ひとりがふたりになる過程
結婚相手は見合いで決まった。それも書類上の第一印象で。このクソ忙しい時期に見合いをしなければ本部への推薦状を書かないと言われ、まぁするだけならと思って流されていれば、結婚しなければ異動はさせないときたもんだから、こっちの怒りはブチ切れ寸前ま…
煙_短編原作
知らねぇからな
「大佐……」「なんだよ」書類に目を通していると、何の前触れもなく名前を呼ばれた。いや、そこにそいつがいるのは知っている。だけど、俺が仕事をしている最中に声をかけるような奴じゃない。だから不思議に思って、書類から目を離し、顔を上げた。「ア?」…
煙_短編原作
狼まであと何秒?
イライラ。「どうしたのですか、スモーカー大佐?」イライラ。あきらかに不機嫌なスモーカーがたしぎをギロリと睨みつけた。「…………」返事はない。スモーカーは視線を先ほどの位置に戻す。たしぎもその視線の先をたどった。2階から1階に視線を落とすと、…
煙_短編原作
俺の宝物
「たいさぁっ!!」振り向くと、そこには目に涙を溜めて、絶対泣くもんかと強がる姿「チッ……」そんな顔すんな、今の俺の眉間には皺が寄っていることだろう。「絶対、帰って来て下さいよ!」その叫び声は震えていた「……」2人の距離は遠く、港の桟橋に立つ…
煙_短編原作
まだまだ未発達な関係
呼び出された私は今その上司の部屋の前に立っている。入りたくないのだが、入らなければ今日の仕事が終わらない……あーー! っと頭を抱えそうになったところで扉の向こう側から呼ばれた。「いいから早く入れ。気が散る」口から心臓が飛び出るくらい驚く。体…
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