<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?><rss version="2.0"
	xmlns:content="http://purl.org/rss/1.0/modules/content/"
	xmlns:wfw="http://wellformedweb.org/CommentAPI/"
	xmlns:dc="http://purl.org/dc/elements/1.1/"
	xmlns:atom="http://www.w3.org/2005/Atom"
	xmlns:sy="http://purl.org/rss/1.0/modules/syndication/"
	xmlns:slash="http://purl.org/rss/1.0/modules/slash/"
	>

<channel>
	<title>秘*Prologue &#8211; 真夏</title>
	<atom:link href="https://neconeco-akiyama.com/manatu/work_type/hi_prologue/feed/" rel="self" type="application/rss+xml" />
	<link>https://neconeco-akiyama.com/manatu</link>
	<description></description>
	<lastBuildDate>Thu, 19 Sep 2024 12:00:58 +0000</lastBuildDate>
	<language>ja</language>
	<sy:updatePeriod>
	hourly	</sy:updatePeriod>
	<sy:updateFrequency>
	1	</sy:updateFrequency>
	
	<item>
		<title>Ben Beckman Root 02/02</title>
		<link>https://neconeco-akiyama.com/manatu/works/other/yuukaku/hi_prologue/benbeckman/4575</link>
					<comments>https://neconeco-akiyama.com/manatu/works/other/yuukaku/hi_prologue/benbeckman/4575#respond</comments>
		
		<dc:creator><![CDATA[秋山]]></dc:creator>
		<pubDate>Wed, 04 Jan 2023 05:39:17 +0000</pubDate>
				<guid isPermaLink="false">https://neconeco-akiyama.com/manatu/works/4575</guid>

					<description><![CDATA[受話器を取って、数秒。すごい大声でか!?　と名前を呼ばれた。ハハッと笑うと電話の向こうの彼がとても優しい声色で「」と言った。あぁ、懐かしい。とても懐かしい声だ。目を閉じてその声に耳を寄せる。何度も何度も囁かれる愛の言葉に...  <a class="excerpt-read-more" href="https://neconeco-akiyama.com/manatu/works/other/yuukaku/hi_prologue/benbeckman/4575" title="続きを読むBen Beckman Root 02/02">続きを読む</a>]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p>受話器を取って、数秒。すごい大声でなまえか!?　と名前を呼ばれた。ハハッと笑うと電話の向こうの彼がとても優しい声色で「なまえ」と言った。あぁ、懐かしい。とても懐かしい声だ。目を閉じてその声に耳を寄せる。何度も何度も囁かれる愛の言葉に苦笑してしまう。とても嬉しかった。</p>
<p>どうやらシャンクスは足を怪我しているらしい。この海域にいられる時間も限られているらしい。だから代わりにベックマンが来て、これを渡してくれたんだそうだ。そっか、と小さく返した言葉。それでなァ……としばらくたわいのない会話をしたあと、シャンクスは俺の元へ来いと言った。</p>
<p>「…………まだはっきりとは返事できないんだけど、でも」<br />
「…………でも？」</p>
<p>「前向きに考えてみるよ」<br />
「…………それでいい。それで十分さ」</p>
<p>「…………シャンクス」<br />
「ん？」<br />
「ありがと」<br />
「いいってことよ、じゃ、また連絡する」<br />
「うん、じゃあね」</p>
<p>受話器を置いて、目を閉じる。ふぅと息を吐き出しながらゆっくりと目を開いた。</p>
<p>「……ベックマン」<br />
「…………なんだ」</p>
<p>「副船長ってほんと損な役回りだよね」<br />
「……あぁ、まったく」</p>
<p>「ベックマン、」<br />
「…………」</p>
<p>「ありがと」<br />
「…………あァ」</p>
<p>電話の向こうの柔らかな笑い声を聞きながら盗み見た机の向こうの彼の横顔はとても苦しそうで。それでも。そんな想いをすると分かっていても、シャンクスのため、私のためにここまでこうして来てくれた彼の優しさにじん、と胸が痛んだ。</p>
<p>電話中にひしひしと感じていた彼の哀の空気は、顔を合わせた途端に消え失せていて、受話器を置いた後だけしか見ていなかったら分からなかった。彼はあの一瞬でその感情を私に見せないように、と消し去ってくれたんだと思う。背負わせないように、と。</p>
<p>…………なら私は、</p>
<p>「……どういうつもりだ」</p>
<p>机の向こう、彼の隣に寄り添って、今夜だけは貴方のものになろうと、そう想った。ねぇ、ベックマン。私ね、貴方のそういう押し切れない優しいところがすごく好きなんだよ。</p>
<p>口では嫌だと言いながらも絡みつく腕を解こうとしないその様子に小さく笑う。そうして、いつの間にか煙草の消えていたその唇にそっと口付けた。</p>
<p>そう、今夜だけ。今夜だけは、私は貴方だけのものになる。</p>
<p style="margin-top: 80px;">
<span style="color: #ffffff;">:</span><br />
<span style="color: #ffffff;">:</span></p>
160915 End.<br />
<p style="margin-top: 30px;">
<span style="color: #ffffff;">:</span><br />
<span style="color: #ffffff;">:</span></p>
<p>&nbsp;</p>
<div class="ifw_wrap ifw_right"><button class="ifw_btn" data-postid="4575" data-buttoncount="2"><span class="material-symbols-rounded">favorite</span></button><div class="ifw_message_wrap ifw_top_left" id="ifw_message_4575_2"><div class="ifw_message"><div class="ifw_text"><p class="ifw_processing">送信中です</p></div></div><div class="ifw_arrow"></div></div><div class="ifw_message_wrap ifw_top_left ifw_thanks" id="ifw_thanks_4575_2"><div class="ifw_close" data-id="4575_2">×</div><div class="ifw_message"><div class="ifw_image"><img decoding="async" src="" id="ifw_image_4575_2"></div><div class="ifw_text" id="ifw_showmessage_4575_2"></div><div class="ifw_comment"><textarea class="ifw_textarea" id="ifw_comment_4575_2" placeholder="よければメッセージをどうぞ！"  maxlength="500"></textarea><p class="ifw_memo">※コメントは最大500文字、5回まで送信できます</p><div class="ifw_send_wrap"><button class="ifw_send" id="ifw_send_4575_2" data-postid="4575" data-buttoncount="2">送信</button><div class="ifw_sending_wrap"><span class="ifw_sending" id="ifw_sending_4575_2">送信中です</span><span class="ifw_sent" id="ifw_sent_4575_2">送信しました！</span></div></div></div></div><div class="ifw_arrow"></div></div></div>]]></content:encoded>
					
					<wfw:commentRss>https://neconeco-akiyama.com/manatu/works/other/yuukaku/hi_prologue/benbeckman/4575/feed/</wfw:commentRss>
			<slash:comments>0</slash:comments>
		
		
			</item>
		<item>
		<title>Ben Beckman Root 01/02</title>
		<link>https://neconeco-akiyama.com/manatu/works/other/yuukaku/hi_prologue/benbeckman/4573</link>
					<comments>https://neconeco-akiyama.com/manatu/works/other/yuukaku/hi_prologue/benbeckman/4573#respond</comments>
		
