまで嬉しくなってくる。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>「…………ん」</p>
<p>ゆっくりと太ももの先に進んでいく最中、先生の指がほんの少し動くだけで全身を駆け巡る感覚。目眩にも似た感覚。これが、『気持ちいい』ということなのだろう。本能的にそう感じた。</p>
<p>茂みの奥、割れ目の向こう、本当にそんなところまで触るの……？　そう言いたくなったけど、なんとか口を閉じた。割れ目の横を何度も何度も先生の指が往復する。時折、液体が跳ねるような音がする。</p>
<p>くっ、と先生の指が割れ目に入った。その途端<span style="letter-spacing: -0.1em;">――</span>今までとは比べものにならない感覚に見舞われて、</p>
<p>ん、あっ<span style="letter-spacing: -0.1em;">――</span></p>
<p>大きな声を出してしまった。</p>
<p>慌てて手で口を塞ぐ。恐る恐る先生の方を覗き見たら、先生もこちらを見ていた。</p>
<p>「出しても大丈夫。なまえの声、聞きたい」<br />
「やっ、あの……でも周りに聞こえちゃうのはちょっと、」<br />
「今日は周りはもういないから」<br />
「でも、いるかもしれな……んんっ」</p>
<p>くちゅくちゅと先生の指が容赦なく動く。</p>
<p>「ちょ、せんっせっ！」<br />
「違う。シャンクスだろ？」<br />
「っ、あ、はっ、待って！　んんっ」</p>
<p>ちょっとこれはマジで本当にやばい。</p>
<p>「あっ、あっ。だ、めっ。はぁっ」</p>
<p>いつの間にか、私の両足は開脚させられていて、足の間には先生が座り込んでいる。</p>
<p>「なに、を……ひゃっ、んんっ!!」</p>
<p>あろうことか、先生は、自分の舌で私の割れ目をなぞり出した。それも容赦なく、何度も何度も。</p>
<p>「優しくするって言っていた癖にっ」</p>
<p>先生の頭を手で押さえてどうにか防ごうとしてみるけれど、全然意味をなさない。……気持ちよすぎて腕に全く力が入らないのだ。どうやっても抜け出せない。</p>
<p>「あ…………だめ、だめだめだめ！　お願いシャンクス、ちょっと待って。待って！　だめ、だめ！　なんか、なんかおかしい。ストップ！」</p>
<p>そう言っているのに、先生は舌を止めるどころか、重ねて指まで使ってきた。これ以上刺激を増やされてしまったら耐えられる自信がない。</p>
<p>「あ～～だ、めっ。んんっ。しゃん、くす。バカッ！　だめだって、だめっ…………」</p>
<p>あ”ぁ”<span style="letter-spacing: -0.1em;">――――</span></p>
<p>ちかちかと視界が光った。</p>
<p>眩しさに目を閉じて、ただただ息を繰り返す。ふんわりと前髪を優しく撫で上げられて薄らと眼を開けると先生の蕩けるような笑顔が映った。ぼやけた視界でも分かるくらいにすぐ側に先生がいて、ちゅっと、おでこに口づけを落としていく。</p>
<p>遅れてやってきたのは、全身の底から湧き出てくるようなじんわりとした心地よさ。ふわふわと永続的な心地よさが頭を包み込んでいる。それを刺激するように先生の手が頬を撫で上げた。ただそれだけなのに腰の奥が浮くようにぎゅんぎゅんする。</p>
<p>「……ん、」</p>
<p>揺れる視界で捉えた先生がまた一つ口づけを落としていった。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p style="margin-top: 80px;"><span style="color: #ffffff;">:</span><br />
<span style="color: #ffffff;">:</span></p>
<p>20230815 End.</p>
<details>
<summary>Afterword</summary>
<p>さささ……40万打企画でした……あれ、おかしいな。2年かかっちゃいました。<br />
大丈夫、まだ40万打の間だからセーフ。</p>
<p>当時、リクエストを下さった方……本当に申し訳ありません。<br />
2年越しに完結しました…………。すみません～！！</p>
<p>そして！　ようやく、おシャンの激甘おせっせ書けた！<br />
最っ高に嬉しいです。<br />
おせっせ書くの、こっちもはぁはぁ言いながら書くから、めちゃくちゃ疲れるんですよ。<br />
ま、同じくらい楽しいんですけどね！</p>
<p>長くなったので、切り上げるような形になってしまったのですが、<br />
続編希望が上がるようなら、続きをまた次の機会に書きますので、良かったら教えてください。</p>
<p>あ～～最高。楽しかったです！<br />
ありがとうございました。</p>
<p>感想いただけると嬉しいです。<br />
ではでは。</p>
</details>
<p>&nbsp;</p>
<p style="margin-top: 30px;"><span style="color: #ffffff;">:</span><br />
<span style="color: #ffffff;">:</span></p>
<div class="ifw_wrap ifw_right"><button class="ifw_btn" data-postid="8285" data-buttoncount="2"><span class="material-symbols-rounded">favorite</span></button><div class="ifw_message_wrap ifw_top_left" id="ifw_message_8285_2"><div class="ifw_message"><div class="ifw_text"><p class="ifw_processing">送信中です</p></div></div><div class="ifw_arrow"></div></div><div class="ifw_message_wrap ifw_top_left ifw_thanks" id="ifw_thanks_8285_2"><div class="ifw_close" data-id="8285_2">×</div><div class="ifw_message"><div class="ifw_image"><img decoding="async" src="" id="ifw_image_8285_2"></div><div class="ifw_text" id="ifw_showmessage_8285_2"></div><div class="ifw_comment"><textarea class="ifw_textarea" id="ifw_comment_8285_2" placeholder="よければメッセージをどうぞ！"  maxlength="500"></textarea><p class="ifw_memo">※コメントは最大500文字、5回まで送信できます</p><div class="ifw_send_wrap"><button class="ifw_send" id="ifw_send_8285_2" data-postid="8285" data-buttoncount="2">送信</button><div class="ifw_sending_wrap"><span class="ifw_sending" id="ifw_sending_8285_2">送信中です</span><span class="ifw_sent" id="ifw_sent_8285_2">送信しました！</span></div></div></div></div><div class="ifw_arrow"></div></div></div>]]></content:encoded>
					
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			</item>
		<item>
		<title>今更かもしれないけれど</title>
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		<dc:creator><![CDATA[秋山]]></dc:creator>
		<pubDate>Tue, 15 Aug 2023 13:29:45 +0000</pubDate>
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					<description><![CDATA[「…………彼奴、あんな奴だったんですね」 「え？　あぁ、はい。そうなんです。結構甘えん坊なんですよ。普段は長男らしいんですけどね」 ふふふ笑みを零しながら後ろに振り返ると、にっこりといい笑顔の先生が両腕を組んでいた。 「...  <a class="excerpt-read-more" href="https://neconeco-akiyama.com/manatu/works/shanks/shanks-long/loveatfirstsight/8280" title="続きを読む今更かもしれないけれど">続きを読む</a>]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p>「…………彼奴、あんな奴だったんですね」<br />
「え？　あぁ、はい。そうなんです。結構甘えん坊なんですよ。普段は長男らしいんですけどね」</p>
<p>ふふふ<span style="letter-spacing: -0.1em;">――</span>笑みを零しながら後ろに振り返ると、にっこりといい笑顔の先生が両腕を組んでいた。</p>
<p>「ちゅう、」<br />
「え？」<br />
「サボに『ちゅう』してるんですか？」<br />
「あ、……えっと？　まぁ、その……？　サボは兄ですからね。深い意味はないですよ？」<br />
「えぇ、はい。でも、サボはなまえさんのこと、『本当に大好き』なんですよね？　もちろん、それって、女性としてですよ？」<br />
「………………でもサボは兄で、」<br />
「…………じゃあ、俺にもできますよね、彼氏ですものね」<br />
「…………え？？？」</p>
<p>この人何言ってるの？　素で瞬く。ぽかんと口を開けたまま先生を見つめた。先生の言っている言葉の意味が理解できないのだ。先生の眉が徐々に真ん中に寄っていった。</p>
<p>次の瞬間、はぁぁぁぁ<span style="letter-spacing: -0.1em;">――</span>と長い息。</p>
<p>一体何事ですか？<span style="letter-spacing: -0.1em;">――</span>頭を抱えている先生を見つめた。</p>
<p>「一つだけ、先に言わせて下さい」<br />
「えぇ、はい。……どうぞ？」</p>
<p>なんだかさっきのサボもこんな感じだった気がする。</p>
<p>「なまえさんは、これから、一度、俺の執務室に入ります」<br />
「……？」<br />
「入ってくれますか？」<br />
「えぇ、はい」<br />
「扉を閉めていいですか？」<br />
「そりゃ、まぁ、はい。扉を閉めないと、誰にでも話が聞こえるので閉めて下さい」<br />
「…………」<br />
「あの……？」<br />
「俺、我慢できる気がしません」<br />
「…………？」<br />
「それでもいいですか？」<br />
「えぇっと？」</p>
<p>首を傾げると、先生がまた頭を抱えた。</p>
<p>「待つって言ったからには、待ちたいんです。でも、ここに入ったら無理だと思います、俺…………いやほんともう、そろそろ限界で」</p>
<p>「…………あの、私、タクシーで帰った方がいいですか？」</p>
<p>「………………」</p>
<p>先生が、急に、無になった。</p>
<p>そして、爽やかな笑顔を浮かべた。</p>
<p>そして、そのまま私の方に歩いてきた。</p>
<p>そして、私の背中に手を添えて、部屋に入るように促してきた。</p>
<p>なので、私は首を捻りながらも中に入った。</p>
<p>振り返ると、先生が扉を閉めていた。</p>
<p>カチャン<span style="letter-spacing: -0.1em;">――</span></p>
<p>鍵の閉まる音がした。</p>
<div class="ifw_wrap ifw_right"><button class="ifw_btn" data-postid="8280" data-buttoncount="4"><span class="material-symbols-rounded">favorite</span></button><div class="ifw_message_wrap ifw_top_left" id="ifw_message_8280_4"><div class="ifw_message"><div class="ifw_text"><p class="ifw_processing">送信中です</p></div></div><div class="ifw_arrow"></div></div><div class="ifw_message_wrap ifw_top_left ifw_thanks" id="ifw_thanks_8280_4"><div class="ifw_close" data-id="8280_4">×</div><div class="ifw_message"><div class="ifw_image"><img decoding="async" src="" id="ifw_image_8280_4"></div><div class="ifw_text" id="ifw_showmessage_8280_4"></div><div class="ifw_comment"><textarea class="ifw_textarea" id="ifw_comment_8280_4" placeholder="よければメッセージをどうぞ！"  maxlength="500"></textarea><p class="ifw_memo">※コメントは最大500文字、5回まで送信できます</p><div class="ifw_send_wrap"><button class="ifw_send" id="ifw_send_8280_4" data-postid="8280" data-buttoncount="4">送信</button><div class="ifw_sending_wrap"><span class="ifw_sending" id="ifw_sending_8280_4">送信中です</span><span class="ifw_sent" id="ifw_sent_8280_4">送信しました！</span></div></div></div></div><div class="ifw_arrow"></div></div></div>]]></content:encoded>
					
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			</item>
		<item>
		<title>微睡む夢の中</title>
		<link>https://neconeco-akiyama.com/manatu/works/shanks/shanks-long/loveatfirstsight/8272</link>
					<comments>https://neconeco-akiyama.com/manatu/works/shanks/shanks-long/loveatfirstsight/8272#respond</comments>
		
		<dc:creator><![CDATA[秋山]]></dc:creator>
		<pubDate>Tue, 15 Aug 2023 13:22:56 +0000</pubDate>
				<guid isPermaLink="false">https://neconeco-akiyama.com/manatu/works/8272</guid>

					<description><![CDATA[長い廊下。エレベーターで上層へ向かい、ついた先のフロアをまた歩く。本当に広いな、この会社。 &#160; 「」 「ん？」 突き当りの扉の少し前、サボが足を止めた。 「言いたいことある。……いいか？」 「……え？　今……こ...  <a class="excerpt-read-more" href="https://neconeco-akiyama.com/manatu/works/shanks/shanks-long/loveatfirstsight/8272" title="続きを読む微睡む夢の中">続きを読む</a>]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p>長い廊下。エレベーターで上層へ向かい、ついた先のフロアをまた歩く。本当に広いな、この会社。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>「なまえ」<br />
