Prologue 4/6

1週間後――

コンコンというノックとともに聞こえてくる声。いつもの声に安心しつつ答える。

「さあさん? 入っていいよ」
「姉さん、もうお体はよろしいんですか?」
「ん、うん。もう大丈夫かな」

欲を言えば、あと数日はゆっくりしたかったけど。さすがにこれ以上仕事しないと上から怒られるからなぁ。じゃあ上げましょうかねぇと扉を閉めるさあさんによろしくと言う。

私が相手をするお客は変わった人が多い。他の遊女がうまく相手できなかった人が回ってきたことが何度かあり、なぜか気に入られてご指名いただいていたりもする。あとは普通に上客。この海で名を馳せている賞金首の方々や海軍のお偉いさんに、将来有望な新人。えぇ。はい。そうです。かなりの上客です。なので、粗相のないようにね! と上の人からよく言われます。そして、それゆえにこんな感じで休息を取ることも許してもらえている。

そんなことをその皆さんが知ってるのかどうかは置いておいて、とにかく体がもたないので、それぞれが船から見て私の今の状況が分かるように旗を船尾に上げてもらっている。赤ならOK。青なら休息中、人によるけど話ぐらいならいいよ。黒は無理、面会謝絶。絶対会いません。後、会っている時はその海賊団の旗を上げさせられる。今は俺のものといいたいらしい。そこは子供っぽいなと毎回笑ってしまう。

ちなみに今は黒色。面会謝絶。青なんて上げよう者なら、話だけでもと来て、結局流されるのが目に見えているので最近は絶対に上げない。実質、赤か黒の2択になっている。

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