		<dc:creator><![CDATA[秋山]]></dc:creator>
		<pubDate>Wed, 04 Jan 2023 05:38:43 +0000</pubDate>
				<guid isPermaLink="false">https://neconeco-akiyama.com/manatu/works/4573</guid>

					<description><![CDATA[「意外！」 ノック音の後、勢いよく扉を開いて言った。 頭の中ではずっと、「本当にあの人が来るの？」と疑問が渦巻いて、連絡ミスなのでは？　と鐵てつを疑う程だった。そうして開いた扉。見上げた先にいたのは紛れもない、あの赤髪海...  <a class="excerpt-read-more" href="https://neconeco-akiyama.com/manatu/works/other/yuukaku/hi_prologue/benbeckman/4573" title="続きを読むBen Beckman Root 01/02">続きを読む</a>]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p>「意外！」</p>
<p>ノック音の後、勢いよく扉を開いて言った。</p>
<p>頭の中ではずっと、「本当にあの人が来るの？」と疑問が渦巻いて、連絡ミスなのでは？　と<ruby>鐵<rt>てつ</rt></ruby>を疑う程だった。そうして開いた扉。見上げた先にいたのは紛れもない、あの赤髪海賊団副船長、ベン・ベックマンだった。…………間違いない、本物だ。疑ってごめん、鐵。後で謝ってこう。</p>
<p>「意外過ぎてどうしたらいいのか……」</p>
<p>何言ってんだお前、とあからさまに不審げに眉を潜めてこちらを見ているその問題の男を見上げながら、腕を組んで唸り声を上げる。</p>
<p>「ん―……なんというか……、よく来れたね！」<br />
「あー……もしかしてお頭のことを言ってんのかァ？」<br />
「うん、そう！　それ！」</p>
<p>中途半端に開いていた扉がゆっくりとしまっていく。ベックマンの視線がゆっくりと動いた。慌てて扉を押さえて、扉のノブを掴んだ。そうして、だってあのお頭がいたら無理でしょう？　と調子よく言った。彼は苦笑しながらいいから中に入らせてくれと私の横を通り抜けて行った。</p>
<p>すれ違いざまに香る、彼の愛用の煙草の匂い。それはとても懐かしい香りだった。その香りが彷彿とさせるのはあんまり良くない記憶。とにかく、何かと問題があった気がする。彼の傍にはいつもシャンクスがいて、…………いや逆かな。シャンクスの傍にはいつも彼がいて、シャンクスを守っている。いや、これも違う。守っているのは周囲の人。シャンクスが面倒事を起こして周りに迷惑をかけないように……と彼はいつも目を光らせていた。</p>
<p>そういうわけで、必然的にそうなるのだ。そう、ベックマンと私が会うときには面倒事しか起こらない。無論、彼のせいではないことは明白。仕方がなかったのだ。私はエドの妻で、エドは白髭海賊団の船長で。シャンクスは私が好きで、シャンクスは赤髪海賊団で、ベックマンはそこの副船長。そして極めつけは、白髭海賊団と赤髪海賊団は互いに四皇。</p>
<p>心の底から互いを嫌っているわけではないだろうけど、宿敵には変わりない。仲良くなんてとんでもない。</p>
<p>だからなんだと思う。今、隣にベックマンがいて、すぐ傍で彼がくつろいでいる様に違和感しか感じないのは。酒場のカウンター風に準備された机に２人並んで座る。少し背の高い丸椅子に軽く勢いをつけて座るとクスリと笑った彼が横目でこちらを見ながら言った。</p>
<p>「懐かしいなァ、その服」<br />
「懐かしいのは私自体でしょう？　なんで敢えて&#8221;服&#8221;って言うのよ」<br />
「決まってるだろ」<br />
「？」<br />
「お前をからかうためだ」<br />
「酷い!!」</p>
<p>いつからそんな酷い人になったの!?　そう声を上げれば、ニッと口角を上げて、いたずら成功だという風に彼は笑う。そうしていつものように煙を吐き出すと、また口にくわえた。そう言えば、彼の口元から煙草がなくなったところを見たことがないかもしれない。なんとなくそう思った。</p>
<p>「ねぇ、なんか飲む？」<br />
「ん、あァ。そうだな。なんか適当に頼む」<br />
「はいはい」</p>
<p>ベックマンと言えばこれだろう。机の反対側に回って棚からそのお目当てのボトルを引っ張りだした。コポコポという音がシン、と静まり返っている部屋に響く。</p>
<p>「はい、どうぞ」</p>
<p>透明なグラスに注がれた透明の液体。</p>
<p>「ウォッカか」<br />
「うん」</p>
<p>さんきゅ、と小さく呟いた彼がそれを口に含んだ。</p>
<p>「まぁまぁだな。悪くねェ」<br />
「ほんと!?　実はこれ私が探してきたお酒で！」<br />
「へェ、お前酒弱い癖にそんなことやってんのか」<br />
「ちょ、なんで知ってんの？」<br />
「………………さァ？」<br />
「ちょっとしらばくれないでよ！　ベックマン!!」</p>
<p>ふいを顔を背けてしまった彼の袖をグィグィと引っ張ったけれど、それでも彼の顔はそっぷを向いたままで、なんか急に腹が立ってきた。</p>
<p>そっちがその気なら私だって！　そう思って机の向こう、そっぷを向いている彼の顔におもいっきり手を伸ばして、その頬を両手で包み込んで無理矢理こちらを向かせてやった。</p>
<p>それがあまりにも衝撃的だったのか、目をまん丸に見開いた彼が間抜けに口を開けていた。ぽろり、落ちていく煙草を視界の端に捉えながら、やった！　煙草持ってない彼を見ることができたと一人心の中でガッツポーズをした。それが顔に現れていたのだろう。今度は私の顔をまじまじと見た彼の方が不機嫌そうに眉を寄せる番となった。</p>
<p>「俺はショートの方が似合っていると思うが、お前はどうだ？」<br />
「…………は？」</p>
<p>私の両手は未だ彼の両頬に。やんわりと包み込んだ状態のまま、彼はその手を振り払うこともなく、とんちんかんなことを言い出した。</p>
<p>「髪、ずっと長かっただろ？　俺は短い方が似合うと……」<br />
「知ってる。一回、戦闘中にわざと切ろうとしたことあったでしょう？」<br />
「あー……あれ、気づいていたのか？」<br />
「当たり前でしょ！ 　近くにマルコがいなかったら間一髪だったんだから」<br />
「心配しなくとも、髪以外は切らねェよ」<br />
「そんなの当然ですから！」</p>
<p>「…………で？　いつまでこうしてるんだ」</p>
<p>「あ、ごめッ…………」</p>
<p>話し込んでいるうちにすっかり忘れていた。素直に手を離そうしたのに、今度は彼の手が私の手の上に重なって、動けなくなる。</p>
<p>「ちょっと、これじゃ……」<br />
「なまえ、今日は俺が独占してもいいんだろう？」</p>
<p>そ、う、だけ……ど？</p>
<p>…………なァ？　と、再び絡み合った瞳は鋭く細まり、ただ一点、私の両眼を覗き見ていた。その瞳に、つい、これから先のことを想像してしまって、カッと一気に血が昇ってきたのを感じた。なんか、ベックマンとそういう風になるなんて想像してなくて、なんか、もの凄く恥ずかしい。視線を泳がせてすっかり黙り込んでしまうと、フッと彼が笑った。</p>
<p>「そんな反応されちゃァ期待しちまうだろう」<br />
「っ、」</p>
<p>今一度視線を合わせた彼が今度は眉を寄せて少し、苦しそうな顔をして笑った。そうして私の名前を呼んで、両手を解放した。急にどうしてしまったのだろうか。眉尻を下げて首を傾げながら仰ぎ見る。そうしたら彼が言った。</p>
<p>「俺とお前の間にあるしがらみは早々消えるもんじゃねぇからな」<br />
「…………え？」<br />
「お前が背負ってもいいって思ったら、もしそう思えるようになったら来たらいい。それからでも遅くはねぇよ」<br />
「ベックマン？」<br />
「俺はお頭の代理でここへ来た」</p>
<p>カチャン、と音がして新しい煙がたなびく。ふぅ～と吐き出す音を聞きながら、一体彼は何が言いたいのだろうか、とその言葉の続きを待った。</p>
<p>「俺じゃねぇんだ。お前を呼んでいるのは」</p>
<p>カタン、と音がした。机の上に置かれたのは小さな電伝虫。真っ黒なマントを羽織ったそれはシャンクスそっくりに出来ていた。彼はそれを私の方へ差し出す。</p>
<p>「…………かけてやれ」</p>
<div class="ifw_wrap ifw_right"><button class="ifw_btn" data-postid="4573" data-buttoncount="4"><span class="material-symbols-rounded">favorite</span></button><div class="ifw_message_wrap ifw_top_left" id="ifw_message_4573_4"><div class="ifw_message"><div class="ifw_text"><p class="ifw_processing">送信中です</p></div></div><div class="ifw_arrow"></div></div><div class="ifw_message_wrap ifw_top_left ifw_thanks" id="ifw_thanks_4573_4"><div class="ifw_close" data-id="4573_4">×</div><div class="ifw_message"><div class="ifw_image"><img decoding="async" src="" id="ifw_image_4573_4"></div><div class="ifw_text" id="ifw_showmessage_4573_4"></div><div class="ifw_comment"><textarea class="ifw_textarea" id="ifw_comment_4573_4" placeholder="よければメッセージをどうぞ！"  maxlength="500"></textarea><p class="ifw_memo">※コメントは最大500文字、5回まで送信できます</p><div class="ifw_send_wrap"><button class="ifw_send" id="ifw_send_4573_4" data-postid="4573" data-buttoncount="4">送信</button><div class="ifw_sending_wrap"><span class="ifw_sending" id="ifw_sending_4573_4">送信中です</span><span class="ifw_sent" id="ifw_sent_4573_4">送信しました！</span></div></div></div></div><div class="ifw_arrow"></div></div></div>]]></content:encoded>
					