「ん？」</p>
<p>突き当りの扉の少し前、サボが足を止めた。</p>
<p>「言いたいことある。……いいか？」<br />
「……え？　今……ここで？　……別にいいけど。急にどうしたの？」</p>
<p>サボがとても深刻そうな顔をしている。一体何を話すというのか。</p>
<p>「俺は正直、なまえと先生が付き合うのは嫌だ。っというか、なまえが誰かと付き合うのが嫌だ」<br />
「あ……うん。はい」</p>
<p>大した話ではない気がしてきた……。サボは本当の本当に私のことが好きなのである。そこは普段と何ら変わりない。変わらなさ過ぎて、深刻に受け止められない私です。</p>
<p>「一生、独身でいてほしい」<br />
「え～～」</p>
<p>サボは、シスコンである。</p>
<p>「俺が幸せにする……！」<br />
「……具体的にどんな感じで？」<br />
「ぐ……具体的には……」<br />
「私が好きなのは、先生だけど、好きな人と離れて私は幸せになれるの？」<br />
「…………っ、」</p>
<p>そして、彼は私の言葉に弱い。……なぜならシスコンだから！</p>
<p>「う～～なまえ～～！」<br />
「はいはい」</p>
<p>普段はしっかり者のサボでも、私の前では弱音を吐く。力なく項垂れた彼の体を優しく包み込む。ずぴぴぴぴ……遠慮なく肩の上に顔を押し付けて、サボはぎゅっと私を抱きしめた。</p>
<p>「大好きだ、なまえ！」<br />
「うんうん。私も好きだよ、サボ」<br />
「うぅ……どうしてなまえは俺の妹なん、だよっ」<br />
「それは父さんに聞いて？」</p>
<p>実は、私とサボ、エースは血が繋がっていない。</p>
<p>それを知っているのは、私と父さんとおじいちゃんだけだ。私とルフィは父も母も同じだけど、サボとエースは事情があってうちの子になったらしい。サボはそれを知らない。っというか、知らせたら大変なことになるだろうから、絶対に言わないと父さんが決めた。血が繋がっていないならいいじゃないか！　と私と結婚しようとするに決まっているからね。これはもう、自信しかありません。</p>
<p>私にとって、サボはサボ。血が繋がっていなくたって、大切なお兄ちゃんなのだ。父さんにとっても、サボとエースは血が繋がっていなくても大切な息子達に変わりない。だから、彼らには言うつもりはないらしい。……これから先もずっと。</p>
<p style="margin-top: 15px;"><span style="color: #ffffff;">:</span></p>
<p>「あ～～あの、そろそろいいか？」</p>
<p>コンコン<span style="letter-spacing: -0.1em;">――</span>扉が固い音を立てた。振り返ると、二枚の大きな扉を開け放ったまま、扉を叩いているシャンクス先生がいた。</p>
<p>「あ、先生……すみません。ここが先生の部屋だったんですね」</p>
<p>そうとは知らず、……恥ずかしいところをお見せしてしまった。</p>
<p>「サボ、部屋に着いていたんならそう言ってよ」<br />
「……いやだ。俺は、先生になまえを渡したくない」<br />
「ちょ、……もう！」</p>
<p>珍しくサボが駄々を捏ねている。それも他の人がいる、その目の前で。本当に珍しいこともあるものだ。ぎゅうぎゅうと強く抱きしめられているので少し苦しいけれど、宥めるように、優しくサボの頭を撫でてあげる。目を閉じて気持ちよさそうに頬を寄せる彼の横髪を手ですいて、ちゅっと軽い口づけを頬に落とした。</p>
<p>「サ～ボ」<br />
「……わかったよ」</p>
<p>どうやら、納得？　してくれたらしい。渋々という風ではあったけれど、手を離してくれた。</p>
<p>「なまえ」<br />
「ん？」<br />
「ちゅうしたい」<br />
「あのう。そろそろ卒業してくれません？」<br />
「嫌だ…………ほんっとうに、嫌だ…………」</p>
<p>仕方が無いなぁ<span style="letter-spacing: -0.1em;">――</span>そう言いながら、サボの頬に片手を伸ばそうとしたときだった。</p>
<p>「はいはい、終了。サボのお時間は終了で～す」<br />
「なっ、先生、ずるいぞ！」</p>
<p>先生が、伸ばしかけていた私の右手を掴んで、少し後ろに引いた。</p>
<p>「ずるくない。さっき散々なまえさんに甘えていたのはサボだろう！　俺はちゃんと待ってやったぞ」<br />
「っ、ちょ…………先生、どこから見ていたんですか！」<br />
「え？　サボが『なまえさんが誰かと付き合うのは嫌だ』って言ったところから」<br />
「それ最初からじゃんっ！」</p>
<p>やだもう恥ずかしくって死にそう。</p>
<p>「はい、サボ。お前、この後大事な話があるんだろ。俺はその仕事が終わらないと仕事が出来ねぇんだ。さっさと済ませてくれ」<br />
「チッ、分かりましたよ！」</p>
<p>やけくそだ。……やけくそサボだ。……ったく、だの、あーだの、こーだの、ブツブツ言いながら、サボは振り返って元来た道を戻っていった。</p>
<div class="ifw_wrap ifw_right"><button class="ifw_btn" data-postid="8272" data-buttoncount="6"><span class="material-symbols-rounded">favorite</span></button><div class="ifw_message_wrap ifw_top_left" id="ifw_message_8272_6"><div class="ifw_message"><div class="ifw_text"><p class="ifw_processing">送信中です</p></div></div><div class="ifw_arrow"></div></div><div class="ifw_message_wrap ifw_top_left ifw_thanks" id="ifw_thanks_8272_6"><div class="ifw_close" data-id="8272_6">×</div><div class="ifw_message"><div class="ifw_image"><img decoding="async" src="" id="ifw_image_8272_6"></div><div class="ifw_text" id="ifw_showmessage_8272_6"></div><div class="ifw_comment"><textarea class="ifw_textarea" id="ifw_comment_8272_6" placeholder="よければメッセージをどうぞ！"  maxlength="500"></textarea><p class="ifw_memo">※コメントは最大500文字、5回まで送信できます</p><div class="ifw_send_wrap"><button class="ifw_send" id="ifw_send_8272_6" data-postid="8272" data-buttoncount="6">送信</button><div class="ifw_sending_wrap"><span class="ifw_sending" id="ifw_sending_8272_6">送信中です</span><span class="ifw_sent" id="ifw_sent_8272_6">送信しました！</span></div></div></div></div><div class="ifw_arrow"></div></div></div>]]></content:encoded>
					
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		<title>待ち合わせ</title>
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		<dc:creator><![CDATA[秋山]]></dc:creator>
		<pubDate>Tue, 15 Aug 2023 13:19:21 +0000</pubDate>
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					<description><![CDATA[最終的に、おじいちゃんは、私とシャンクス先生の交際を認めてくれた。 先生が退室した後に、「どうしてそんなに先生のことが嫌いなの？」と聞いたら、「それは違う。シャンクスが嫌いなのではない。ただ単純に、に悪い虫が付くのが嫌な...  <a class="excerpt-read-more" href="https://neconeco-akiyama.com/manatu/works/shanks/shanks-long/loveatfirstsight/8265" title="続きを読む待ち合わせ">続きを読む</a>]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p>最終的に、おじいちゃんは、私とシャンクス先生の交際を認めてくれた。</p>
<p>先生が退室した後に、「どうしてそんなに先生のことが嫌いなの？」と聞いたら、「それは違う。シャンクスが嫌いなのではない。ただ単純に、なまえに悪い虫が付くのが嫌なだけだ」と父さんに横から言われた。</p>
<p>おじいちゃんは何も言い返さなかったので、どうやらその通りらしい。</p>
<p>何はともあれ、無事に認めて貰うことができた。<br />
親の承諾を得られることができるかどうかで今後のなりふりも変わってくると友人から聞かされたことがあるくらいだ。とても良いことだと思う。</p>
<p style="margin-top: 80px;"><span style="color: #ffffff;">:</span><br />
<span style="color: #ffffff;">:</span></p>
<p>ピロン<span style="letter-spacing: -0.1em;">――</span></p>
<p style="margin-top: 15px;"><span style="color: #ffffff;">:</span></p>
<div class="w_b_box w_b_w100 w_b_flex w_b_div"><div class="w_b_wrap w_b_wrap_talk w_b_L w_b_flex w_b_div" style=""><div class="w_b_ava_box w_b_relative w_b_ava_L w_b_col w_b_f_n w_b_div"><div class="w_b_icon_wrap w_b_relative w_b_div"><div class="w_b_ava_wrap w_b_direction_L w_b_mp0 w_b_div"><div class="w_b_ava_effect w_b_relative w_b_oh w_b_radius w_b_size_M w_b_div" style="">
<img decoding="async" src="https://neconeco-akiyama.com/manatu/wp-content/uploads/sites/6/2023/06/RINEシャンクス.jpg" width="96" height="96" alt="シャンクス" class="w_b_ava_img w_b_w100 w_b_h100  w_b_mp0 w_b_img" style="" />
</div></div></div><div class="w_b_name w_b_w100 w_b_lh w_b_name_C w_b_ta_C w_b_mp0 w_b_div">シャンクス</div></div><div class="w_b_bal_box w_b_bal_L w_b_relative w_b_direction_L w_b_w100 w_b_div"><div class="w_b_space w_b_mp0 w_b_div"><svg version="1.1" xmlns="http://www.w3.org/2000/svg" xmlns:xlink="http://www.w3.org/1999/xlink" x="0px" y="0px" width="1" height="38" viewBox="0 0 1 1" fill="transparent" stroke="transparent" stroke-miterlimit="10" class="w_b_db w_b_mp0"><polygon fill="transparent" stroke="transparent" points="0,1 0,1 0,1 0,1 "/></svg></div><div class="w_b_bal_outer w_b_flex w_b_mp0 w_b_relative w_b_div" style=""><div class="w_b_bal_wrap w_b_bal_wrap_L w_b_div"><div class="w_b_bal w_b_relative w_b_talk w_b_talk_L w_b_ta_L w_b_div"><div class="w_b_quote w_b_div">帰りは俺が送ります</div></div></div></div></div></div></div>
<p style="margin-top: 15px;"><span style="color: #ffffff;">:</span></p>
<p>先生からのRINE。<br />
画面を見るだけで胸が高鳴る。自覚した途端にこれだ……。<br />
私、この先大丈夫かな。</p>
<p>&nbsp;</p>
<div class="w_b_box w_b_w100 w_b_flex w_b_mla w_b_jc_fe w_b_div"><div class="w_b_wrap w_b_wrap_line w_b_R w_b_flex w_b_jc_fe w_b_div" style=""><div class="w_b_bal_box w_b_bal_R w_b_relative w_b_direction_R w_b_w100 w_b_div"><div class="w_b_space w_b_mp0 w_b_div"><svg version="1.1" xmlns="http://www.w3.org/2000/svg" xmlns:xlink="http://www.w3.org/1999/xlink" x="0px" y="0px" width="1" height="4" viewBox="0 0 1 1" fill="transparent" stroke="transparent" stroke-miterlimit="10" class="w_b_db w_b_mp0"><polygon fill="transparent" stroke="transparent" points="0,1 0,1 0,1 0,1 "/></svg></div><div class="w_b_bal_outer w_b_flex w_b_mp0 w_b_relative w_b_div" style=""><div class="w_b_bal_wrap w_b_bal_wrap_R w_b_div"><div class="w_b_bal w_b_relative w_b_line w_b_line_R w_b_ta_L w_b_div"><div class="w_b_quote w_b_div">お仕事が忙しいと聞きました。サボが帰るときに一緒に帰りますよ</div></div></div></div></div><div class="w_b_ava_box w_b_relative w_b_ava_R w_b_f_n w_b_div"><div class="w_b_icon_wrap w_b_relative w_b_div"><div class="w_b_ava_wrap w_b_direction_R w_b_mp0 w_b_div"><div class="w_b_ava_effect w_b_relative w_b_oh w_b_radius w_b_size_M w_b_div" style="">
<img decoding="async" src="https://neconeco-akiyama.com/manatu/wp-content/uploads/sites/6/2023/06/RINEヒロイン.jpg" width="96" height="96" alt="" class="w_b_ava_img w_b_w100 w_b_h100  w_b_mp0 w_b_img" style="" />
