34:召使いの攻め方

順番をじゃんけんで決める辺り、そこはかとなく若さを感じる。今までのお相手は年が離れた叔父様ばかりだったから、年の近い人とするのは少し緊張。エースの時以来だ。っていうか、恐らくエースよりも年下? っぽいから、余計に若さを感じる。

そして嬉しいことに……! 船内には防音部屋があるらしい。本当は、そういう『きゃっきゃうふふ』な目的で用意されたわけじゃなく、本来は、実験をする場所らしい。フランキーさんやウソップさん、チョッパーさんが爆音を立ててもいいように……まさに爆弾の実験とか! なので、壁も床もすっごく頑丈。徹夜できるように、ベッドもあって、まさに『きゃっきゃうふふ』にちょうどいい。……ん? あれ、違う違う、違うよ。本当はそんな部屋じゃないんだって。

…………さらに! とっても嬉しいことに、その仕様の部屋は3つもあって(フランキー、ウソップ、チョッパーがそれぞれ使用可能)余裕があるんだってさ! 「三人にはしばらく一つの部屋を共同で使うように言ってるからね」と、ナミさんが直々に取りなしまでしてくれた。もう、神様女神様ナミ様である。おかげで誰かと被る心配もなく、気兼ねせずに部屋を使うことができる。白髭海賊団の時みたいに、部屋の外に声が漏れることもない! めちゃくちゃ有り難い……!

:

お風呂を頂いた後。早速その部屋に足を運ぶ。部屋の電気がついているのでお相手はもう来ているのだろう。

コンコンと軽いノックをした後に「……失礼しまーす」と恐る恐る入る。

「いやいやいや。寝てるじゃん」

ベッドの上にはもう既に寝てる緑髪の男がいた。

「……寝てねぇよ。起きてる」

ゾロがゆっくりと身体を起こす様子をじっと見つめる。

「……なんだ、紛らわしいよ」
「……おせぇよ。何してたんだ?」
「ごめん、ナミさんとロビンさんとお風呂が一緒になって、いろいろ話をしてたら長風呂になってしまった……」

まさかこの人生において、年下女子と年上女子とお風呂でのんびりとおしゃべりができる日が来るなんて……! 思ってもみなくって、柄にもなく楽しすぎてはしゃいできてしまった。

「……大丈夫なのか?」
「え、…………何が?」
「お前、顔が赤けぇぞ?」
「あぁ……うん、大丈夫。長風呂だったから。ごめん、少しだけ水飲んで休むね」
「無理なら今日は……」
「そういうわけにもいかないの。そろそろ期限が近いし、」
「…………大変だな」
「へへっ……まぁ、ね。でも、もう慣れちゃった」

そう……もうすっかり慣れた。はじめは色々と思うところがあって、たくさん悩んだけど。今ではそれもいい思い出になっている。人間という生き物はほんとうにタフで、慣れてしまえば、大抵のことはどうにでもできてしまう。

こくりこくり――水を飲み込む。火照った身体に染みわたって心地がいい。羽織っていた移動用のコートを脱いで、ハンガーに掛けると、下にあるのは一枚のバスローブ。

「っ、お前そんな薄着でっ!?」
「…………?」

そのままゾロのいるベッドに腰を置いた。ゾロも寝間着を着ていたので、昼間とは少し違う、ダボッとしている服を着ていた。あ、もちろん上は着ていない。この人は上裸が通常運転なのである。ミホークさんでさえシャツを……いや、あれって着てるっていっていいのか……?

身体を起こしたゾロの方に軽く身体を向ける。当然、バスローブを羽織っているだけなので、ゾロの方から胸元は丸見えだし、足だって、ローブの重なったところから太ももの際どいところまで見えてしまう。

視線をどこに置くか、で迷っているのか、彼の視線が彷徨っていた。それが可愛くって、くすり――と笑う。はじめて出会ったとき、私は半裸で、そのときは全く動揺していなかったというのに、今更過ぎやしませんかね。それとこれとは別……なのかな? こちらを見据えた双眸を見つめ返しながら、私は彼の胸板に手を添えた。そのまま、ゆっくりと押し倒していく。

「ずいぶん積極的だな……」
「そりゃぁ、手慣れていますからね?」

わざとおねぇさんっぽく、艶やかに笑う。上に覆い被さるように身体を動かした。グッ――と喉を押し込める彼の頬に手を添えて唇を重ねる。優しい、控えめな口付け。白髭海賊団で学んだことは多いけれど、その中のひとつに、私よりも経験が少ない人とするときは気をつけないといけない――ということがある。それはエースのときに体感したことで、あんまりいじめ過ぎると後々が怖いというもの。エースのときは、彼の変な扉を開いてしまったからね……程々にしないと。そう思って一旦唇を離して様子をみることにする。