					<wfw:commentRss>https://neconeco-akiyama.com/manatu/works/other/yuukaku/hi_prologue/benbeckman/4573/feed/</wfw:commentRss>
			<slash:comments>0</slash:comments>
		
		
			</item>
		<item>
		<title>Shanks Root 01/01</title>
		<link>https://neconeco-akiyama.com/manatu/works/other/yuukaku/hi_prologue/shanks-hi_prologue/4571</link>
					<comments>https://neconeco-akiyama.com/manatu/works/other/yuukaku/hi_prologue/shanks-hi_prologue/4571#respond</comments>
		
		<dc:creator><![CDATA[秋山]]></dc:creator>
		<pubDate>Wed, 04 Jan 2023 05:38:23 +0000</pubDate>
				<guid isPermaLink="false">https://neconeco-akiyama.com/manatu/works/4571</guid>

					<description><![CDATA[「こんなところで遊んでいいのですか？」 赤髪のシャンクスさん？ そう言うとその人はなんで？　と素で返してきた。なんでって…… 「だって、今やあなたはこの海の四皇ですよね？」 あのロジャ―の見習いのあなたがね……と続けて笑...  <a class="excerpt-read-more" href="https://neconeco-akiyama.com/manatu/works/other/yuukaku/hi_prologue/shanks-hi_prologue/4571" title="続きを読むShanks Root 01/01">続きを読む</a>]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p>「こんなところで遊んでいいのですか？」</p>
<p>赤髪のシャンクスさん？</p>
<p>そう言うとその人はなんで？　と素で返してきた。なんでって……</p>
<p>「だって、今やあなたはこの海の四皇ですよね？」</p>
<p>あのロジャ―の見習いのあなたがね……と続けて笑うと、うっせぇよと小さい声で返事が返ってくる。</p>
<p>「……それで、なんでまた私を指名しようと思ったのですか？」<br />
「別に……」<br />
「まさか、まだ好きとか……言わないですよね？」</p>
<p>ニコニコと笑えば、チッと舌打ちが返ってくる。</p>
<p>「それやめろ」<br />
「それって？」<br />
「敬語だよ」<br />
「ふ～ん、嫌なの？」<br />
「だって、お前は……もはやお婆さんだろう？」<br />
「……キレてもいいかしら？」</p>
<p>そう言ってやれば、ようやく戻ったなと笑う赤髪の男。それに対して、ふんと顔を逸らし、それで、実際どうなの？　と先ほどの質問を掘り返してやる。</p>
<p>「だったら悪いかよ」<br />
「……エドが聞いたら激怒ね」<br />
「……もういねぇから、安心だな」</p>
<p>……それも、そうね。</p>
<p>自分ではそんなつもりはなかった。ふふふと余裕の笑みで笑ったつもりだった。けれど、私の顔は泣き出してしまいそうだったようで、シャンクスがそっと頬に手を添えて、悪かったと謝ってくれた。その罰の悪そうな顔に頬が緩む。左目にある大きな傷。いつ付けられたの？　誰にされたの？　あなたはもう私が知っているシャンクスじゃないようで。きっと辛いことも楽しいことも私なんかの何倍も経験してきている。</p>
<p>「シャンクス、本当にいい男になったね」<br />
「あぁ、だろう？」</p>
<p>ポロリと漏れた言葉に当然のように返ってきた言葉。クスクス。</p>
<p>「でも、そんな大口叩いているうちはエドには叶わないよ？」</p>
<p>その添えられた手をさらりとかわす。</p>
<p>「俺じゃ嫌か？」<br />
「……え？」</p>
<p>伏せていた目を上げ、顔を上げる。ゆっくりとシャンクスの目を捉えれば、彼の眉は切なげに歪んでいた。</p>
<p>……嫌か？</p>
<p>その真剣な目はかつてと変わらない想いの現れなのだろうか。ふふふ。思い出すと笑ってしまった。今度は怪訝な顔で首を傾げるシャンクスに言う。</p>
<p>「覚えている？　あなた、エドの隣に立つ私に&#8221;俺とともに来い&#8221;って言ったの」<br />
「……あぁ、もちろん」</p>
<p>あの後、本当に大変だった。そんな言葉、本気にしないでいいからと言ってもエドは聞かないし、シャンクスはシャンクスで挑発するし。その場を納めるのがほんと大変だった。ベックマンと私でお互いの船の船長をなだめた。副船長って……2人肩を並べてグチり合ったあの日が懐かしい。</p>
<p>「……辛いか？」<br />
「そりゃあ、そうでしょ？」</p>
<p>だって、彼は……愛しいあの人はもうこの世にいないのだから。</p>
<p>「お前、今何歳だ？」<br />
「ピチピチの21歳」</p>
<p>イエイッとピースすると、あーもう！　となぜか叫ぶような声。グシャグシャと自分の頭を掻くシャンクスに首を傾げた。</p>
<p>「どうしたの？」<br />
「なまえ、お前ほんと可愛いわ」<br />
「……目、いかれたんじゃない？」</p>
<p>素で大丈夫？　私こう見えてお婆さんよ？　と聞き返すと、お前は自覚した方がいいと引き寄せられる。ちょっと！　と声を上げれば、ここはこういう場なんだろう？　とニヤリと笑う彼。こればっかりはしょうがない。彼はこれでもお客なのだ。</p>
<p>「……意地悪」<br />
「すねるなよ」<br />
「シャンクスがこんな趣味だとは思わなかった」</p>
<p>着せられたのは海賊大将の服。ミニスカ―トで正義のコートを羽織っている。</p>
<p>「いいだろ？　宿敵の恋人って設定だ」</p>
<p>ニシシシシッと本当に楽しそうに笑う顔があの人と重なって、切なさで眉が自然と寄ってしまった。寄せられた体を離してもらう。今はそういう気分ではなかった。きっとシャンクスは気づいている。私がいつもエドを追いかけていることに。気づけば彼の顔を探している。</p>
<p>「なまえ、いいかげん。忘れろ」<br />
「……うん」</p>
<p>間を空けて、エドにもそうしてくれって言われたと続けた。ポロポロとこぼれ落ちる涙はあの人が恋しくて仕方ない私の心そのものだった。</p>
