Plan carefully

What kind of torture is this?(これは一体なんの拷問ですか?)

遠くから聞こえる聞き慣れた足音。別に構えて待っていたわけでもないのにいつも勝手に意識が蘇ってきて、扉が開く前にはもうすでにちゃんの気配を全身で感じていた。ちゃんはいつも通りノックをして、いつも通り返事がないことに苦笑いしながらゆっくりと扉を…

I surrender.(降伏します。)

ぱくぱくと口が動き、こちらがぱちぱちと瞬いてその様子を見ていたら、両手で抱えていた書類をゆっくりと上げて口元を隠していくちゃん。なんとなく顔が赤くなった気がする。「あ、の……」話をするのになんで口元を隠しちゃうのかな、この子は。もう、なんて…

scary things(怖いもの)

あれから一週間。とくに何の進展もなく。とくに何か避けられるということもなく。むしろあれだけのことがあったのに、まるで何もなかったかのように進んでいく日常に「あれ、この前のことって夢だったっけ?」と独り言を言ってしまうぐらい、一人困惑していた…

I’m sure about this feeling(この感情については確かだ)

夕方、ちゃんが帰ってきた。視線が合うと体を硬直させ、ジッとこちらの様子を伺うようにして見つめてくる。ふ、と思わず笑ってしまった。「な、なんで笑うんですか?」「ん? なんか子犬みたいで可愛いなぁって思って」「……私、犬じゃないです」「ふ、分か…

it tickles my heart(私の心をくすぐるの)

「よし! 今日、スモーカーは遠征でしょ。だから今日は俺とご飯ね」「な!……なんで私がスモーカーさんと食べてたの知っているんですか!」「なんでって、あぁ毎日見せつけられちゃァね」「はい? クザンさんが食堂に居るところなんて一度も見たことないで…

the vague relationship(曖昧な関係)

「ちゃん、今日は一緒に食べられそう?」「あ~、えっと。今日も約束が……」そう答えれば、ふーん、そっかぁと振り返って行ってしまうクザンさんの後ろ姿を見つめる。その背中が廊下を曲がるところを確認して振り返り足を踏み出した。スモーカーさんに初めて…

there’s so many problems(問題ありすぎ)

「よぉ……」「こんにちわ、スモーカーさん」ふふ、と隣からは柔らかな声。大抵の者ならこの笑顔だけでちゃんがスモーカーに好意を持っていると分かるだろう。当然スモーカー自身も気づいている、はず。だがしかし、ちゃんが異動してきていから1ヶ月が経った…

And now I’m back(そして今、私は戻ってきた)

ちゃんとスモーカーは、スモーカーがまだ東の海で大佐をしていたときに在中していた駐屯所で出会った。ちゃんは新兵として配属され、スモーカーの部下となった。俺とちゃんが出会ったのはちょうどそのぐらいだったと思う。そのときすでにスモーカーの右腕には…

scheming to get your love(君の愛を手に入れるために企み中)

深夜の通りは人気がなく静かだ。それは当然のことで別にこの島の治安が悪いわけではなかった。当然だろう。ここは海軍本部がある島なのだから。渡り歩いた飲み屋街の明かりはポツポツと消えていきだし、数十分もすれば辺りは真っ暗になった。「重ぇ……」ずる…