</div></div></div></div></div></div>
<div class="w_b_box w_b_w100 w_b_flex w_b_div"><div class="w_b_wrap w_b_wrap_talk w_b_L w_b_flex w_b_div" style=""><div class="w_b_ava_box w_b_relative w_b_ava_L w_b_col w_b_f_n w_b_div"><div class="w_b_icon_wrap w_b_relative w_b_div"><div class="w_b_ava_wrap w_b_direction_L w_b_mp0 w_b_div"><div class="w_b_ava_effect w_b_relative w_b_oh w_b_radius w_b_size_M w_b_div" style="">
<img decoding="async" src="https://neconeco-akiyama.com/manatu/wp-content/uploads/sites/6/2023/06/RINEシャンクス.jpg" width="96" height="96" alt="シャンクス" class="w_b_ava_img w_b_w100 w_b_h100  w_b_mp0 w_b_img" style="" />
</div></div></div><div class="w_b_name w_b_w100 w_b_lh w_b_name_C w_b_ta_C w_b_mp0 w_b_div">シャンクス</div></div><div class="w_b_bal_box w_b_bal_L w_b_relative w_b_direction_L w_b_w100 w_b_div"><div class="w_b_space w_b_mp0 w_b_div"><svg version="1.1" xmlns="http://www.w3.org/2000/svg" xmlns:xlink="http://www.w3.org/1999/xlink" x="0px" y="0px" width="1" height="38" viewBox="0 0 1 1" fill="transparent" stroke="transparent" stroke-miterlimit="10" class="w_b_db w_b_mp0"><polygon fill="transparent" stroke="transparent" points="0,1 0,1 0,1 0,1 "/></svg></div><div class="w_b_bal_outer w_b_flex w_b_mp0 w_b_relative w_b_div" style=""><div class="w_b_bal_wrap w_b_bal_wrap_L w_b_div"><div class="w_b_bal w_b_relative w_b_talk w_b_talk_L w_b_ta_L w_b_div"><div class="w_b_quote w_b_div">それが……サボもドラゴンさんも暫くは帰らないと思うので</div></div></div></div></div></div></div>
<p style="margin-top: 30px;">
<span style="color: #ffffff;">:</span></p>
<p>先生のその言葉を受けて顔を上げる。</p>
<p>「サボ、帰りは……？」<br />
「ん？　あぁ、俺たちはこのまま爺がいるうちに、今後の話を詰める」<br />
「え”……私は？」<br />
「あ～！　悪い！」</p>
<p>完全に忘れられていたらしい、ちょっと悲しい。</p>
<p>「シャンクスの方の仕事はこっちの話がまとまらないと進まないじゃろう。あいつを帰らせる」</p>
<p>意外にもおじいちゃんが送迎を勧めてきた。</p>
<p>「あぁ、そうだな。……サボ、なまえをシャンクスの部屋に」<br />
「……あぁ、送ってくる」</p>
<p>RINEの返事を返す暇もなく、サボは私の右腕を掴んで引っ張った。</p>
<p>「行くぞ！」</p>
<p>なんでそんなに仏頂面になっているのか、意味が分からない。</p>
<div class="ifw_wrap ifw_right"><button class="ifw_btn" data-postid="8265" data-buttoncount="8"><span class="material-symbols-rounded">favorite</span></button><div class="ifw_message_wrap ifw_top_left" id="ifw_message_8265_8"><div class="ifw_message"><div class="ifw_text"><p class="ifw_processing">送信中です</p></div></div><div class="ifw_arrow"></div></div><div class="ifw_message_wrap ifw_top_left ifw_thanks" id="ifw_thanks_8265_8"><div class="ifw_close" data-id="8265_8">×</div><div class="ifw_message"><div class="ifw_image"><img decoding="async" src="" id="ifw_image_8265_8"></div><div class="ifw_text" id="ifw_showmessage_8265_8"></div><div class="ifw_comment"><textarea class="ifw_textarea" id="ifw_comment_8265_8" placeholder="よければメッセージをどうぞ！"  maxlength="500"></textarea><p class="ifw_memo">※コメントは最大500文字、5回まで送信できます</p><div class="ifw_send_wrap"><button class="ifw_send" id="ifw_send_8265_8" data-postid="8265" data-buttoncount="8">送信</button><div class="ifw_sending_wrap"><span class="ifw_sending" id="ifw_sending_8265_8">送信中です</span><span class="ifw_sent" id="ifw_sent_8265_8">送信しました！</span></div></div></div></div><div class="ifw_arrow"></div></div></div>]]></content:encoded>
					
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			</item>
		<item>
		<title>夕焼け空を見上げた日</title>
		<link>https://neconeco-akiyama.com/manatu/works/shanks/shanks-long/loveatfirstsight/8252</link>
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		<dc:creator><![CDATA[秋山]]></dc:creator>
		<pubDate>Tue, 15 Aug 2023 13:02:05 +0000</pubDate>
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					<description><![CDATA[「えぇっと。私の方から、先にお伝えしておきたいことがあります」 先生が背筋を伸ばして、一際大きな声を出した。 おじいちゃんの方に向けて座り直し、真剣な眼差しを向ける。先生が説得するべき相手はおじいちゃんだから、当然だろう...  <a class="excerpt-read-more" href="https://neconeco-akiyama.com/manatu/works/shanks/shanks-long/loveatfirstsight/8252" title="続きを読む夕焼け空を見上げた日">続きを読む</a>]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p>「えぇっと。私の方から、先にお伝えしておきたいことがあります」</p>
<p>先生が背筋を伸ばして、一際大きな声を出した。</p>
<p>おじいちゃんの方に向けて座り直し、真剣な眼差しを向ける。先生が説得するべき相手はおじいちゃんだから、当然だろう。先生の横顔はいつもよりも緊張を帯びているように見えた。</p>
<p>「……うむ。聞こう」</p>
<p>その姿勢には好感が持てたらしい。おじいちゃんの表情がほんの少しだけ和らいだ。そして、先生が息を吸い込んで、ゆっくりと告げる。</p>
<p>「私と、なまえさんはまだ婚約しておりません」</p>
<p>「……なんじゃと？」</p>
<p>おじいちゃんは、あからさまに分かりやすく眉を寄せた。そして、父さんの方に視線を送る。父さんは、視線だけを返していた。</p>
<p>私は、心底ほっとしていた。</p>
<p>いつの間にか、先生の中ではもう婚約したことになっているじゃないか、そうぐるぐると考え続けていたことだったけれど、こうもあっさりと、本人の口から聞くことができた。</p>
<p>こんなことなら、あの日の夜に聞いてしまえばよかったと、今は思う。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>「私は、ドラゴンに相談しただけです」<br />
「それに関しては、俺にも非がある」</p>
<p>先生の言葉に、父さんが重ねた。</p>
<p style="margin-top: 15px;"><span style="color: #ffffff;">:</span></p>
<p>「……どういうことじゃ？」</p>
<p>「えぇ……とですね。順を追って説明しますと、まず……私がなまえさんに一目惚れをしました」</p>
<p>「…………えっ!?」</p>
<p>素っ頓狂な声を上げたのは当然、私……ではなく、サボだった。それは知らなかった……という様子で、私の方をまじまじと見てくる。</p>
<p>私は先日聞いていたので知っていた……んだけど、まさかこんなに沢山の身内の前で暴露されるとは思っていませんでした。最高に恥ずかしいです。拳を握りしめて耐えることにします、はい。</p>
<p>「……ですが、なまえさんはドラゴンの大切な愛娘です。私は知っていましたので、先に相談に伺いました」<br />
「……手を出してもよいかって？」<br />
「いえっ、そうではなく……」</p>
<p>「爺さん、少し落ち着いてくれ。そう突っかかられたら話がし難いだろう」</p>
<p>ふん<span style="letter-spacing: -0.1em;">――</span>父さんが宥めても、おじいちゃんは鼻息を返すだけ。なんでそんなにシャンクス先生のことが嫌いなのか、不思議でならない。二人の間に何かあったのだろうか……？</p>
<p>「交流を重ねてよいか、交際になっても問題ないか、その先に続いても大丈夫か、伺いました」<br />
「…………？」</p>
<p>なぜそれを父さんにわざわざ訪ねたのだろう？</p>
<p>「なまえは年頃の娘だが、まだ縁談の話は集めていない。できれば、本人の好きな相手が良いと思っていた。当人はこんな感じで、」</p>
<p>父さんがこちらに顔を向けてにんまりと笑う。</p>
<p>「……そっち方面にはあまりに疎い」</p>
<p>「余計なお世話です！」</p>
<p>本当に！　食ってかかる勢いで言い返すと、父さんは澄まし顔でこっちを見ている。その横でサボも笑っている。クッ<span style="letter-spacing: -0.1em;">――</span>掴み掛かりたいけど、ここは我慢……我慢……。</p>
<p>先生が話を続ける。</p>
<p>「縁談が進んでいるところにわざわざ割り込む気はないので、先に伺いました。特に問題ないという回答を頂いて、先日、交際を申し込んだ次第です」</p>
<p>うわぁ……ほんっとうに包み隠さずに報告されてしまった。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>「その後、内々に進めていた話がどうやら漏れたようで……」</p>
<p>父さんの視線がぐぐぐっと隣のサボに向かう。……なるほど、おじいちゃんに話が渡った原因はサボだったという訳ね。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>「なまえ」</p>
<p>先生の方に胡乱な目を向けていたおじいちゃんの視線がこちらに向く。</p>
<p>「は、はいっ」<br />
「間違いないかの？」<br />
「……はい。お付き合いさせて頂いております」</p>
<p>場の雰囲気に飲まれてしまって何故か私まで敬語になってしまった。</p>
<p>「……ふむ。で、その先の婚約はどうする予定じゃ？」</p>
<p>それは、私と先生のどちらに聞いているのか……二人して顔を見合わせる。</p>
<p>正直、あまり踏み込んで欲しくない話題だった。出来ればそこは二人で決めたい。そう思うけれど、こうやって集まって話すほど、このお話は、一家にとって大事なことなんだと思う。なら、きちんと話すべきなのだろうと、分かってはいるんだけど…………なんだか、嫌なのだ。思わず唇を引き結ぶ。<span style="letter-spacing: -0.1em;">――</span>と、先生が、</p>
<p>「もちろん、私としてはすぐにでもと思いますが……」</p>
<p>そこで言葉は止まった。先生の方を見上げると、目を閉じて首を左右に振られる。無理に言わなくていい、とそう言われている気がした。あの日の夜、私は『もう少しゆっくりと進めて欲しい』と話をした。だから、先生は足踏みをしてくれているんだと思う。</p>
<p>「なまえは、我慢しておらんか？」<br />
「いえ……その……」</p>
<p>私は恋愛初心者だ。だから、どうしても何をするにも初めてのことばかりで、飲み込むのに時間がかかってしまう。それをここで話したところで、この人たちは私のことを理解してくれるのだろうか。そういう女心って、男側は聞いて理解できるものなんだろうか。こういう時、母さんが側にいてくれたら……そう思わずにはいられない。</p>
<p>言葉を詰まらせてしまったせいで、その場にいる全員の視線が一気に集中してしまった。逃げるように顔を俯ける。……急に緊張してきた。私の動揺を感じ取ったのか、先生の手が背中に添えられた。ふっ、と驚くほど体が軽くなる。思わず先生の方を見た。先生は真っ直ぐ前を向いていた。</p>
<p>張り詰めた嫌な空気を叩き割るように、先生が言う。</p>
<p>「私は、なまえさんを急かしたくはないです。きちんと向き合いたいと思っています。だから、すぐに婚約はしません」</p>
<p>そう言うと、先生は私の方に顔を向けた。握りしめている私の両拳の上に手を添えて、彼は私だけに聞こえるように小さな声で囁く。</p>
<p>「本当は今すぐにでも囲い込んでしまいたいのですが……」</p>
<p>両眼を見開く。ふっ<span style="letter-spacing: -0.1em;">――</span>と意地悪が成功した子供のようににんまりと笑った先生が私の肩を抱いた。</p>
<p>「でも、いずれは婚約、結婚したいと思います」<br />
「……っ、」</p>
<p>潔い一言だった。父さんは両腕を組んで満足そうに笑っている。サボは、サボは……なんだろう？　呆れて笑っているように見えた。おいじいちゃんは<span style="letter-spacing: -0.1em;">――</span></p>
<p>「…………」</p>
<p>黙り込んでしまった。</p>
<p>先生は、おじいちゃんの言葉をじっと待っている。この場を収めるためにはこの人の了承がなければならない。この場の誰もがそれを感じている。だから、じっと待った。そんな中で、ふと思った。私ならば、おじいちゃんの口を開くことができるのではないか、と。</p>
<p>「あの、おじいちゃん」<br />
「……？」</p>
<p>私にしては珍しいと思ったのだろう。進言してくる様子を物珍し気に見つめながら、おじいちゃんは私の言葉を待った。</p>
<p>「私は、一般的なお付き合いがどんなものか、深くは知りません。それでも、友人の話を聞いて多少なりとも知ってはいます。人と人が愛情を深めていくのには長い時間がかかるそうです。でも、稀に……『あぁ、私の相手はこの人だ』と分かることもあるそうです」</p>