<p>「……私のためなんだって。お前はもっと幸せになるべきなんだって」</p>
<p>なら、私も一緒につれていってくれたら良かったのに。私も一緒にあの場で戦っていたかった。私もあなたの隣で……あなたと共に果ててしまいたかったのに。それで私は幸せだった。ポロリ、最後の一滴を人差し指で拭う。</p>
<p>「ねぇ、シャンクス。私、どうしたらいいと思う？」<br />
「薬、もらったんだろ？」<br />
「うん」<br />
「飲んだか？」<br />
「まだ」<br />
「なんで？」<br />
「……迷ってる」</p>
<p>自分の両膝を抱えて、頭をその中に押し込める。ぎゅう。強く抱きしめる。正直どうしたらいいのかよく分からなかった。そんな私を見たシャンクスがはぁと息を吐く。</p>
<p>「どこに迷う理由があるっていうんだ」<br />
「……逆だよ。理由がないから、困ってるの」<br />
「だったら、俺が作ってやるよ」<br />
「理由を作る？」</p>
<p>どうやって？　その言葉は飲み込まれた。シャンクスが息を吸い込む。一度しか言わねぇからな。絶対聞き逃すなよ。目つきを変えた彼がそう言う。辺りの空気が変わったのを感じながら私は次の言葉を待った。</p>
<p>「俺とともに来い」</p>
<p>あの時と変わらない台詞。なんて雰囲気のない言葉。あぁ、思い出す。あの時、不覚にも私は心を揺らしてしまった。だって、こんなにもまっすぐで、バカ正直な告白されたの初めてだったから。だから、……たぶんエドは激怒したんだ。私が少し、ほんの少しだけど心を動かしてしまったから。</p>
<p>「……っはははは!!」</p>
<p>懐かしさと当時の私たちの青臭さに笑ってしまった。</p>
<p>「何で笑うんだよ」<br />
「いや、だって。シャンクスまだ引きずっていたの？」</p>
<p>いや、言葉が悪かった。私なんかのことをずっと想ってくれていたの？　そう言えば良かったかな。不貞腐れたように頬を膨らますシャンクスが可愛かった。</p>
<p>「十数年越しの告白……ね」<br />
「あぁ、そうだよ。それも2度目だ。1度目は俺はまだまだだったが、今はそれなりに強くなったつもりだ。お前を守るぐらいはできる」</p>
<p>……四皇がそこそこだって。さすがね。エドが認めていただけある。</p>
<p>「ねぇねぇ。知ってた？」<br />
「なんだ？」<br />
「エドがね、言っていたの。お前を俺から奪う奴がいるとしたら、それは赤髪だ。だから、アイツには気をつけろって」</p>
<p>クスリと笑うと、シャンクスがガハハハハッと豪快に笑う。それは光栄だな。おどけてまるで騎士のように優雅に頭を下げるシャンクスの前に手を差し出す。そっと添えられた手。</p>
<p>「海賊なら、奪ってよ」</p>
<p>ニコリと笑えば、喜んでと手の甲へ口づけられる。</p>
<p>「好きだ、なまえ」<br />
「シャンクス、ありがとう」</p>
<p>貴方についていくよ。これからあなたのことを好きになっていくから。すでにその笑顔に引き込まれている私はきっとすぐに彼の虜になることができるだろう。</p>
<p>「ちょ、シャンクス！」<br />
「俺もう待てないんだけど」<br />
「もう～」</p>
<p>腰に巻き付いてくる手。分かった、分かった！　最後まで言い切ることなく、シャンクスが口づける。いただきます、そう言ってどこまでも私を楽しませようとするあなたのことが私はもう大好きになっていた。</p>
<p style="margin-top: 80px;">
<span style="color: #ffffff;">:</span><br />
<span style="color: #ffffff;">:</span></p>
150521 End.<br />
<p style="margin-top: 30px;">
<span style="color: #ffffff;">:</span><br />
<span style="color: #ffffff;">:</span></p>
<div class="ifw_wrap ifw_right"><button class="ifw_btn" data-postid="4571" data-buttoncount="6"><span class="material-symbols-rounded">favorite</span></button><div class="ifw_message_wrap ifw_top_left" id="ifw_message_4571_6"><div class="ifw_message"><div class="ifw_text"><p class="ifw_processing">送信中です</p></div></div><div class="ifw_arrow"></div></div><div class="ifw_message_wrap ifw_top_left ifw_thanks" id="ifw_thanks_4571_6"><div class="ifw_close" data-id="4571_6">×</div><div class="ifw_message"><div class="ifw_image"><img decoding="async" src="" id="ifw_image_4571_6"></div><div class="ifw_text" id="ifw_showmessage_4571_6"></div><div class="ifw_comment"><textarea class="ifw_textarea" id="ifw_comment_4571_6" placeholder="よければメッセージをどうぞ！"  maxlength="500"></textarea><p class="ifw_memo">※コメントは最大500文字、5回まで送信できます</p><div class="ifw_send_wrap"><button class="ifw_send" id="ifw_send_4571_6" data-postid="4571" data-buttoncount="6">送信</button><div class="ifw_sending_wrap"><span class="ifw_sending" id="ifw_sending_4571_6">送信中です</span><span class="ifw_sent" id="ifw_sent_4571_6">送信しました！</span></div></div></div></div><div class="ifw_arrow"></div></div></div>]]></content:encoded>
					
