ぼくの瞳は
「あの人、マルコさんって言うんだけど、白髭海賊団の一番隊隊長さんなんだって」「かっこいいよね」なんて、軽やかな口調で上機嫌に話す隣の女性。へぇ……とその言葉に返事を返しながら流し見る。つい数分前に知り合ったばかりのその女性は女の中の女という…
不死鳥_短編原作
ひとりで飲んだレモンスカッシュの味もぜんぶこの舌が覚えている
「さようなら」恋人と別れた日。放課後、教室で1人。ジュースを飲んでいた。ガラリ、と開かれた後ろ側の扉。あれ、まだいたのか? 声のする方向へ顔を向けた。「……先生」「もう下校時刻だ、帰れよい」「うん、分かった」ニシッと笑って立ち上がる。ガラガ…
不死鳥_短編現代