こちらを見上げる若々しい顔がとても新鮮だ。先ほどまでは面倒くさそうな目をしていたのに、いまや彼の瞳は熱を孕んでいる。私を見る眼球が、瞬くことも忘れて、私を見ていた。

「あんまりこういうのしないの……?」
「……あんまりしようと思わない、な」
「へぇ……なんで?」
「別に深い理由はねぇよ。それよりも強くなることに重点をおいてる、ただそれだけだ」
「ふ~ん」

ゾロの首筋にちゅ、と口付ける。彼には恥ずかしいと思うところはなさそうだけど、手慣れていない感じはありありと読み取れた。

「じゃあ、気持ち良くなる方法を教えてあげる」
「…………手加減してくれよ。俺はあんたよりも初心者なんだから」
「……あんたじゃない、私はなまえ」
「…………」
「……ほら、呼んでみてよ」
「なんで俺が……」
「え~なに、もしかして恥ずかしいの?」
「なまえ」
「はい、よろしい。ちゃんと、名前で呼んでよ? 私も君のことはゾロって呼ぶから」
「…………あぁ、分かった」

素直な子だ。きっと忠犬に違いない。はじめこそ、心を開いてもらうまでは苦労したけど、蓋を開けてみればすごくいい子だった。本人が言うくらいだ。こういったことには慣れていないはずなのに、感覚的にどうしたらいいのか分かっているらしい。分からないと言いつつも、上手に触れてくれる。

「…………ゾロ、もしかして、もう興奮してる?」

偶然触れた彼の太もも、均整の取れた筋肉だなと感心していたら、むくりと起き上がってきた太いそれ。見つめれば見つめるだけ反り立っていくので静かに観察してしまった。ダボッとしたズボンの向こう側にある様が容易に想像できてしまう私も相当な変態……ですね。

「見りゃァ分かんだろ?」
「……うん、すごくよく分かる」

布越しに、そっと手を這わせる。予想外の行動だったらしく、グッと喉を詰まらせた彼が慌てて私の手頸を掴んだ。

「……ん、なんで?」
「…………」

切なげに八の字に寄せられた眉が、彼の状況を語っている。恐らく、我慢しているラインを超えそうなのだろう。私が布越しで触れて刺激を与えようものなら…………ふふ、そんなのやるしかないじゃない。

「……ゾロ」
「あ……?」

ズボンの腰のところにするりと腕ごと手を忍び込ませる。迷うことなく彼の局部を鷲づかみにしてやって、無理矢理にズボンを広げてやった。幸いゴム製らしく、ズボンはよく伸びた。現れた肉棒の先からは既にぬらりとした白い液体が漏れ出ている。

「さっそく我慢汁出てるじゃん!」

「おまっ!」

ぱくり――頬張るように口に入れてやった。

ふるりと震える彼の身体。はぁっ――声が漏れている。うはァ――えろ…………。両腕を交差させたまま、背中から壁にしな垂れるように彼が倒れていく。腹筋のおかげで安定してはいたけれど、どう見ても快感で悶えているようにしか見えない。裏筋のところを舌で執拗に舐め取る。

「っ、~~~~」

イク、まではいかなくとも、女性で言う甘イキみたいな感じになったのか、先っぽから先ほどよりも少し多めの液体がぶわりと出てきた。どうやら最高な心地のようだ。

「気持ちい?」
「あ……っ、あぁ、」

やばぁ……何この子、エロい。どうしよう、もっと顔をよく見たい。善がっているところを見つめたい。

右手でどくどくと跳ねるように動く肉棒を掴んだまま、彼の上半身に身体を寄せる。はぁ……はぁ……と上気を上げながら息をしているゾロの交差している腕を払いのけると、その下にある顔が御目見おめみえした。

切なげな顔で私を見ている双眸が愛おしくて堪らない。

「ゾロ……私の主になってくれる?」
「っ、あ……あぁ、」

手の平をなめらかに動かす。もちろん、彼の竿を撫で回すために――ぬちゃりと音を立てる先っぽのかりのところ、そこをくにくにと優しく押す。それだけで、ゾロの身体が過敏に反応する。っ、何その反応……! やだ、なんか私まで…………。

「俺ばっかじゃ意味ねぇだろ。手、離せよ」
「やだよ。善がるゾロをもっと見ていたいもの。……ねぇ、咥えてもいい?」
「……だ、め、だっ! 目的を忘れるなって、っ、おいっ!」

目的は大事だけど、こうなってしまったら過程だって大事だと思うんだ。くるんと身体を回して、ゾロの腹の上に腰をおく。背中側にはゾロの顔があって、彼はまだ何かわーわー言っていたけど、無視してやった。そのままかがんで、彼の肉棒を口に入れた。