					<wfw:commentRss>https://neconeco-akiyama.com/manatu/works/other/yuukaku/hi_prologue/shanks-hi_prologue/4571/feed/</wfw:commentRss>
			<slash:comments>0</slash:comments>
		
		
			</item>
		<item>
		<title>秘*Prologue 06/06 追加</title>
		<link>https://neconeco-akiyama.com/manatu/works/other/yuukaku/hi_prologue/4568</link>
					<comments>https://neconeco-akiyama.com/manatu/works/other/yuukaku/hi_prologue/4568#respond</comments>
		
		<dc:creator><![CDATA[秋山]]></dc:creator>
		<pubDate>Wed, 04 Jan 2023 05:37:39 +0000</pubDate>
				<guid isPermaLink="false">https://neconeco-akiyama.com/manatu/works/4568</guid>

					<description><![CDATA[「」 「ん？　どうしたのマルコ？」 甲板の後ろの方の見張り台。そこに立つ私の後ろにマルコは立っていた。もう交代の時間？　と首を傾げると、あぁと返事が返ってきた。 「ちょっと待ってよ、先に私が出るから」 「おいおい、大丈夫...  <a class="excerpt-read-more" href="https://neconeco-akiyama.com/manatu/works/other/yuukaku/hi_prologue/4568" title="続きを読む秘*Prologue 06/06 追加">続きを読む</a>]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p>「なまえ」<br />
「ん？　どうしたのマルコ？」</p>
<p>甲板の後ろの方の見張り台。そこに立つ私の後ろにマルコは立っていた。もう交代の時間？　と首を傾げると、あぁと返事が返ってきた。</p>
<p>「ちょっと待ってよ、先に私が出るから」<br />
「おいおい、大丈夫か」<br />
「大丈夫だって！　もう何年やっていると思ってるのよ」</p>
<p>もう！　と頬を膨らませてみたらそれでも手伝うと手を伸ばしてくるマルコを睨みつける。いいから、いいからと笑って流されてしまえば、素直に手を取るしかなかった。</p>
<p>「そういや、前から気になっていたんだが」<br />
「何？」<br />
「なんで親父のことをエドって呼ぶんだよい？」<br />
「ん？　どういうこと？」<br />
「家族公認の夫婦だろい。ファミリーネームじゃなくて、ファーストネームで呼べばいいんじゃねぇか？」<br />
「<span style="letter-spacing: -0.1em;">――――</span>っ、……あぁ、そうね。私もそう思うわ。けどね、エドがねぇ～」<br />
「親父がなんだよい？」<br />
「ん、分かった。じゃあ、昼飯終わった後、いいもの見せてあげるわよ。エドがいつも座っているところに来てね」<br />
「お、おう。分かったよい」</p>
<p>そうしてマルコと約束したのが今朝のこと。昼食も食べ終え、いつも通り外のイスに座って眠りについているエドの隣に座る。</p>
<p>「なまえか、どうした？」<br />
「ん、どうもしないよ。ただちょっと側に来たかっただけ」<br />
「そうかァ」</p>
<p>ゆっくりと伸びてきた腕にソッと寄り添う。目を閉じて通り過ぎる風を感じていたときだった。あぁ、マルコの気配だ。気配のする方へ顔を向けるとそこにはマルコが立ってこちらを見ていた。目を見つめて頷けば、マルコも頷く。なんかこういうのって変にドキドキする。この年になってまでこんないたずらするだんなて思わなかったからさ。</p>
<p>「ねぇ、エド」<br />
「なんだ？」<br />
「今日はさ、体調いい？」<br />
「ん、まぁ、悪くはないなァ」<br />
「ん、じゃあ今日部屋行ってもいい？」<br />
「ブッ<span style="letter-spacing: -0.1em;">――</span>!!?　お前、そういうことは場所を選んで話せと言っているだろうが！」<br />
「いいじゃない。夫婦なんだから。ね、ニューゲート!!」</p>
<p>ゲホッ、ゴホッ!!</p>
<p>ゲホッ!!</p>
<p>ゲホッ!!</p>
<p>エドの咳は本人が思っている以上によく響く。だから、こうやって咳をしていたらおのずと心配した船員達が集まってくる。</p>
<p>「お、親父ー!!　大丈夫かぁ～!?」<br />
「アホンダラガァ!!　これぐらいどうってことねぇんだよ、持ち場を離れるなァ!!」</p>
<p>片っ端から追い払っていくエドの必死ぶりといったら。おかしくてしかたがない。クスクスと笑っていたらこちらに気づいたエドがギロリとこちらに睨みを聞かせる。</p>
<p>「その名を外で出すなと言ってるだろうが」<br />
「え、なんで？　恥ずかしい？」<br />
「お、まえは、本当に!!」<br />
「ふふふ、エド。顔真っ赤だよ！」</p>
<p>ぎゅうっと腕に抱きついたら、あぁ～もうと顔を自身の手で覆ったエドが息を吐き出す。</p>
<p>「でも私はニューゲートって名が好きだから、呼びたいのに……」<br />
「……ベッドの中だけで十分だろう」<br />
「じゃあ、その時はいくら呼んでもいい？」<br />
「あぁ」<br />
「ありがとう、エド」</p>
<p>持ち上げられた体はエドの太股の上へと置かれた。やっぱりエドは大きい。あ、そういえばど先ほどマルコが立っていた方に目を向けたらそこにはもうマルコの姿はなかった。ありゃ、もしかして見てられなかったかな。ふふふと笑えば、何を笑っている？とエドがこちらを見た。</p>
<p>「なんでもないよ」</p>
<p>背中をエドのお腹に預けて、下から顔を仰ぎ見る。ジッと見つめ返してくれるその目ににこりと笑うとすぐに視線を逸らされてしまった。エドはかなりの恥ずかしがり屋さんだからなぁ。そこがかわいいんだけど。</p>
<p>「親父！」<br />
「どうしたァ？」</p>
<p>駆け込んできたのは前方の見張り台で見張りをしていた者だった。</p>
<p>「赤髪のシャンクスです！」<br />
「あの小僧か」<br />
「またシャンクス？　最近よく会うね」<br />
「どうしますか？」<br />
「酒持ってるようなら上げてかまわねぇ」</p>
<p>理由がなんとも言えないんだけど。同じ四皇同士会うときに必ずギシギシと空気は殺気だってはしまうが、決して相反しているわけでも、敵対しているわけでもなかった。でも決して、仲がいいというわけでもなかった。特にエドとシャンクスはちょっとした因縁を持っている。</p>
<p>「で、今日は何のようだ。小僧」<br />
「いや、俺が用があるのはそこにいるお嬢さんだ」<br />
「……またですか、シャンクス。飽きもせずによくもまぁ」</p>
<p>シャンクスの後ろに立つ、赤髪海賊団、副船長のベックマンも私と同じくあきれているようでため息を吐いていた。</p>
<p>「悪いが、こいつは俺の妻になったんでなァ」<br />
「は？」<br />
「あ、そう言えば、言ってなかったね。私たち結婚しました～」<br />
「聞いてねぇぞ！」<br />
「うん、まぁ、言ってなかったね。遅くなってごめん。まぁ、そういう訳で諦めて下さい」</p>
<p>「結婚していようが、どうだろうが俺には関係ねぇ！　俺はお前が好きだ!!　今すぐ俺と共に来い、なまえッ!!」<br />
「はい？　っと……！」</p>
<p>衝撃と共にグラリと揺れた体。エドが体を動かした。慌てて落ちないように体制を立て直す。落ちないようにと添えられた手はエドの優しさだろう。それに遠慮なく掴まる。</p>
<p>「赤髪、今おめぇが言っていることの意味、分かっているのか？」<br />
「あぁ、分かっている」</p>
<p>ビシビシと伝わってくる2人の殺気。周囲の船員がバタバタと倒れていく。集まって来ていた幹部以外の船員はほぼ壊滅状態だった。</p>
<p>「覇王色の覇気を使わないで、シャンクス」<br />
「じゃあ、俺のものになれ、なまえ」<br />
「……話にならないわ」</p>
<p>ねぇ、エド？　そうエドの方へ首を動かした時だった。</p>
<p>「っ!?」</p>
<p>グッと腹の辺りに感じた強い力。掠れる視界の端には目を見開くエドの顔と赤い髪が移っていた。次に目に映ったのは驚きと呆れで口を開いているベックマンの顔だった。今私はシャンクスに抱かれているらしい。離して！　と暴れてみるが、力で勝てないのは言うまでもない。</p>