<p>先生が言っていた、一目惚れのように。</p>
<p>「時間はかかりましたが、私は、シャンクス……先生のことが好きになりました。それがこの先どうなるかまでは分かりません。でも、今は……この気持ちを大切にしたいと思うんです」</p>
<p>少しずつ、ほんの少しずつだったけれど、先生は私の中に染み込んできて、私の気持ちを塗り替えた。完全に、染み渡るように塗り替えられた瞬間、私の中に『好き』という気持ちが芽生え、そして、私は思ったのだ。『あぁ、私の相手はこの人だ』と。</p>
<p>それでも、次の一歩が怖かった。その『怖い』を認め、それで良いのだと頷いてくれたのもまた、私の好きな<span style="letter-spacing: -0.1em;">――</span>先生だった。</p>
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			</item>
		<item>
		<title>好きとか嫌いとかそういうことじゃなくて</title>
		<link>https://neconeco-akiyama.com/manatu/works/shanks/shanks-long/loveatfirstsight/8246</link>
					<comments>https://neconeco-akiyama.com/manatu/works/shanks/shanks-long/loveatfirstsight/8246#respond</comments>
		
		<dc:creator><![CDATA[秋山]]></dc:creator>
		<pubDate>Tue, 15 Aug 2023 12:39:28 +0000</pubDate>
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					<description><![CDATA[通された部屋は、応接室らしい。 父さんはアメリカ支社の社長なので、こっちに自分の部屋は持っていないそうだ。同じ会社とは言え、国内外では色々と具合がうまくいかなかったりするのかなぁ？　と首を捻っていたけれど、日本支店社長を...  <a class="excerpt-read-more" href="https://neconeco-akiyama.com/manatu/works/shanks/shanks-long/loveatfirstsight/8246" title="続きを読む好きとか嫌いとかそういうことじゃなくて">続きを読む</a>]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p>通された部屋は、応接室らしい。</p>
<p>父さんはアメリカ支社の社長なので、こっちに自分の部屋は持っていないそうだ。同じ会社とは言え、国内外では色々と具合がうまくいかなかったりするのかなぁ？　と首を捻っていたけれど、日本支店社長を担当していた時期があったので、顔見知りは多いそう。</p>
<p>確かに、私が高校生のときはまだ日本の方で働いていた。……でもまさか、社長をやっているとは知らなかったし、その後継がシャンクス先生だとも知らなかった。そもそもその時は、おじいちゃんがCEOを務めているとも知らなかった。</p>
<p>大人になった今は、高校の時よりも知っていることは増えたけれど、まだまだ私の知らないことばかり。</p>
<p>ここは私の知らない世界<span style="letter-spacing: -0.1em;">――</span>そう思うと、なんだか一人だけ置いて行かれた気分になってきた。</p>
<p>隣には、待ち時間の少しの間でも、と書類に目を通している父さんと、その横で気になるところを質問しているサボ。熱心に聞き入っている様子。この2人は仕事人間だ。あとの2人、エースとルフィはどうか……どうか仕事人間にはならずにもう少し伸び伸びと生きて欲しい<span style="letter-spacing: -0.1em;">――</span>そう願わずにはいられない。</p>
<p style="margin-top: 30px;"><span style="color: #ffffff;">:</span></p>
<p>コンコン<span style="letter-spacing: -0.1em;">――</span></p>
<p>控えめなノック音の後、「どうした」と父さんが返事を返す。「お着きになられました」と、たったそれだけで、スゥ<span style="letter-spacing: -0.1em;">――――</span>場の空気が変わった。</p>
<p>「分かった。開けてくれ」</p>
<p>扉が開ききる前に現れたのは紛れもなく、祖父<span style="letter-spacing: -0.1em;">――</span>モンキー・D・ガープだった。</p>
<p>「なまえッ！」</p>
<p>そして、おじいちゃんは私の顔を見つけるや否や、飛びかかって……いや、潰しにかかってきた。</p>
<p>「ひさっ、う……おじいちゃんっ、力強すぎ……息が……がふっ」</p>
<p>アメリカ式の抱擁なのだとは分かるのだが、体格というものを考えてほしい。</p>
<p>「お……すまん。久々に会えたものだからのう。つい……悪い」</p>
<p>ちょっとパワフルなところがあるけれど、根っこは紳士のおじいちゃんは、とてもセンスがよい。所謂、ロマンスグレーなお方だ。グレーのスーツに黒いシャツ。ネクタイではなく、スカーフで首を飾っている。佇む様子はまさに老紳士。乱れた銀色の前髪を整えるように撫で付ける様はとてつもなく、かっこいい……。</p>
<p>「そうじゃ！　なまえにお土産を……」</p>
<p>ポケットから出そうとしてまごついておられる……手先が不器用なところもまたギャップがあって大変良い。ほら<span style="letter-spacing: -0.1em;">――</span>と手渡されたのは小さな包みだった。</p>
<p>「ありがとう……！」</p>
<p>まるで大切な女性に渡すプレゼントのように、愛しい貴方へと柔らかな笑みとともに送られたので感激してしまう。……いや、私はおじいちゃんの孫なので全然間違ってはいないんだけど。……これぞ、アメリカ！　と、思う。後ろに立つ父さんが、ぽんぽんと自身のポケットを叩いている。「あとで俺も渡す」ということだろう。もしかして……先に渡さずに、おじいちゃんの後に渡すために待っていた……？　サボの気遣い癖は父親譲りに違いない。</p>
<p style="margin-top: 30px;">
<span style="color: #ffffff;">:</span></p>
<p>「大変遅くなりました」</p>
<p>続いて部屋に入ってきたのは、今まさに話題の中心になっている、シャンクス先生だ。</p>
<p>「いや、押しかけて悪かった」</p>
<p>父さんがそう言いながら、頭を下げる先生の方に片手を上げる。</p>
<p>「お気遣いありがとうございます。どうぞ、お掛けください」</p>
<p>礼儀だの作法だの、詳しいことは私には分からない。ので、私はサボの隣で佇んでいる。……どこに座ったらいいんでしょうか。サボの方を流し見たら笑われた。</p>
<p>「なまえは、あっち」</p>
<p>手の平で示された先、そこには先生が立っている。</p>
<p>「え？　えっと？」<br />
「二人の婚約の話なんだから、隣に座るでしょ、普通」<br />
「…………はい」</p>
<p>そりゃそうだ。</p>
<p>サボが席についたくらいに、遅れながら、シャンクス先生の隣に並ぶ。皆の視線を感じる。恥ずかしさで悶絶しそうになりながら、隣の先生を見上げた。</p>
<p>「なまえさん」<br />
「っ、」</p>
<p>蕩けるような優しい笑顔。緩みきった口元から発せられたのは私の名前。全身を駆け上る高揚は眩暈を覚えるほどだった。僅かに揺れた体。</p>
<p>「大丈夫ですか……？」</p>
<p>近づいた顔、伏せられた瞼。緊張しているのだろうかと気遣うようにかけられた声。あぁ<span style="letter-spacing: -0.1em;">――</span>たすけて。これは公開処刑にも等しいです。</p>
<p>くるりと踵を返す。</p>
<p>サボの方に顔を向けた。私の顔を見たサボがぱちぱちと瞬いた。<span style="letter-spacing: -0.1em;">――</span>と、</p>
<p>「ふはははっ。先生、意地悪しちゃダメです。なまえが困って泣きそうです」</p>
<p>「……えっ？」</p>
<p>今度は先生がぱちぱち瞬いている。</p>
<p>「なまえ、嫌なのか？　それなら……」</p>
<p>助け舟に入ったであろうおじいちゃん。……とクツクツと笑いを堪えている父さん。それだけで誰がどこまでを把握しているのかがよく分かりました、……はい。</p>
<p>「えぇっと、嫌ではなくって……」</p>
<p>むしろその逆なんだけど、それをこの場で告げてしまってもよいのだろうか。</p>
<p>「まぁまぁ、先に座りましょう」</p>
<p>父さんがそう言うと、全員が席についた。私も、先生の隣に座る。ちなみに、応接室の椅子はソファだ。当然、一人掛けもあれば、二人掛けもある。そして、先生は当然の如く、二人掛けに座った。……ので、私も必然的にその隣に座ることになった。肩が……肩が触れそうなのです……。</p>
<p>「では……まず最初に、シャンクス。ここには、モンキー家のものしかいない。普段通り、話してもらって大丈夫だ」</p>
<p>父さんの言葉に疑い深く先生が返す。</p>
<p>「……それは本当に？」</p>
<p>……先生の視線の先にいるのは、おじいちゃんだ。</p>
<p>「まぁ、少なくとも、俺とサボ、なまえはな」<br />
「……なるほど。了解した、ということにしておきます」</p>
<p>おじいちゃんは先ほどから気に食わないという様子で先生のことを睨んでいる……ように見える。まるで親の仇という風で、ちょっと笑えてくるのは、私に当事者意識がなさすぎるからなのか……。</p>
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		<item>
		<title>唇に触れるなんて程遠い</title>
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		<dc:creator><![CDATA[秋山]]></dc:creator>
		<pubDate>Wed, 09 Aug 2023 11:27:14 +0000</pubDate>
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					<description><![CDATA[「サボごめん。寝ててもいい？」 「あぁ、いいぞ。着いたら起こす」 「……ありがとう」 支度を整えた俺とは車に乗り込んだ。台風の真っ只中を走行する。フロントガラスは打ち付ける大雨で視界が悪い。こんなところで事故に遭うのはご...  <a class="excerpt-read-more" href="https://neconeco-akiyama.com/manatu/works/shanks/shanks-long/loveatfirstsight/8209" title="続きを読む唇に触れるなんて程遠い">続きを読む</a>]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p>「サボごめん。寝ててもいい？」<br />
「あぁ、いいぞ。着いたら起こす」<br />
「……ありがとう」</p>
<p>支度を整えた俺となまえは車に乗り込んだ。台風の真っ只中を走行する。フロントガラスは打ち付ける大雨で視界が悪い。こんなところで事故に遭うのはごめんだ。幸い、車の通りは少ない。できる限りスピードを落として進んだ。</p>
<p>信号に捕まったとき、助手席の方に目をやると、なまえが目を閉じて眠っていた。行きは俺が送るとして、帰りは父さんの車で戻ってくることになるだろう。そうなると、確実に夜は更け込む。それを見越しての仮眠だ。</p>
<p>俺も、なまえも慣れたものだな。</p>
<p>考えてみれば、こうして大人になるまで、俺たち4人はずっと一緒だった。誰かにパートナーが出来ることはあっても、その誰もが続かず、4人はどこへ行くにもずっと一緒だった。いつまでもこうしているわけにはいかないと分かってはいるものの、この安らぎから抜け出したくはないと思ってしまう。ルフィとエースはそれに気づいているのだろうか。</p>
<p>家族が好きだ……大好きだ<span style="letter-spacing: -0.1em;">――</span></p>
<p>でも、いつかは皆、自分の家庭を持つだろう。</p>
<p>そのいつかが、もうそろそろ訪れようとしている。</p>
<p>信号が青に変わった。ゆっくりとアクセルを踏んでエンジンの回転速度を上げていく。ボンネットに打ち付ける雨音にかき消された回転音が脳内で音を立てた。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p style="margin-top: 50px;"><span style="color: #ffffff;">:</span></p>
<p>&nbsp;</p>
<div align="center">―　なまえ視点　―</div>
<p style="margin-top: 15px;"><span style="color: #ffffff;">:</span></p>
<p>なまえ、着いたぞ<span style="letter-spacing: -0.1em;">――</span></p>
<p>ぼんやりとした意識の中、肩を揺さぶられて、首が左右に揺れる。</p>
<p>「なまえ、着・い・た！」</p>
<p>ハッ<span style="letter-spacing: -0.1em;">――</span>と、飛び起きた。</p>
<p>「お……おぅ。起きたな」</p>
<p>隣には、目をぱちくりさせているサボ。サボの前にはハンドル。右に左に視線を回して、ここはサボの車の中だと思い出した。体を起こすとあちこちでバキバキと骨が悲鳴を上げている。変な姿勢で寝てたのかな。特に首が痛い……。</p>
<p>「あーごめん。深く眠ってたみたいで……」<br />
「眠れたなら良かった。すぐに動けそうか？」<br />
「ん～、ちょっとだけ……」<br />
「りょーかい。自販機で飲み物買ってくる。なまえは？」<br />
「コーヒーで。BASSがいい」<br />
「はいはい」</p>
<p>私は寝起きが良くない。寝起きの機嫌が悪いとかではなく、単純にスッと起きられないタイプの人間だった。サボやエース、ルフィは目覚めと共に階段を駆け下りるタイプなのに、神様どうしてなんでしょうか。</p>
<p>頭が回転を始めるまでにどうしても時間がかかってしまう。サボはそれをよく知っているので、待ってくれているのだ。ちなみに、体にエンジンがかかるのにも時間がかかります。……えぇはい。お察しの通り、低血圧です。</p>
<p>こういう時は、ゆっくりでいいから体を動かした方が早くエンジンがかかる。立ち眩みがないことを確認して、車のドアに手をかけた。足を降ろしても気分が悪くならないので、大丈夫そう。外の空気を吸って、少し体を伸ばしたい。</p>
<p>バタン<span style="letter-spacing: -0.1em;">――</span></p>
<p>外に出て、車のドアを閉めたところで、サボが戻ってきた。</p>
<p>「向こうのベンチで飲んでもいい？」<br />
「ん、あぁ。そうだな」</p>
<p>目に飛び込んできた、地下駐車場内に設置されているガラス張りの休憩スペース。そこに場所を移した。喫煙スペース……では、なさそう。</p>
<p>「サボ、吸ってくる？」<br />
「いや……いい」</p>
<p>サボは煙草を吸う人だ。頻度は多くないけれど、時折吸っている。</p>
<p>「今、やめているから」<br />
「え、そうなの？」<br />
「あぁ、もともと付き合いで吸ってただけだから」</p>
<p style="margin-top: 50px;"><span style="color: #ffffff;">:</span></p>
<p>&nbsp;</p>
<div align="center">―　サボ視点　―</div>
<p style="margin-top: 5px;"><span style="color: #ffffff;">:</span></p>
<p>喫煙スペースでの会話は一種のコミュニケーションの一つだ。先方にヘビースモーカーが居れば、多少のことは我慢する。呑まれてしまわぬように、普段はできるだけそれとは距離を取っていた。</p>
<p>コンコン<span style="letter-spacing: -0.1em;">――</span></p>
<p>透明な壁を打つ音。揃って顔を向けた。立っていたのは数ヶ月ぶりに見る父親で、笑顔で手を振っていた。飲み切った缶コーヒーをゴミ箱に放り込んだなまえが父親に駆け寄る。自動ドアが開くや否や、飛びついた。</p>
