透けて消えるまばたき

人が人を好きになるのに理由なんて必要ないよね――ぼんやりとそう言うと友人が「まーた変なこと言って」と揶揄い交じりに笑う。確かに私は変わり者で有名であるけれど……でも、それとこれとはまた別の問題だと思っている。――と言ったところで友人はまた笑うだけだろう。確かに少し神経質であることは自覚している。

私がそれに気付いたのはついさっきだ。ここ最近考えていた胸のもやもやについて突き詰めていったところ、『あーそうか。私、あの人のことが好きなんだ』とまとまって、すとんと落ちた雫は胸のもやもやを綺麗に晴らしていった。

それは友人と別れて家に帰ったあともずぅーっと頭の中に居座り続けていて消えることはなかった。

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