love at first sight

傍にいてくれるあなたが好き

今朝はとても気持ちが良い。暖かくなりだした気温を確かめながら窓を開けると、まだ少し肌寒い風が部屋に流れ込んできた。季節は早春。あの事故から3ヶ月が経った。 いつも通り、一階へ降りていくと、「おはよう、」「遅ぇぞ。ほら、父さんから電…

どうか傍にいて

この病院は私立だ。大きな総合病院で、いろいろなお店が併設されている。おかげで朝昼晩のご飯には困らない。食堂とは別におしゃれな飲食店が並んでいて、飽きることなく食事を楽しむことができた。「スタミナが落ちているからしっかりとしたものを食べておか…

淋しいときには

いつもの朝。気怠い体を起こそうとカーテンを勢いよく開けた。窓の向こうは澄み渡っている。冷気が頬を過ぎていった。紅葉が進んで山々は衣替えを果たし、美しく色づく木々がひとつ、またひとつ葉を落としていく。秋も終盤に差し掛かった。手早く着替えを済ま…

指先の言葉

夜、電話がかかってきた。その電話は弟の事故を知らせるもので、救急車に乗って病院に移動されたという連絡だった。弟の帰りを待ちながら晩ご飯を作っていた私は、その知らせに頭が真っ白になった。「すぐに来て下さい」そう言って病院の名前を言って切られた…