<p>「父さんおかえりなさいっ！」<br />
「おっ、……おう。なまえはいつも熱烈に歓迎してくれるな。嬉しいよ」</p>
<p>なまえの後ろに続いて顔を出す。</p>
<p>「サボ、送って来てくれたのか。ありがとう」<br />
「これくらい当然」<br />
「あぁ、本当に助かる。なんせ時間がない」<br />
「……ごめんね。忙しいのに、」<br />
「いやいやいや。なまえは悪くない。俺のスケジューリングが悪かったんだ。これを機にもう少し、割り振るように考え直す」<br />
「……？」</p>
<p>よく分からずに首を傾げるなまえに反して、それを聞いた俺はドクンと鼓動が鳴った。</p>
<p>まさか<span style="letter-spacing: -0.1em;">――</span>、頭をよぎった事柄を今ここで聞いてもよいものか一瞬躊躇した。……いや、今しかない。ここで聞かなければ、今後どこで聞く機会が訪れるというのか。及び腰になるな。前だけを向いて<span style="letter-spacing: -0.1em;">――</span></p>
<p>「譲るのか」<br />
「…………」</p>
<p>父の瞳がこちらに向いた。まるで品定めするように、俺の顔を見ている。細く鋭くなった目が、その先を急かしているような気がした。</p>
<p>「親父、俺がやる」<br />
「…………お前に出来るのか？」<br />
「あぁ、俺がやる」<br />
「…………そうか」</p>
<p>てっきり反対されると思っていたのに、いとも簡単に「了承」のような返答が返ってきた。一体どういう意味でそう言ったのか、意図を計りかねる。</p>
<p>「俺は、サボを、アメリカの方の支社に推薦している。俺の後だ。まぁ、もともと跡を継ぐつもりでいるようにと話していたからな。お前の働きぶりに問題は感じられないから、大丈夫だろう」<br />
「…………俺、は？」</p>
<p>「あぁ～～。実はな、『じいちゃん』が、」<br />
「…………っ」</p>
<p>出た、頑固爺。</p>
<p>「おじいちゃん!?」</p>
<p>なまえは爺のことが好きだ。そりゃそうだ。爺は、孫で唯一の女の子であるなまえを溺愛しているのだから。残りの男三人なんて、有象無象だと思っていやがる。…………まぁそれなりに可愛がってくれてるけどな。</p>
<p>「サボ、自分で説得してみせろ」<br />
「自分でって、爺はアメリカ…………え？　おいおい。まさか！」<br />
「あぁ、そのまさかだ。帰って来ている」</p>
<p>爺こと、モンキー・D・ガープ<span style="letter-spacing: -0.1em;">――</span></p>
<p>俺たち、モンキー家の生業である会社を創設した、現在のCEOである。さっさと引退すればいいものを……爺は現役で働いていた。</p>
<p>「やだ、うそ……おじいちゃん帰って来てるのっ!?」<br />
「あぁ、中にいる」<br />
「なんでっ!?」<br />
「ちょ……なまえ、一旦離れてくれ。さすがに熱い」<br />
「あ、ごめんごめん」</p>
<p>なまえは所謂、お父さんっ子だ。デートするくらい、父親のことが大好きなので、何かとくっつこうとする。……それを羨ましく思う俺もいつものこと。</p>
<p>「なまえのことを盗み聞いたらしい……」</p>
<p>「……あ、」<br />
「……あ、」</p>
<p>その言葉の意味を察して顔を強張らせたなまえと、ご愁傷さまと思った俺。どちらも根本的な意味は違っていたが、発した言葉は同じだった。</p>
<p>「そういうわけだ。取り敢えず、中に入ろう」</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>…………先生、大丈夫か？</p>
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			</item>
		<item>
		<title>可愛い悪戯</title>
		<link>https://neconeco-akiyama.com/manatu/works/shanks/shanks-long/loveatfirstsight/8182</link>
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		<dc:creator><![CDATA[秋山]]></dc:creator>
		<pubDate>Sun, 06 Aug 2023 12:28:53 +0000</pubDate>
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					<description><![CDATA[シャンクス先生とお付き合いするようになってから一週間。 台風の日だった。 あの日、父さんに送ったRINEの返事は未だに返ってこない。出張から戻ったサボは普段と変わりがなく、まるであの電話はなかったかように錯覚するほどだっ...  <a class="excerpt-read-more" href="https://neconeco-akiyama.com/manatu/works/shanks/shanks-long/loveatfirstsight/8182" title="続きを読む可愛い悪戯">続きを読む</a>]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p>シャンクス先生とお付き合いするようになってから一週間。</p>
<p>台風の日だった。</p>
<p>あの日、父さんに送ったRINEの返事は未だに返ってこない。出張から戻ったサボは普段と変わりがなく、まるであの電話はなかったかように錯覚するほどだった。</p>
<p>サボに婚約の話をしたところで、「父さんから聞いた」としか返事はないだろう。そうだとしたらわざわざ話を振る意味がない。……だから、サボに関してはそのままを貫くことにした。</p>
<p>エースとルフィは何も言ってこない。2人の性格上、少しでも聞きかじったことがあればすぐに聞いてくる。だから、2人はきっと知らない。</p>
<p>ザ<span style="letter-spacing: -0.1em;">――</span>　ザ<span style="letter-spacing: -0.1em;">――</span></p>
<p>窓の向こうでは雨が激しく打ち付けている。若葉に当たってははじけていく水滴をぼーっと見つめながら、あぁ……どうしたらいいのだろう、と考えていた。</p>
<p>目先の問題は父さんだ。</p>
<p>父さんが返事をしないときは、大抵が仕事に忙殺されているときだ。それでも、いつもなら見たことが分かるくらいにスタンプは返してくれるのに……こういうときに限って……。もしかして父さんの身に何かあったんじゃないか、と思わなくもない。向こうは日本ではなく、アメリカ。おかしくはないだろう。</p>
<p>「ねぇ、エース」<br />
「おぉ？」</p>
<p>今日は部活がない。だからエースが家の中でごろごろしていた。そんな彼を捕まえて、父さんにRINEを送ってもらうことにした。</p>
<p>「父さんから返事がないんだけどさ。RINE送ってみてくれない？」<br />
「いいぜ～」</p>
<p>即、実行してくれるので助かる。</p>
<p style="margin-top: 50px;"><span style="color: #ffffff;">:</span></p>
<p>&nbsp;</p>
<div align="center">―　サボ視点　―</div>
<p style="margin-top: 5px;"><span style="color: #ffffff;">:</span></p>
<p>ここ最近、なまえの様子が変だ。理由は知っている。いつものなまえなら、「この前の婚約の話は……」とすぐに聞いてきただろう。……ところが、今回はそれがない。</p>
<p>俺は戸惑っていた。</p>
<p>なまえが『何もなかった』ことを貫いている。</p>
<p>エースとルフィにも、何も言っていないようで、彼等はなまえがシャンクス先生と婚約したことすら知らない。</p>
<p>こんなことは兄弟始まって以来のことだ。なまえが俺たちに隠し事をしている。</p>
<p style="margin-top: 50px;"><span style="color: #ffffff;">:</span></p>
<p>&nbsp;</p>
<div align="center">―　なまえ視点　―</div>
<p style="margin-top: 5px;"><span style="color: #ffffff;">:</span></p>
<p>エースから「父さんから返事はまだない」と言われて数時間<span style="letter-spacing: -0.1em;">――</span>返事がない理由がたった今、分かった。</p>
<p style="margin-top: 15px;"><span style="color: #ffffff;">:</span></p>
<p>ピロン<span style="letter-spacing: -0.1em;">――</span></p>
<p>&nbsp;</p>
<div class="w_b_box w_b_w100 w_b_flex w_b_div"><div class="w_b_wrap w_b_wrap_talk w_b_L w_b_flex w_b_div" style=""><div class="w_b_ava_box w_b_relative w_b_ava_L w_b_col w_b_f_n w_b_div"><div class="w_b_icon_wrap w_b_relative w_b_div"><div class="w_b_ava_wrap w_b_direction_L w_b_mp0 w_b_div"><div class="w_b_ava_effect w_b_relative w_b_oh w_b_radius w_b_size_M w_b_div" style="">
<img decoding="async" src="https://neconeco-akiyama.com/manatu/wp-content/uploads/sites/6/2023/06/RINEシャンクス.jpg" width="96" height="96" alt="シャンクス" class="w_b_ava_img w_b_w100 w_b_h100  w_b_mp0 w_b_img" style="" />
</div></div></div><div class="w_b_name w_b_w100 w_b_lh w_b_name_C w_b_ta_C w_b_mp0 w_b_div">シャンクス</div></div><div class="w_b_bal_box w_b_bal_L w_b_relative w_b_direction_L w_b_w100 w_b_div"><div class="w_b_space w_b_mp0 w_b_div"><svg version="1.1" xmlns="http://www.w3.org/2000/svg" xmlns:xlink="http://www.w3.org/1999/xlink" x="0px" y="0px" width="1" height="38" viewBox="0 0 1 1" fill="transparent" stroke="transparent" stroke-miterlimit="10" class="w_b_db w_b_mp0"><polygon fill="transparent" stroke="transparent" points="0,1 0,1 0,1 0,1 "/></svg></div><div class="w_b_bal_outer w_b_flex w_b_mp0 w_b_relative w_b_div" style=""><div class="w_b_bal_wrap w_b_bal_wrap_L w_b_div"><div class="w_b_bal w_b_relative w_b_talk w_b_talk_L w_b_ta_L w_b_div"><div class="w_b_quote w_b_div">ドラゴンさんが帰国されたので、会って来ました</div></div></div></div></div></div></div>
<p>&nbsp;</p>
<p>たった今、シャンクス先生から送られてきた、RINE。私は、衝撃のあまり固まった。父さんから返事がない原因が分かった瞬間だった。</p>
<p style="margin-top: 50px;"><span style="color: #ffffff;">:</span></p>
<p>&nbsp;</p>
<div align="center">―　サボ視点　―</div>
<p style="margin-top: 5px;"><span style="color: #ffffff;">:</span></p>
<p>リビングで晩飯を取っていたとき、なまえのスマホの通知音が鳴った。なまえは何気なく目を向けた後、口に運んでいた箸の手を止めた。</p>
<p>「……なまえ？」</p>
<p>「父さんが……」</p>
<p>「「「父さんが……？」」」</p>
<p>3人揃って首を傾げた。</p>
<p>帰ってきたって<span style="letter-spacing: -0.1em;">――</span></p>
<p>「「「…………？」」」</p>
<p>何を言っているのか？　と言葉を飲み込むのに時間がかかった。一番に反応したのはルフィだった。</p>
<p>「父さん戻ってきたのか！」<br />
「うん、そうみたい」<br />
「……ほら」</p>
<p>なまえが差し出したスマホの画面には、シャンクス先生と父のツーショット。時刻は数分前だ。背景は空港で、たった今、帰ってきたことが読み取れる。</p>
<p>「おー！　本当だッ！！　すげぇ！」</p>
<p>離れていた時間はそんなに長くはなかったが、父がアメリカに行ってからしばらくの間は家の中が静かすぎて寂しかったものだ。特にルフィは寂しかったらしく、帰って来たのが嬉しいのだろう。</p>
<p>「一時帰国か？」</p>
<p>エースがスマホを受け取ってまじまじと見ている。</p>
<p>「う～ん。分かんない。詳しいことは書いてないみたい」<br />
「じゃあ、家に帰ってくるのも分かんねぇな」</p>
<p>「えー…………」</p>
<p>エースの予想にあからさまに頭を垂れるルフィ。それを横目に見ながら、エースからなまえのスマホを受け取った。</p>
<p style="margin-top: 15px;"><span style="color: #ffffff;">:</span></p>
<p>RINEはシャンクス先生とのトーク画面だろう。指を動かして、少しだけ遡る。日付は、なまえと先生の婚約の話を電話で聞いた日だ。</p>
<p style="margin-top: 15px;"><span style="color: #ffffff;">:</span></p>
<div class="w_b_box w_b_w100 w_b_flex w_b_mla w_b_jc_fe w_b_div"><div class="w_b_wrap w_b_wrap_line w_b_R w_b_flex w_b_jc_fe w_b_div" style=""><div class="w_b_bal_box w_b_bal_R w_b_relative w_b_direction_R w_b_w100 w_b_div"><div class="w_b_space w_b_mp0 w_b_div"><svg version="1.1" xmlns="http://www.w3.org/2000/svg" xmlns:xlink="http://www.w3.org/1999/xlink" x="0px" y="0px" width="1" height="4" viewBox="0 0 1 1" fill="transparent" stroke="transparent" stroke-miterlimit="10" class="w_b_db w_b_mp0"><polygon fill="transparent" stroke="transparent" points="0,1 0,1 0,1 0,1 "/></svg></div><div class="w_b_bal_outer w_b_flex w_b_mp0 w_b_relative w_b_div" style=""><div class="w_b_bal_wrap w_b_bal_wrap_R w_b_div"><div class="w_b_bal w_b_relative w_b_line w_b_line_R w_b_ta_L w_b_div"><div class="w_b_quote w_b_div">今日はお誘い頂きありがとうございました</div></div></div></div></div><div class="w_b_ava_box w_b_relative w_b_ava_R w_b_f_n w_b_div"><div class="w_b_icon_wrap w_b_relative w_b_div"><div class="w_b_ava_wrap w_b_direction_R w_b_mp0 w_b_div"><div class="w_b_ava_effect w_b_relative w_b_oh w_b_radius w_b_size_M w_b_div" style="">
