いつの間にか焦がれていました
「……というわけで」やってきました。ミホークさんの会社に。受付の人にミホークさんと会う約束をしているものですと言えば、凄い目で見られる。気圧されしながらも、お名前は? と聞かれてしっかりと答えた。しばらくお待ち下さいと言われて、待合室で待っ…
桜の咲く季節に
ずっとずっと恋焦がれていた
それからしばらくして、お店にぽつりぽつりといた他のお客さんみんな帰って、店内にいるのは私を含めたこの4人。相変わらずほろ酔い気分のサッチさんが上機嫌で笑っている。「そういえば……ずっと思っていたんだが、お前らなんでそんな格好しているんだ?」…
桜の咲く季節に
こんなことって……あるんですね
2人で店を飛び出して、片側通行の狭い道路、その横の歩道を2人で歩いていた。繋いでいた手は店を飛び出してすぐに解けて今はもう繋がっていない。隣に並んで歩くということになんとなく抵抗があって、だから、少しだけ間をあけて、後ろを歩いていた。会うの…
桜の咲く季節に
どうしても忘れられなかった
「?」「うん?」「どうしたの、ぼ~っとして」「ん、ナミ……」「何?」「私、今までに好きな人ができたことあったっけ?」ゴホッ、ゴホッと飲み物を詰まらせてせき込む親友に目を向ける。「変なこと言わないでよ。びっくりするじゃない!」「変なことって……
桜の咲く季節に
本当は会えて嬉しかったんです
プルルル プルルル「ん~……」鳴り響く機械音。いつものようにパッと目覚めることができなかった。体を起こすのも面倒で横になったままどうにかしようと試みる。目を閉じたまま枕元に手を伸ばし、適当に動かしてブルブルと震えながら鳴り続けているお目当て…
桜の咲く季節に
ずっとずっと探していた
「っていうことがありました」「あんたバカでしょ?」「ちょ、ナミさん!」「いいよ、ビビ。私も自分でそう思うから……」約束通り、お見合いの後に飲もうという話になった。それで今はナミとビビと一緒にいつものバーに来て、カウンターに3人仲良く肩を並べ…
桜の咲く季節に
なんでそんな風に笑うのですか
…………何この部屋。通された部屋はすごく豪華で、机にはすでにお皿がセットされていた。これはフランス料理のフルコースと見た。肩を落としながら思う。さすがにこれは想定外なんだけど。まさかフランス料理でくるとか思ってないし、外側から使えばいいんだ…
桜の咲く季節に
いつかの貴女に会いたくて
炬燵で食べるアイスほど贅沢なものはない。そう言いながら背中を丸めて棒アイスを頬張る。どこからともなく現れた父さんがどっしりとソファに腰掛けた。その様子を横目に見つつ、ぼーっとTV画面に目を向けた時だった。「。お前、見合いをしないか?」父さん…
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