手も使って、口と手で上下に運動を繰り返す。時折、後ろから堪えきれずに漏れてくるゾロの声が私の背筋を撫で上げる。声を聞いているだけなのに、ただそれだけなのに、私はもう蕩ろ蕩ろにとけている。

――と、急に、開いている股のところに何か……彼の手の平が滑り込んできた。

「俺ばっかじゃ不公平だろっ」

はぁ――深く荒い吐息を出しながらゾロが絞り出すように言う。

「すげぇ……溢れ出てる」
「んっ、あ…………」

指先が割れ目を撫で付ける。あ……やばい。気持ちいい。頭がくらくらする。それでも口に含んだまま、なんとか手を動かしていた。だけど、ぷっくりと膨れたクリトリスを探し当てたゾロが「見つけた。これだ、これ……」と執拗になぞってくるので、たまらず離してしまった。

「はぁん…………だめ、気持ちよすぎぃ…………」

逃げるように腰が浮く。それを逃すまいと、状態を起こしたゾロが背後から私の身体をがっしり捕まえて動けないようにしてしまう。その間も指が穴の入り口をぐるぐると回っている。少し物足りない快感に、じれったさを感じながらも、それでも気持ちが良くて身が捩れる。

「俺のことあんなに弄んだんだから、俺だって、いいよな?」
「っ、」

そんなに弄んだつもりはなかったけど、可愛いと思って攻めた自覚はあったので、反論する言葉は浮かばなかった。だってゾロがエロいのが悪いんじゃん……! と思ったけども!

「……お願い、入れて」
「もう入れんのか。せっかく楽しくなってきたのに?」
「大丈夫。まだまだこれからだから……」

10代の体力についていける自身はないけど、私はどっちかというと、その手の体力はあるほうだと思う。意識が飛ぶ回数もだんだん減ってきてるし。

「……分かった」

ゾロのいいところは誰よりも素直なところだ。頷くと同時くらいのタイミングで、ぐりぐりと穴の中に肉棒が押し込まれていく。一気に突き刺さない辺りが優しい。穴の中に先っぽがぐにぐにと回りながら入ってくる。腹には圧迫感があって、それが不思議と心地よい。あるところを通り過ぎると、お腹の奥の方が疼くようにひくつく。それはゾロにも伝わったようで、お腹の上を不思議そうに手で押さえられた。

「ここ、動いてる、のか……?」
「うん。ゾロのが入って気持ちいいから。……さっきからずっと、お腹の奥のところがひくついてる」
「へぇ……気持ちいいのか?」
「うん……」

すっぽりと根元まで咥え込んだ私は背中側にいるゾロの方に顔を逸らす。後ろから覗きこんできたゾロが、上から私の唇に噛みついてきて、舌を絡ませてきた。あ――だめ、なんにも考えられない。

空いている彼の手がぴんと突き出た乳頭に触れる。

「びんびんじゃねぇか」
「っ、んっ、や……優しくして」
「優しくったって、ほんの少し触れただけ……」
「はぁっ、ん、先っぽ弱いから、優しく、おねがい……」

ぐいん――腹の中の彼の竿が大きく動く。

「……なによ、ゾロ。そういうのが好きなの?」
「…………」
「黙っても無駄だよ? 私の中で貴方が言っているのも等しいんだから。『エロいこと大好き』って」

ぶわりと広がる熱。ゾロの顔面が、首の根元まで赤く染まって、すごく可愛いことになっていた。

「お前っ、そういうことばっかり言って!」
「お前じゃない、なまえ!」
「っ、なまえ、悪辣あくらつ過ぎるって言われないか」
「……言われないよ?」

だってこういうのを教えてきたのはミホークさんで、私は普段はそういうのをやられる側だったから。

「ほんとかよ……」
「だって、こういうのやるのゾロがはじめてだもの」

ふふっと笑う。――と、ぐちゅんっ、ぐちゅんっ、ぐちゅんっ、急にゾロの腰が上下に動き出した。慌てて腰を浮かせると、ぐぐぐと両腕を掴まれて根元までしっかりと入るように固定される。小刻みに動く竿の先が穴の中の子宮の入り口を何度も何度も叩く。腹に響く振動が言い知れぬ快感を生む。

「っ!?!?!?!?」

「俺が舐められているってことはよく分かった。だったら、まずは……」

自然と顔が上を向いていく。天井を仰ぎ見て、だらしなく口をあけて、私は声にならない言葉を上げた。

「あっ、あっ、ん、はぁんっ!!! ぅ、っ、や…………まっ、あ”~~~~!! ゾロ、ん、きもちい…………あぁ”っ!!!!!」

「まずは、はじめましての一発目を出してから。あれこれ言うはそれからだろ?」

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