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<div class="w_b_box w_b_w100 w_b_flex w_b_div"><div class="w_b_wrap w_b_wrap_talk w_b_L w_b_flex w_b_div" style=""><div class="w_b_ava_box w_b_relative w_b_ava_L w_b_col w_b_f_n w_b_div"><div class="w_b_icon_wrap w_b_relative w_b_div"><div class="w_b_ava_wrap w_b_direction_L w_b_mp0 w_b_div"><div class="w_b_ava_effect w_b_relative w_b_oh w_b_radius w_b_size_M w_b_div" style="">
<img decoding="async" src="https://neconeco-akiyama.com/manatu/wp-content/uploads/sites/6/2023/06/RINEシャンクス.jpg" width="96" height="96" alt="シャンクス" class="w_b_ava_img w_b_w100 w_b_h100  w_b_mp0 w_b_img" style="" />
</div></div></div><div class="w_b_name w_b_w100 w_b_lh w_b_name_C w_b_ta_C w_b_mp0 w_b_div">シャンクス</div></div><div class="w_b_bal_box w_b_bal_L w_b_relative w_b_direction_L w_b_w100 w_b_div"><div class="w_b_space w_b_mp0 w_b_div"><svg version="1.1" xmlns="http://www.w3.org/2000/svg" xmlns:xlink="http://www.w3.org/1999/xlink" x="0px" y="0px" width="1" height="38" viewBox="0 0 1 1" fill="transparent" stroke="transparent" stroke-miterlimit="10" class="w_b_db w_b_mp0"><polygon fill="transparent" stroke="transparent" points="0,1 0,1 0,1 0,1 "/></svg></div><div class="w_b_bal_outer w_b_flex w_b_mp0 w_b_relative w_b_div" style=""><div class="w_b_bal_wrap w_b_bal_wrap_L w_b_div"><div class="w_b_bal w_b_relative w_b_talk w_b_talk_L w_b_ta_L w_b_div"><div class="w_b_quote w_b_div">こちらこそ、ありがとうございました。とても楽しかったです</div></div></div></div></div></div></div>
<div class="w_b_box w_b_w100 w_b_flex w_b_mla w_b_jc_fe w_b_div"><div class="w_b_wrap w_b_wrap_line w_b_R w_b_flex w_b_jc_fe w_b_div" style=""><div class="w_b_bal_box w_b_bal_R w_b_relative w_b_direction_R w_b_w100 w_b_div"><div class="w_b_space w_b_mp0 w_b_div"><svg version="1.1" xmlns="http://www.w3.org/2000/svg" xmlns:xlink="http://www.w3.org/1999/xlink" x="0px" y="0px" width="1" height="4" viewBox="0 0 1 1" fill="transparent" stroke="transparent" stroke-miterlimit="10" class="w_b_db w_b_mp0"><polygon fill="transparent" stroke="transparent" points="0,1 0,1 0,1 0,1 "/></svg></div><div class="w_b_bal_outer w_b_flex w_b_mp0 w_b_relative w_b_div" style=""><div class="w_b_bal_wrap w_b_bal_wrap_R w_b_div"><div class="w_b_bal w_b_relative w_b_line w_b_line_R w_b_ta_L w_b_div"><div class="w_b_quote w_b_div">あと、最後、すみませんでした</div></div></div></div></div><div class="w_b_ava_box w_b_relative w_b_ava_R w_b_f_n w_b_div"><div class="w_b_icon_wrap w_b_relative w_b_div"><div class="w_b_ava_wrap w_b_direction_R w_b_mp0 w_b_div"><div class="w_b_ava_effect w_b_relative w_b_oh w_b_radius w_b_size_M w_b_div" style="">
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</div></div></div></div></div></div>
<div class="w_b_box w_b_w100 w_b_flex w_b_div"><div class="w_b_wrap w_b_wrap_talk w_b_L w_b_flex w_b_div" style=""><div class="w_b_ava_box w_b_relative w_b_ava_L w_b_col w_b_f_n w_b_div"><div class="w_b_icon_wrap w_b_relative w_b_div"><div class="w_b_ava_wrap w_b_direction_L w_b_mp0 w_b_div"><div class="w_b_ava_effect w_b_relative w_b_oh w_b_radius w_b_size_M w_b_div" style="">
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</div></div></div><div class="w_b_name w_b_w100 w_b_lh w_b_name_C w_b_ta_C w_b_mp0 w_b_div">シャンクス</div></div><div class="w_b_bal_box w_b_bal_L w_b_relative w_b_direction_L w_b_w100 w_b_div"><div class="w_b_space w_b_mp0 w_b_div"><svg version="1.1" xmlns="http://www.w3.org/2000/svg" xmlns:xlink="http://www.w3.org/1999/xlink" x="0px" y="0px" width="1" height="38" viewBox="0 0 1 1" fill="transparent" stroke="transparent" stroke-miterlimit="10" class="w_b_db w_b_mp0"><polygon fill="transparent" stroke="transparent" points="0,1 0,1 0,1 0,1 "/></svg></div><div class="w_b_bal_outer w_b_flex w_b_mp0 w_b_relative w_b_div" style=""><div class="w_b_bal_wrap w_b_bal_wrap_L w_b_div"><div class="w_b_bal w_b_relative w_b_talk w_b_talk_L w_b_ta_L w_b_div"><div class="w_b_quote w_b_div">いえ、お気になさらずに</div></div></div></div></div></div></div>
<div class="w_b_box w_b_w100 w_b_flex w_b_mla w_b_jc_fe w_b_div"><div class="w_b_wrap w_b_wrap_line w_b_R w_b_flex w_b_jc_fe w_b_div" style=""><div class="w_b_bal_box w_b_bal_R w_b_relative w_b_direction_R w_b_w100 w_b_div"><div class="w_b_space w_b_mp0 w_b_div"><svg version="1.1" xmlns="http://www.w3.org/2000/svg" xmlns:xlink="http://www.w3.org/1999/xlink" x="0px" y="0px" width="1" height="4" viewBox="0 0 1 1" fill="transparent" stroke="transparent" stroke-miterlimit="10" class="w_b_db w_b_mp0"><polygon fill="transparent" stroke="transparent" points="0,1 0,1 0,1 0,1 "/></svg></div><div class="w_b_bal_outer w_b_flex w_b_mp0 w_b_relative w_b_div" style=""><div class="w_b_bal_wrap w_b_bal_wrap_R w_b_div"><div class="w_b_bal w_b_relative w_b_line w_b_line_R w_b_ta_L w_b_div"><div class="w_b_quote w_b_div">ありがとうございます</div></div></div></div></div><div class="w_b_ava_box w_b_relative w_b_ava_R w_b_f_n w_b_div"><div class="w_b_icon_wrap w_b_relative w_b_div"><div class="w_b_ava_wrap w_b_direction_R w_b_mp0 w_b_div"><div class="w_b_ava_effect w_b_relative w_b_oh w_b_radius w_b_size_M w_b_div" style="">
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<div class="w_b_box w_b_w100 w_b_flex w_b_div"><div class="w_b_wrap w_b_wrap_talk w_b_L w_b_flex w_b_div" style=""><div class="w_b_ava_box w_b_relative w_b_ava_L w_b_col w_b_f_n w_b_div"><div class="w_b_icon_wrap w_b_relative w_b_div"><div class="w_b_ava_wrap w_b_direction_L w_b_mp0 w_b_div"><div class="w_b_ava_effect w_b_relative w_b_oh w_b_radius w_b_size_M w_b_div" style="">
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<div class="w_b_box w_b_w100 w_b_flex w_b_mla w_b_jc_fe w_b_div"><div class="w_b_wrap w_b_wrap_line w_b_R w_b_flex w_b_jc_fe w_b_div" style=""><div class="w_b_bal_box w_b_bal_R w_b_relative w_b_direction_R w_b_w100 w_b_div"><div class="w_b_space w_b_mp0 w_b_div"><svg version="1.1" xmlns="http://www.w3.org/2000/svg" xmlns:xlink="http://www.w3.org/1999/xlink" x="0px" y="0px" width="1" height="4" viewBox="0 0 1 1" fill="transparent" stroke="transparent" stroke-miterlimit="10" class="w_b_db w_b_mp0"><polygon fill="transparent" stroke="transparent" points="0,1 0,1 0,1 0,1 "/></svg></div><div class="w_b_bal_outer w_b_flex w_b_mp0 w_b_relative w_b_div" style=""><div class="w_b_bal_wrap w_b_bal_wrap_R w_b_div"><div class="w_b_bal w_b_relative w_b_line w_b_line_R w_b_ta_L w_b_div"><div class="w_b_quote w_b_div">はい。分かりました</div></div></div></div></div><div class="w_b_ava_box w_b_relative w_b_ava_R w_b_f_n w_b_div"><div class="w_b_icon_wrap w_b_relative w_b_div"><div class="w_b_ava_wrap w_b_direction_R w_b_mp0 w_b_div"><div class="w_b_ava_effect w_b_relative w_b_oh w_b_radius w_b_size_M w_b_div" style="">
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</div></div></div></div></div></div>
<div class="w_b_box w_b_w100 w_b_flex w_b_div"><div class="w_b_wrap w_b_wrap_talk w_b_L w_b_flex w_b_div" style=""><div class="w_b_ava_box w_b_relative w_b_ava_L w_b_col w_b_f_n w_b_div"><div class="w_b_icon_wrap w_b_relative w_b_div"><div class="w_b_ava_wrap w_b_direction_L w_b_mp0 w_b_div"><div class="w_b_ava_effect w_b_relative w_b_oh w_b_radius w_b_size_M w_b_div" style="">