<p>バリッ―――ン</p>
<p>大気が揺れる。それはエドの怒りそのものを表していた。後ろに変わらずいるだろうエドの顔を見なくても分かる。今きっと、彼の顔は鬼の形相だろう。</p>
<p>「ちょ、シャンクス！　何してるの!!」<br />
「黙ってろ、なまえ」<br />
「……」</p>
<p>当事者の私がなんで黙らないといけないのよ。ムッと頬を膨らましていたら、ベックマンと目が合った。</p>
<p>(どうにかしなさいよ)<br />
(それは俺に言っているのか)<br />
(あなた以外、一体誰にシャンクスを止めることができるっていうの)<br />
(……へいへい。じゃあ、白髭はおまえが止めろよ)<br />
(そこは任せて！)</p>
<p>ニヤリと笑った私とベックマンは互いに副船長という大役を担っているのだ。船長のわがままに振り回されるのにも、それを止めるのにも慣れている。もちろん、自分ところの船長限定だが。</p>
<p>「お頭、それぐらいにしておいてくれ」<br />
「んだよ、おまえの頼みでも俺は聞かないぞ」<br />
「じゃあ、俺は海賊やめる」</p>
<p>「っは？」</p>
<p>その言葉には私もビックリしてベックマンを凝視してしまった。当然、そんなことをベックマンがいうとは思ってなかったシャンクスもビックリしてベックマンを見た。体を拘束していた力が一瞬緩んだ。</p>
<p>「マルコ！　イゾウ！」</p>
<p>叫べば、ハッとこちらに気づいた2人がうなづいて動き出す。マルコは不死鳥になり、イゾウは2丁の銃でシャンクスの体を狙う。とっさに弾を避けるように体制を変えたシャンクスのバランスが崩れた。スピードには自身がある。大きく地面を蹴った私はマルコに向かって手を伸ばし、なんとかその足を掴んだのだった。</p>
<p>「て、てめぇらァ!!」<br />
「お頭、」</p>
<p>「なまえ！」</p>
<p>エドの隣に降ろしてもらいながらシャンクスの方へ顔を向ける。</p>
<p>「俺はお前に惚れたァ!!　その顔も楽しそうに笑う笑顔も、時々寂しそうに空を見つめる姿も。前を向いて歩いていこうとするその姿勢も全部知ってる！　お前の過去も含めて全部、丸ごと愛してる!!」<br />
「……」<br />
「だから、俺と共に来い！　後悔はぜってぇさせねぇ!!!」</p>
<p>はははっと小さく漏れた笑い声はその想いに答えることができない自分の気持ちを消化するためのものだったと思う。シャンクスのその真っ直ぐで偽りのないその言葉がとても、とても嬉しかった。</p>
<p>「ありがとう、シャンクス。私も、そんなあなたが好きだよ」</p>
<p>「なまえ」</p>
<p>名を呼ぶエドの方へ顔を向けて軽く手を挙げて制する。エドの眉間に皺が寄っていた。ごめん、エド。これだけは言わせて。</p>
<p>「でもね、私はシャンクスよりもエドと先に出会ってしまったの。シャンクスよりも先にエドを愛したの。だから、私はあなたの想いに答えることはできない」</p>
<p>寄り添うようにエドの体に自分の体を寄せる。端から見たらきっと奇妙なカップルだろう。大きな、大きな男と、小さな、小さな女。年は離れていて、育ちもまったく違っていて。器も全く違う。エドほどの男の隣に私が立っていること自体、おかしいのかもしれない。</p>
<p>でも、でもね。</p>
<p>それでも私はエドの隣に立って、一緒に歩みたいと思った。エドの隣立つのは私で、一緒に歩んでいくのは私じゃないと嫌だって思った。それぐらい、私はエドのことが好きだった。大好きだった。</p>
<p>「ごめん、シャンクス。私、エドが大好きなの」</p>
<p>この人じゃなきゃ、だめなの<span style="letter-spacing: -0.1em;">――――</span></p>
<p>その言葉は甲板に響いた。数秒の間の後、シャンクスは言った。</p>
<p>「帰るぞ、てめぇら」</p>
<p>寂しそうに去って行くその背中に後悔がないといったら嘘になるかもしれない。だって、彼のことが嫌いなわけじゃないから。でも、選ばないと進めないときだってあるのだから、仕方がない。そう自分に言い聞かせた。</p>
<p style="margin-top: 80px;">
:<br />
:</p>
<p>その日の夜<span style="letter-spacing: -0.1em;">――</span></p>
<p>「エド」<br />
「……」<br />
「今日は心配をかけてごめんね」<br />
「……」<br />
「私のために怒ってくれてありがとう」<br />
「……」<br />
「体は大丈夫？」<br />
「あぁ」<br />
「エド」<br />
「……」<br />
「大好きだよ」</p>
<p>ぎゅうと抱きしめられて感じる気持ちは間違いなく「幸せ」という文字だった。すかさず、ニューゲートと呼べば、相変わらず取り乱すエドに頬を揺るましつつ、目を閉じる。</p>
<p>この人から離れたくない。この人と永遠を過ごしたい。そう思えば思う度、願えば願う度。自分の体にかかった呪いのような事象に胸が締め付けられる。</p>
<p>私もこの人と一緒に時を刻んで、一緒に年を取って、笑い合いたい。そんな願いはきっともう、誰にも届かないだろう。それから数十年後、エドの死後、彼からのサプライズプレゼントをもらうまで、私はずっとそう思っていた。</p>
<p>そう<span style="letter-spacing: -0.1em;">――</span></p>
<p>私の内なる願いを聞き届けてくれたのはやっぱり大好きなあなただった。</p>
<p>ニューゲート、やっぱりあなたが大好きだよ。</p>
<p style="margin-top: 80px;">
<span style="color: #ffffff;">:</span><br />
<span style="color: #ffffff;">:</span></p>
150922 End.<br />
<p style="margin-top: 30px;">
<span style="color: #ffffff;">:</span><br />
<span style="color: #ffffff;">:</span></p>
<p>&nbsp;</p>
<div class="ifw_wrap ifw_right"><button class="ifw_btn" data-postid="4568" data-buttoncount="8"><span class="material-symbols-rounded">favorite</span></button><div class="ifw_message_wrap ifw_top_left" id="ifw_message_4568_8"><div class="ifw_message"><div class="ifw_text"><p class="ifw_processing">送信中です</p></div></div><div class="ifw_arrow"></div></div><div class="ifw_message_wrap ifw_top_left ifw_thanks" id="ifw_thanks_4568_8"><div class="ifw_close" data-id="4568_8">×</div><div class="ifw_message"><div class="ifw_image"><img decoding="async" src="" id="ifw_image_4568_8"></div><div class="ifw_text" id="ifw_showmessage_4568_8"></div><div class="ifw_comment"><textarea class="ifw_textarea" id="ifw_comment_4568_8" placeholder="よければメッセージをどうぞ！"  maxlength="500"></textarea><p class="ifw_memo">※コメントは最大500文字、5回まで送信できます</p><div class="ifw_send_wrap"><button class="ifw_send" id="ifw_send_4568_8" data-postid="4568" data-buttoncount="8">送信</button><div class="ifw_sending_wrap"><span class="ifw_sending" id="ifw_sending_4568_8">送信中です</span><span class="ifw_sent" id="ifw_sent_4568_8">送信しました！</span></div></div></div></div><div class="ifw_arrow"></div></div></div>]]></content:encoded>
					
