私のお父さんはね、笑うとすっごく可愛いの
柔らかな日差しが差し込む午後のこと。昼間だというのにまだ起きて来ようとしないところを見かねた男が小さなため息をつきながら重い腰を上げた。コツン、コツン、と白い石の上を真っ黒な靴が行く。コツン、と音が鳴る度に二人掛けのソファの上で布の擦れる音…
鷹_短編原作
あなたの世界と私の世界(150309)
ちょいちょいと服の裾を引っ張られて顔を向ける。「どうした?」視点を下げると、こちらを見上げる瞳が揺らいでいた。は苦悩の表情を浮かべた後に一度瞬き、しっかりとこちらを見た。そして一歩こちらに歩み寄りゆっくりと目を閉じた。顎を上げ、こちらに向か…
鷹_短編原作
もう、父とは呼ばせない。
後ろから抱きしめられた。「えっ?」驚いてビクリと体が跳ねるが、すぐそばから香る香りは大好きな人のものですぐに顔が緩む。どうしたんだろう? と顔を後ろに向けようとするが、キツく抱きつかれていて身動きがまったくとれなかった。いや、でも……この状…
鷹_短編原作
「「充電完了」」
「うぅん?」ヒヤリとした感覚で目が開く。早朝、ぬくぬくと布団にくるまって寝ていた。そのヒヤリとしたものが手であることはすぐに分かった。同時に誰の手かということもすぐに分かった。「もうー冷たいー」今とても機嫌が悪いんだけど……と、あからさまに…
鷹_短編現代
わがままな剣豪
「おい」「は……」ギュッ「いっ!?」抱きつかれたのだと理解し、慌てて顔を後ろへ向ける。視界にピンクの羽が飛び込んできた。顔までは見えなかったが絶対あの人だ。「ど、ドフラミンゴさん!?」「せ~か~い」「離れて下さい!」腰にぶら下がった刀に手を…
鷹_短編原作
きまぐれなあなた
「ミホークさん……」船上には男と女が2人。男は船にある大きめのイスに座り、足を組み、目を閉じていた。ふわっと潮風が吹く。女が話しかけると、男の意識が女の方へ向いた。それだけで女は微笑む。依然、返事を返さない男に腹を立てることなく女は続けた。…
鷹_短編原作