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</div></div></div><div class="w_b_name w_b_w100 w_b_lh w_b_name_C w_b_ta_C w_b_mp0 w_b_div">シャンクス</div></div><div class="w_b_bal_box w_b_bal_L w_b_relative w_b_direction_L w_b_w100 w_b_div"><div class="w_b_space w_b_mp0 w_b_div"><svg version="1.1" xmlns="http://www.w3.org/2000/svg" xmlns:xlink="http://www.w3.org/1999/xlink" x="0px" y="0px" width="1" height="38" viewBox="0 0 1 1" fill="transparent" stroke="transparent" stroke-miterlimit="10" class="w_b_db w_b_mp0"><polygon fill="transparent" stroke="transparent" points="0,1 0,1 0,1 0,1 "/></svg></div><div class="w_b_bal_outer w_b_flex w_b_mp0 w_b_relative w_b_div" style=""><div class="w_b_bal_wrap w_b_bal_wrap_L w_b_div"><div class="w_b_bal w_b_relative w_b_talk w_b_talk_L w_b_ta_L w_b_div"><div class="w_b_quote w_b_div">では、おやすみなさい<img src="https://s.w.org/images/core/emoji/17.0.2/72x72/1f44b.png" alt="👋" class="wp-smiley" style="height: 1em; max-height: 1em;" /></div></div></div></div></div></div></div>
<div class="w_b_box w_b_w100 w_b_flex w_b_mla w_b_jc_fe w_b_div"><div class="w_b_wrap w_b_wrap_line w_b_R w_b_flex w_b_jc_fe w_b_div" style=""><div class="w_b_bal_box w_b_bal_R w_b_relative w_b_direction_R w_b_w100 w_b_div"><div class="w_b_space w_b_mp0 w_b_div"><svg version="1.1" xmlns="http://www.w3.org/2000/svg" xmlns:xlink="http://www.w3.org/1999/xlink" x="0px" y="0px" width="1" height="4" viewBox="0 0 1 1" fill="transparent" stroke="transparent" stroke-miterlimit="10" class="w_b_db w_b_mp0"><polygon fill="transparent" stroke="transparent" points="0,1 0,1 0,1 0,1 "/></svg></div><div class="w_b_bal_outer w_b_flex w_b_mp0 w_b_relative w_b_div" style=""><div class="w_b_bal_wrap w_b_bal_wrap_R w_b_div"><div class="w_b_bal w_b_relative w_b_line w_b_line_R w_b_ta_L w_b_div"><div class="w_b_quote w_b_div">おやすみなさい</div></div></div></div></div><div class="w_b_ava_box w_b_relative w_b_ava_R w_b_f_n w_b_div"><div class="w_b_icon_wrap w_b_relative w_b_div"><div class="w_b_ava_wrap w_b_direction_R w_b_mp0 w_b_div"><div class="w_b_ava_effect w_b_relative w_b_oh w_b_radius w_b_size_M w_b_div" style="">
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</div></div></div></div></div></div>
<p style="margin-top: 30px;"><span style="color: #ffffff;">:</span></p>
<p>どこまでも一線を引いているなまえと、その一線を越えたいと願う男のやりとりを見るのはなかなか来るものがある。……正直、見なければよかったと思ったくらいだ。</p>
<p>なまえはきっと、努めて平静を装っているに違いない。俺たちのRINEではもう少しスタンプを多用する。……が、ここでは使っていない。文章の節々に見え隠れするぎこちない感は、付き合い立ての初々しさを醸し出している。</p>
<p>あぁ、本当に腹が立つ。</p>
<p>苛立ちを隠したまま、スマホをなまえ返そうとしたとき、ピロン<span style="letter-spacing: -0.1em;">――</span>通知音がした。</p>
<p style="margin-top: 30px;"><span style="color: #ffffff;">:</span></p>
<div class="w_b_box w_b_w100 w_b_flex w_b_div"><div class="w_b_wrap w_b_wrap_talk w_b_L w_b_flex w_b_div" style=""><div class="w_b_ava_box w_b_relative w_b_ava_L w_b_col w_b_f_n w_b_div"><div class="w_b_icon_wrap w_b_relative w_b_div"><div class="w_b_ava_wrap w_b_direction_L w_b_mp0 w_b_div"><div class="w_b_ava_effect w_b_relative w_b_oh w_b_radius w_b_size_M w_b_div" style="">
<img decoding="async" src="https://neconeco-akiyama.com/manatu/wp-content/uploads/sites/6/2023/06/RINEシャンクス.jpg" width="96" height="96" alt="シャンクス" class="w_b_ava_img w_b_w100 w_b_h100  w_b_mp0 w_b_img" style="" />
</div></div></div><div class="w_b_name w_b_w100 w_b_lh w_b_name_C w_b_ta_C w_b_mp0 w_b_div">シャンクス</div></div><div class="w_b_bal_box w_b_bal_L w_b_relative w_b_direction_L w_b_w100 w_b_div"><div class="w_b_space w_b_mp0 w_b_div"><svg version="1.1" xmlns="http://www.w3.org/2000/svg" xmlns:xlink="http://www.w3.org/1999/xlink" x="0px" y="0px" width="1" height="38" viewBox="0 0 1 1" fill="transparent" stroke="transparent" stroke-miterlimit="10" class="w_b_db w_b_mp0"><polygon fill="transparent" stroke="transparent" points="0,1 0,1 0,1 0,1 "/></svg></div><div class="w_b_bal_outer w_b_flex w_b_mp0 w_b_relative w_b_div" style=""><div class="w_b_bal_wrap w_b_bal_wrap_L w_b_div"><div class="w_b_bal w_b_relative w_b_talk w_b_talk_L w_b_ta_L w_b_div"><div class="w_b_quote w_b_div">今日、家に帰るそうです。ただ、強行突破して帰国されたそうで、時間は一日だけです。台風で大変ですが、迎えに行くので、会社に来れますか？</div></div></div></div></div></div></div>
<p style="margin-top: 30px;"><span style="color: #ffffff;">:</span></p>
<p>……これは父となまえの2人で話すためだろう。父はそのためにわざわざ帰国した。確か、ルフィの時も一度だけ帰国していた。諸々の手続きを済ませて、ルフィと話して、またアメリカへ戻っていった。親が海外にいるとき、良いことがあるとすれば、その行動や態度で、相手の気持ちがよく分かるということだ。</p>
<p>父の場合、（母がもう居ないせいもあるとは思うが）、とても家族思いで、仕事がどんなに忙しくとも、必ず日本に帰ってくる。ただそれだけで俺たちは父からの愛情を感じることが出来たし、普段離れていても不安になることはなかった。父の努力の賜だ。</p>
<p>その父が帰国し、なまえと話す。</p>
<p>その事実だけで、兄弟は皆、察することが出来る。</p>
<p>「なまえ、悪い。見るつもりはなかったんだが、」</p>
<p>そう言って、頭に「？」を浮かべるなまえにスマホを返した。</p>
<p>「…………」</p>
<p>まじまじとスマホの画面を見ているなまえ。ルフィとエースは俺の方に顔を向けて説明を求めてきた。俺から言ってもいいのか、悩むところではあるが、なまえは自分のことを考えるので手一杯そうだったので、説明した。</p>
<p>「父さんが今日帰ってくるらしい。その前に、会社の方でなまえに会いたいそうだ」</p>
<p>「…………話？　なまえ、お前何かあったのか？」</p>
<p>純粋なルフィの質問だ。うまくはぐらかすのは難しい。それはなまえもそう思ったようで、彼女は、重々しく口を開いた。</p>
<p>「……シャンクス先生と結婚を前提にお付き合いすることになったの」</p>
<p>意外だったのは、『婚約した』と言い切らなかったことだった。なまえが望んでそうしたわけではないということなのか？　疑問がひとつ湧いて出た。</p>
<p>「そうなんだ！」「まじか！」</p>
<p>ルフィとエースは先生に懐いている。それもあって、2人が付き合うことを好ましく思っているようだ。……でも、俺は違う。歯がゆさから奥歯を噛み締める。……だとして、俺がどうこう言ったことで、変わることはない。ならば、なまえが思い詰めてしまわねェように、してやらないといけない。たとえ……たとえそれが自分自身の首を絞めるとしても。</p>
<p>「俺が送っていく」</p>
<p>今できる最大限の抵抗は、それくらいのものだ。</p>
<p>「……いいの？」<br />
「あぁ。すぐに行こう」<br />
「うん」</p>
<p>「片付けは頼んだぞ、2人とも」<br />
「「おう！」」</p>
<p>「あと、父さんの寝るところ、準備しておいてあげて」<br />
「「りょーかい！」」</p>
<p>父が帰ってくるのが嬉しいのだろう。にまにまと顔を付き合わせて笑う2人を微笑ましく眺める。なまえも2人を眺めて笑みを浮かべていた。</p>
<p>「じゃあ、行ってくる」<br />
「「いってらっさーい！」」</p>
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		<title>小指を繋ぐ赤い糸</title>
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		<dc:creator><![CDATA[秋山]]></dc:creator>
		<pubDate>Fri, 28 Jul 2023 12:16:50 +0000</pubDate>
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					<description><![CDATA[婚約？　先生と私が？　今日付き合ったばかりなのに？ サボとの電話をなんとか切り上げた後、部屋に戻ろうにも戻れない。 もしかして先生の付き合うって、婚約って意味だった？ いやいや、そうだとしても、どうして父さんがそんな話を...  <a class="excerpt-read-more" href="https://neconeco-akiyama.com/manatu/works/shanks/shanks-long/loveatfirstsight/8148" title="続きを読む小指を繋ぐ赤い糸">続きを読む</a>]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p>婚約？　先生と私が？　今日付き合ったばかりなのに？</p>
<p>サボとの電話をなんとか切り上げた後、部屋に戻ろうにも戻れない。</p>
<p>もしかして先生の付き合うって、婚約って意味だった？</p>
<p>いやいや、そうだとしても、どうして父さんがそんな話をサボにしているの？</p>
<p>本人が知らないことなのに。</p>
<p>何が一体どうなっているのか。</p>
<p>えぇ<span style="letter-spacing: -0.1em;">――</span>、どうなっているの…………</p>
<p>この扉を開けばシャンクス先生がいる。先生に直接聞いたら分かるかもしれない。……し、私が出来ることは先生に聞くくらいだ。でも、足が動かない。</p>
<p>あぁ、私って本当に臆病者だ。</p>
<p>頭を整理する時間が欲しい。今日のところはうまくやり過ごして、家に帰ってから父さんに話を聞いてみよう。それが今の私に出来る最善だと思う。</p>
<p>よし<span style="letter-spacing: -0.1em;">――</span></p>
<p>気合いを入れて部屋に戻った。</p>
<p>「……お待たせしました」<br />
「ん？　気にしないで。俺も電話が入ったら出ると思うから」<br />
「ありがとうございます……」</p>
<p>誰から～とか、長かったね～とか。そういうことをシャンクス先生は言わない。気を遣ってくれているのか、普段からそういう人なのか、分からないけれど、心遣いのできるところが身に沁みる。……先生は、すごく優しい。</p>
<p>「そろそろ帰りますか？」<br />
「……はい。そうですね」</p>
<p>あれほど逃げ出したいと思っていた癖に、いざ、さよならとなると名残惜しいと感じる。……先生もそうだったらいいのにな、とそんなことまで考えてしまっていたり。乙女か！</p>
<p style="margin-top: 80px;">:<br />
:</p>
<p>夜ご飯を終えた私たちは帰路につく。先生は私を家まで送ってくれた。「心配だから」そう言って、車から降りて玄関までついて来てくれる。想像してみて欲しい……目が合うと微笑んでくれる自分だけの彼が隣を歩いているのだ。……正直、嬉しい。</p>
<p>「今日は……色々とありがとうございました」<br />
「いえ。こちらこそ。楽しい時間でした」<br />
「ふふっ。私もです」</p>
<p>途中途中逃げ出したいところがありましたけど……それは言わずに飲み込んだ。</p>
<p>「……なまえさん」<br />
「はい？」</p>
<p>振り返る。先生が頬をぽりぽりと掻いてどこか気恥ずかしそうにしていた。</p>
<p>「次会ったときは、俺のこと、先生じゃなくって『シャンクス』って呼んでください」</p>
<p>とても恥ずかしそうに笑う先生の表情に釘付けになった。先生はいつだって落ち着いていて、大人の男性という感じで<span style="letter-spacing: -0.1em;">――</span>でも今は違う。少年のように幼く、可愛く見えた。その姿に思わず笑みが漏れる。それが了承となったのかもしれない。</p>
<p>「なまえさんのこと、『なまえ』って呼んでもいいですか？」</p>
<p>続いたのはより親密になりたいという先生からのメッセージ。まあるい目が細く長くなって、先ほどとは違う熱っぽい視線に変わった。彼の双眸が私をひたむきに見つめている。先生が私のことを必要としてくれている。そのことを嬉しく思い噛み締めるたびに喜びとは違う、別の感情が湧上がってきた。</p>