					<wfw:commentRss>https://neconeco-akiyama.com/manatu/works/other/yuukaku/hi_prologue/4568/feed/</wfw:commentRss>
			<slash:comments>0</slash:comments>
		
		
			</item>
		<item>
		<title>秘*Prologue 05/06</title>
		<link>https://neconeco-akiyama.com/manatu/works/other/yuukaku/hi_prologue/4566</link>
					<comments>https://neconeco-akiyama.com/manatu/works/other/yuukaku/hi_prologue/4566#respond</comments>
		
		<dc:creator><![CDATA[秋山]]></dc:creator>
		<pubDate>Wed, 04 Jan 2023 05:30:37 +0000</pubDate>
				<guid isPermaLink="false">https://neconeco-akiyama.com/manatu/works/4566</guid>

					<description><![CDATA[白ひげが死んだ それを聞いたのはこの遊郭の船に乗ってすぐのこと。あぁ、あなたは宣言通り逝ってしまったのね。 「……エド」 けれど、なぜか私の目から涙が出ることはなく。ただ、彼の名前を呼ぶ私の声が部屋に反響するだけだった。...  <a class="excerpt-read-more" href="https://neconeco-akiyama.com/manatu/works/other/yuukaku/hi_prologue/4566" title="続きを読む秘*Prologue 05/06">続きを読む</a>]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p>白ひげが死んだ<span style="letter-spacing: -0.1em;">――</span></p>
<p>それを聞いたのはこの遊郭の船に乗ってすぐのこと。あぁ、あなたは宣言通り逝ってしまったのね。</p>
<p>「……エド」</p>
<p>けれど、なぜか私の目から涙が出ることはなく。ただ、彼の名前を呼ぶ私の声が部屋に反響するだけだった。</p>
<p style="margin-top: 80px;">:<br />
:</p>
<p>頂上決戦から数ヶ月。私は遊郭で働くことを決めた。お客もそこそこ取るようになった。おつきの人もついた。それなりに自立していた。</p>
<p>「私って結構非情な女だったのかな？」</p>
<p>誰に聞いたわけでもない、そんな言葉が宙を舞った。</p>
<p>コンコン<span style="letter-spacing: -0.1em;">――</span></p>
<p>「姉さん」<br />
「<ruby>鐵<rt>てつ</rt></ruby>？」</p>
<p>「はい、俺です。お客が来ました」<br />
「……今日はそういう気分じゃない……かな」</p>
<p>そう言いつつも、一応誰が相手なのかを確かめる。</p>
<p>「不死鳥です」</p>
<p>カタン<span style="letter-spacing: -0.1em;">――</span></p>
<p>持っていた手鏡が手から滑り落ちた。</p>
<p>「……姉さん？」</p>
<p>心配そうな鐵の声に大丈夫だよと返す。けれど、内心はかなり動揺していて、どうしよう、どうしようと頭の中では言葉が乱雑に並べられていた。</p>
<p>「どうしますか？」<br />
「……通して、下さい」<br />
「分かりました」</p>
<p>鐵の気配が消えて、ようやく肩の力が消えた。彼が会いにくる。客として……、いいやそれは口実だろう。きっと……</p>
<p>予想通り、現れたマルコは何のオプションも付けることはなく。そういうことをしに来たわけではないということがすぐに分かった。</p>
<p>「……なまえ、お前」</p>
<p>そう言ってこちらを訝しげな目で見るマルコにうっすらと笑みを作って答えた。</p>
<p>「……遊女になるなんて、な？」</p>
<p>そう言いたいの？　と笑ってやった。</p>
<p>「……はぁ、確かに親父は好きにしろって言ってたが、これはねぇだろい。親父が聞いたら激怒どころじゃすまねぇよい」<br />
「……いいの。あの人もそれだけひどい仕打ちを私にしたんだから、これでおあいこなの！」</p>
<p>そうむくれながら言ってやれば、なるほどねぇいと笑われた。</p>
<p>「それで？　まさか遊びに来た訳じゃないでしょ？」</p>
<p>そうせかせば、当然だいとなぜか楽しそうに笑う彼が私の前に一通の手紙を差し出した。宛名には私の名前、ひっくり返せば、そこには愛しいあの人の名前。</p>
<p>「っ!?」</p>
<p>声を出せず、口を手で覆えば、マルコがニコリと笑いながら話し出した。</p>
<p>「親父の遺品を整理していたら出てきた。なまえへプレゼントだよい」</p>
<p>嬉しい。嬉しかった。彼といて、プレゼントはたくさんもらったけれど、手紙なんてもらったことは一度もなかった。震える手で封を切り、手紙を取り出す。カサッ広げた真っ白な紙には大きな字で一言だけ書かれていた。</p>
<p>先に逝ってる<span style="letter-spacing: -0.1em;">――</span></p>
<p>「……ッ」</p>
<p>あぁ、彼は本当に死んだんだ。ようやく、そこで私は理解した。そうなった途端あふれ出す涙。横に座るマルコが優しく背中を撫でてくれた。</p>
<p>「今は泣けるだけ泣けよい。お前はあまり泣けないやつだからな」<br />
「……うん」</p>
<p>うん、とコクコクと頷けば、はははっと笑われる。きっと、彼は、マルコはもう涙が枯れるくらい泣いて、エドの死を乗り越えている。だから、お前も早く乗り越えろ、そう言ってくれている気がして、嬉しかった。</p>
<p>「あと、これ」</p>
<p>渡された不思議な形をした瓶。中には赤い液体がちゃぷちゃぷと揺れていた。</p>
<p>「親父からの伝言だ」</p>
<p>マルコ、なまえに会う機会があればこの薬を渡してやってくれ。これは不老を取り消すことができる薬だ。とある知り合いに頼んで、十数年がかりでようやく手に入った代物だ。これを呑めば、再びなまえは年を取ることができる。渡すタイミングはマルコ、お前に任せる。頼んだぞ。</p>
<p>「え？」</p>
<p>ふと浮かんだ疑問を口にだそうとすれば、マルコが片手を上げてまだあるよいと続けた。</p>
<p>じゃあなんであなたが生きているうちにくれなかったの？なまえならそう言うだろう。俺だってそうしたかったさ。でもな、これが手には入った時、おらぁすでに70歳を越えていた。今から若いなまえを縛るなんてことはしたくなかった。</p>
<p>続けられたマルコの言葉に私は返す言葉がなかった。</p>
<p>「親父はなまえが2度目の人生を自分で選んで歩んでいけるようにこの薬を手に入れたんだい。だから、なまえ、いつ呑むのか、はたまた呑まないのかは自分で決めるべきだよい」</p>
<p>そう言って、スッと目を細めたマルコは私を抱きしめてくれた。</p>
<p>「取りあえず、元気そうでよかったよい」<br />