<p>喉がきゅっと締まる。</p>
<p>言葉が出ない……のは、緊張しているから、なのだろうか。右手で左手を握りしめながら、視線を彷徨わせる。</p>
<p>このままでいいの？　大丈夫？　後悔しない？　いいの？　大丈夫？　何度も何度も繰り返される自問自答。胸を打ち付ける焦燥の原因は一体……全然分からなくって苦しい。</p>
<p>自分の気持ちの整理が出来ないまま、関係が否応なく進んで行く気がして、怖くて堪らない。今日一日だけで私と先生の関係がとんとん拍子に進んでしまった。嬉しくも思っているのに、それが怖い。それがよく分からない。</p>
<p>「あの……わた、し……」</p>
<p>尻すぼみになっていく声。頭を垂れて、俯いたまま、自分の爪先を見つめた。<span style="letter-spacing: -0.1em;">――</span>と、視界に、黒い革靴が映った。先生の靴だ。私の方に少しだけ近づいた。</p>
<p>「すみません。少し急ぎすぎましたね。なまえさん、無理はしないで下さい」<br />
「っ、」</p>
<p>跳ねるように顔を上げた。</p>
<p>「なかなか会えなくて焦ってたもので……もう少し、ゆっくりいきますね」</p>
<p>眉を寄せて申し訳なさそうに先生が言う。</p>
<p>「いえっ！　こちらこそ、すみません！　私、こういうのに慣れていなくって」<br />
「気にしないでください。なまえさんのペースでいいんですから。俺は、無理に合せて欲しくないです。嫌なときは嫌とはっきり言ってください。じゃないと……分からないので」<br />
「…………でも、」</p>
<p>でもそれじゃあ、先生の気持ちはどうなるんでしょうか<span style="letter-spacing: -0.1em;">――</span></p>
<p>喉を通らなかった言葉。</p>
<p>ただ先生の瞳を見つめ返すことしか出来ない。</p>
<p>「大丈夫です。俺はそんなことでなまえさんのことを嫌いになったりしませんから！」<br />
「…………はいっ」</p>
<p>嬉しかった。先生の優しさが詰まった言葉が本当に嬉しかった。</p>
<p>「では、また」<br />
「はい、また」</p>
<p>ひらひらと互いに片手を振り合う。端から見たら、恋人の別れ際には見えないかもしれない。それぐらい、私たちの距離はまだまだ遠かった。</p>
<p>ただ、今言えることがあるとすれば、たった一日、一緒に過ごしただけでも、先生は私の心の扉を叩いて開く準備をしてくれた。それは今まで生きていた人生の中で初めてのことで、私にとっては大きな一歩だった。</p>
<p>「…………人を信じるのって難しいんだな」</p>
<p>たとえ『好きな人』であっても、それは変わらないんだと、初めて知った。</p>
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		<title>恋の病につける薬なし</title>
		<link>https://neconeco-akiyama.com/manatu/works/shanks/shanks-long/loveatfirstsight/8089</link>
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		<dc:creator><![CDATA[秋山]]></dc:creator>
		<pubDate>Tue, 25 Jul 2023 00:13:59 +0000</pubDate>
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					<description><![CDATA[『手筈が整いました』と先生が戻ってきてから連れて行かれたのは先生のおすすめの料理店だった。 高層ビルの一階、ホテルのようにも見て取れる建物の玄関に、私たちは立っている。……ドアマンがいるんだけど。気軽に行けるところと聞い...  <a class="excerpt-read-more" href="https://neconeco-akiyama.com/manatu/works/shanks/shanks-long/loveatfirstsight/8089" title="続きを読む恋の病につける薬なし">続きを読む</a>]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p>『手筈が整いました』と先生が戻ってきてから連れて行かれたのは先生のおすすめの料理店だった。</p>
<p>高層ビルの一階、ホテルのようにも見て取れる建物の玄関に、私たちは立っている。……ドアマンがいるんだけど。気軽に行けるところと聞いていたのに……あれ、おかしいな。</p>
<p>ドアマンがいるお店には普通はドレスコードというものがある。……が、今の私の格好はその基準を満たしていない。ジーパンにTシャツなのだ。</p>
<p>「え、ここ……ですか？」</p>
<p>思わず聞いてしまった。</p>
<p>「……？　あ、大丈夫ですよ。個室に入るので。俺もこんな格好ですし」</p>
<p>……確かに。シャンクス先生も黒いチノパンに白いYシャツというラフな格好をしている。先生がそう言うなら……颯爽と入っていく後ろに続いてドアをくぐる。エレベーターで階層を上がって、着いた先には受付があった。</p>
<p>おぉ……こんなところに料理店があるとは。懐石料理店……といった風貌のお店だった。</p>
<p>「ここの海鮮丼が美味しいんですよ」<br />
「そうなんですね」<br />
「なまえさんは魚は好きですか？」<br />
「好きですよ～。私はサーモンが好きですね」</p>
<p>お喋りをしながら店内に入ると、以外とお客さんがいた。どの人もラフな格好をしていて、店内はまるで町中の料理店のようだ。まじまじと様子を観察していたら「ほとんどお忍びの人だろうから、あんまり見ないようにね」と茶目っ気たっぷりに諭された。……なるほど、そういうことなら目を伏せておこう。</p>
<p>案内された部屋は2人用のこぢんまりとした部屋だった。</p>
<p>奥の障子を開けてみるといいよ<span style="letter-spacing: -0.1em;">――</span>そう言われて恐る恐る開く。<span style="letter-spacing: -0.1em;">――</span>と、</p>
<p>「うわぁ！」</p>
<p>障子の向こう側は大きな窓だった。そういえば、ここは高層ビルなんだっけ、と来た道を思い出す。</p>
<p>「すごく高いですね……」<br />
「高いところは苦手ですか？」<br />
「……いえ！　大丈夫です」</p>
<p>高所恐怖症ではないけど、結構な高さなので足下を見るのはちょっと怖いかも……。</p>
<p>「先に注文しましょうか？」<br />
「そうですね！」</p>
<p>先生の申し出に頷いて席に着く。おすすめを教えてもらって料理を注文。流れた沈黙に耐えきれず、どぎまぎする気持ちを和らげるように窓の外に視線を向けた。正直、助かる。</p>
<p>月夜の照らす時間、街は光り輝いていた。きらきらと眩しい景色に見とれながら、視線を上げた先、夜空には大きな月が見えた。</p>
<p>「……月が近く感じますね」</p>
<p>スッと布の擦れる音。視線を動かす。光の加減か、窓にうっすらと映って見えたのは、向かいに座っている先生の様子だ。なんだかいけないことをしている気分だったけど、好奇心には勝てない。</p>
<p>盗み見た先生は私の言葉を受けて空を仰ぎ、月を見ていた。薄らと笑みを作っているその横顔はこの時間を楽しんでくれているように感じられて、嬉しくなった。</p>
<p>と、先生の顔が横を向いた。……横？　不思議に思いつつ、首を傾げる。……横、横顔が見えるってことは、前を向いたってこと？</p>
<p>意識したら視線を感じた。慌てて前を向いたら先生がこちらを見ていた。机の上に頬杖をついて、先ほどよりもにっこりと笑っている。とても楽しそうだった。何がそんなに楽しいのだろう……聞いてみた。</p>
<p>「何か良いことでもありましたか？」<br />
「ん？　えぇ、はい。ありましたよ、良いこと。なまえさんの横顔を堪能することができました」</p>
<p>ニコッ<span style="letter-spacing: -0.1em;">――</span>先生が笑う。</p>
<p>思わず口元を押さえたのは悲鳴を抑えるためで、こんなところで悲鳴を上げるわけにはいかないと、なんとか踏みとどまって、喉の奥に押し込んだ。おかげで息が止まってしまった。</p>
<p>「息、して下さいね」</p>
<p>伸びてきた腕が二人の間を詰めて、やんわりと私の手の甲に触れる。余計に強張る体を見て先生がくすりと笑って<span style="letter-spacing: -0.1em;">――</span>「っ、」と声を漏らしたところでようやく息をすることができた。</p>
<p>まったくもって心臓に悪い。</p>
<p>「なまえさんは横顔も素敵ですね」<br />
「っ、先生！　揶揄わないでください！」<br />
「可愛い」<br />
「せ　ん　せ　い！」<br />
「あぁ、足りなかったですか？　ならもう少し……」<br />
「いえ！　もう十分ですから……！」</p>
<p>両手を前に伸ばして突っぱねる仕草をすると、すかさず先生が私の右手に指を絡めてきた<span style="letter-spacing: -0.1em;">――</span>優しい指づかいに顔から火が出るかと思うくらい熱を帯びる。居たたまれなくって俯いた。指と指の間に先生の指が絡まって、先生の親指が人差し指をなじるように動く。それはまさしく大人の誘惑というもので、私は身を震わせることしかできない。</p>
<p>それでもなんとか抗議しようと顔を上げると、先生は小首を傾げながら艶やかに微笑んでおられた。そして、視線が交わった途端に相好を崩したのだ。あんなに嬉しそうな笑顔を向けられて、嬉しく思わない方がどうかしている。正直、先生の笑顔を見た瞬間、喜びを<span style="letter-spacing: -0.1em;">――</span>幸せを感じてしまった。</p>
<p>その後すぐに料理が運ばれてきたことによって私は解放された。でも、先ほどから胸の高鳴りが早まるばかりで一向に落ち着くことはなく。私のこころは未だに解放されていない。</p>
<p>結局、その後に運ばれてきた料理の味を全く感じることが出来なかった。</p>
<p style="margin-top: 80px;">:<br />
:</p>
<p>無事に食事を終えることが出来た私は、一刻も早く先生と二人っきりでいることから逃げたかった。恋愛初心者の私には先生のアプローチが熱烈すぎて耐えられないのだ。早く家に帰りたい……！</p>
<p>ブルブルブル<span style="letter-spacing: -0.1em;">――</span></p>
<p>さぁこれから車に移動しよう、というときに携帯に着信が入った。明るくなった画面に照らし出されたのは『サボ』の文字。</p>
<p>「電話……先生、出ても大丈夫ですか？」<br />
「えぇ、どうぞ」</p>
<p>では<span style="letter-spacing: -0.1em;">――</span></p>
<p>席を立ち、部屋の外へ移動する。一度は切れてしまったけれど、またすぐに電話がかかってきた。心配性のサボらしい。……ちょっと嬉しいな。</p>
<p>ピッ<span style="letter-spacing: -0.1em;">――</span></p>
<p>「はい、もしもし」<br />
「なまえ？」<br />
「うん、そうだよ。どうしたの？」<br />
「あー……いや、ちょっと。どうしてるかと思って。クザンと連絡が取れないから」<br />
「あははっ。クザンさんは結構そうだったよね。電話に出てくれないの」<br />
「あぁ、……まったく。もう家か？」<br />
「え？　あぁ、ええっと」</p>
<p>…………なんて言おう。</p>
<p>シャンクス先生といるって言っていいのかな。……いや、別に変なことじゃないよね。付き合うことになったんだし。でもまだサボはそのことを知らないから、まずそこから話さないといけないのかな。……話すなら電話じゃなくってちゃんと話したいんだけど。</p>
<p>「……なまえ？　今、家じゃないのか？」<br />
「あ、うん。お出かけしてる」<br />
「そうか。クザンとは別なのか……？」<br />
「うん。クザンさんとは別行動だよ？」<br />
「へぇ……」</p>
<p><span style="letter-spacing: -0.1em;">――</span>沈黙。</p>
<p>電話口のサボが急に口を閉ざしてしまった。現状のすべてを伝えていないので、なんだかこちらも後ろめたくって、言葉が出てこない。……すごく悪いことしている気分になってきた。やっぱり先に話しておこうかな。</p>
<p>「あのさ……」「もしかしてシャンクス先生といる？」</p>
<p>見事に被った。驚きに喉を詰まらせる。タイミングのせいもあったが、それよりもサボが言った内容が衝撃で。当然だ、見事に言い当てられたのだから。まさか私の反応から推察した……とか？　いやいやいや。そんなまさか……でもサボならなくはないかもしれない。サボは頭が切れるのだ。</p>
<p>「え？　な、なんで……？」</p>
<p>言いながら、こんなにあたふたしていたら怪しまれるとは思ったけれど、これ以外の返しは私には出来ないので、仕方がないと開き直ってやった。</p>
<p>「さっき親父から話があって」<br />
「話……？」</p>
<p>くぐもって聞こえるサボの声。心なしか元気がない気がする。</p>
<p>「シャンクス先生と婚約するのか？」</p>
<p style="margin-top: 30px;"><span style="color: #ffffff;">:</span></p>
<p><span style="letter-spacing: -0.1em;">――――</span>はい？</p>
<p style="margin-top: 30px;"><span style="color: #ffffff;">:</span></p>
<div class="ifw_wrap ifw_right"><button class="ifw_btn" data-postid="8089" data-buttoncount="20"><span class="material-symbols-rounded">favorite</span></button><div class="ifw_message_wrap ifw_top_left" id="ifw_message_8089_20"><div class="ifw_message"><div class="ifw_text"><p class="ifw_processing">送信中です</p></div></div><div class="ifw_arrow"></div></div><div class="ifw_message_wrap ifw_top_left ifw_thanks" id="ifw_thanks_8089_20"><div class="ifw_close" data-id="8089_20">×</div><div class="ifw_message"><div class="ifw_image"><img decoding="async" src="" id="ifw_image_8089_20"></div><div class="ifw_text" id="ifw_showmessage_8089_20"></div><div class="ifw_comment"><textarea class="ifw_textarea" id="ifw_comment_8089_20" placeholder="よければメッセージをどうぞ！"  maxlength="500"></textarea><p class="ifw_memo">※コメントは最大500文字、5回まで送信できます</p><div class="ifw_send_wrap"><button class="ifw_send" id="ifw_send_8089_20" data-postid="8089" data-buttoncount="20">送信</button><div class="ifw_sending_wrap"><span class="ifw_sending" id="ifw_sending_8089_20">送信中です</span><span class="ifw_sent" id="ifw_sent_8089_20">送信しました！</span></div></div></div></div><div class="ifw_arrow"></div></div></div>]]></content:encoded>
					
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