「<span style="letter-spacing: -0.1em;">――――</span>っ」</p>
<p>私自分のことばっかり考えてた。</p>
<p>「……うん、マルコも元気そうでよかった」</p>
<p>ギュッと服を握り締めれば、いつか親父の墓参りしようなとマルコは言ってくれた。うん、うん。何度も頷いた私はその日マルコと何時間も話し込んだ。今までの私の境遇、航海であったおもしろかった出来事。私が船を降りてからのみんなのこと、エドのこと。聞いても聞いても聞き足りないぐらいだった。</p>
<p>「ねぇ、マルコ」<br />
「なんだよい」</p>
<p>「あの人は……エドは……幸せだったかな？」<br />
「当たり前だろい」</p>
<p>あの人の最後を見届けられなかったのは本当に残念だったけれど、きっと、あの人の最期はずっと後生まで語り継がれていく。それぐらいすばらしい最後だったのだから。私は誇りに思う。</p>
<p>「なまえ、もう寝ろい」<br />
「……うん」</p>
<p>ベッドに入れば、マルコは立ち上がる。</p>
<p>「マルコ」<br />
「なんだい？」</p>
<p>「添い寝して」<br />
「……お前、俺のことなんだと思ってるんだい？」</p>
<p>「いいから、昔みたいに……」<br />
「あぁ……分かったよい」</p>
<p>苦笑したマルコはあの青い青い素敵な鳥の姿になって私の体を包んでくれた。</p>
<p>「ありがと……」</p>
<p>目を細めた不死鳥と私は朝までぐっすり眠りについたのだった。</p>
<p style="margin-top: 80px;">
<span style="color: #ffffff;">:</span><br />
<span style="color: #ffffff;">:</span></p>
150521 End.<br />
<p style="margin-top: 30px;">
<span style="color: #ffffff;">:</span><br />
<span style="color: #ffffff;">:</span></p>
<p>※ 次に追加ページあります</p>
<div class="ifw_wrap ifw_right"><button class="ifw_btn" data-postid="4566" data-buttoncount="10"><span class="material-symbols-rounded">favorite</span></button><div class="ifw_message_wrap ifw_top_left" id="ifw_message_4566_10"><div class="ifw_message"><div class="ifw_text"><p class="ifw_processing">送信中です</p></div></div><div class="ifw_arrow"></div></div><div class="ifw_message_wrap ifw_top_left ifw_thanks" id="ifw_thanks_4566_10"><div class="ifw_close" data-id="4566_10">×</div><div class="ifw_message"><div class="ifw_image"><img decoding="async" src="" id="ifw_image_4566_10"></div><div class="ifw_text" id="ifw_showmessage_4566_10"></div><div class="ifw_comment"><textarea class="ifw_textarea" id="ifw_comment_4566_10" placeholder="よければメッセージをどうぞ！"  maxlength="500"></textarea><p class="ifw_memo">※コメントは最大500文字、5回まで送信できます</p><div class="ifw_send_wrap"><button class="ifw_send" id="ifw_send_4566_10" data-postid="4566" data-buttoncount="10">送信</button><div class="ifw_sending_wrap"><span class="ifw_sending" id="ifw_sending_4566_10">送信中です</span><span class="ifw_sent" id="ifw_sent_4566_10">送信しました！</span></div></div></div></div><div class="ifw_arrow"></div></div></div>]]></content:encoded>
					
					<wfw:commentRss>https://neconeco-akiyama.com/manatu/works/other/yuukaku/hi_prologue/4566/feed/</wfw:commentRss>
			<slash:comments>0</slash:comments>
		
		
			</item>
		<item>
		<title>秘*Prologue 04/06</title>
		<link>https://neconeco-akiyama.com/manatu/works/other/yuukaku/hi_prologue/4564</link>
					<comments>https://neconeco-akiyama.com/manatu/works/other/yuukaku/hi_prologue/4564#respond</comments>
		
		<dc:creator><![CDATA[秋山]]></dc:creator>
		<pubDate>Wed, 04 Jan 2023 05:28:54 +0000</pubDate>
				<guid isPermaLink="false">https://neconeco-akiyama.com/manatu/works/4564</guid>

					<description><![CDATA[それからどんどん家族が増えていった。私の体は完全に回復し、度々戦場へと出るようにもなっていた。私の回復能力はマルコほどではないにしろ、秀でていたのだ。少々の傷は屁でもなかった。けれど、船に戻る度、回復しきった肌の上にある...  <a class="excerpt-read-more" href="https://neconeco-akiyama.com/manatu/works/other/yuukaku/hi_prologue/4564" title="続きを読む秘*Prologue 04/06">続きを読む</a>]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p>それからどんどん家族が増えていった。私の体は完全に回復し、度々戦場へと出るようにもなっていた。私の回復能力はマルコほどではないにしろ、秀でていたのだ。少々の傷は屁でもなかった。けれど、船に戻る度、回復しきった肌の上にある赤いシミをみた親父は眉を寄せる。</p>
<p>「どうしたの、親父？」<br />
「別にお前は戦わなくてもいいんだぞ」<br />
「……いやよ、だって。私たち、家族でしょ？」</p>
<p>そう笑えば、いつも決まって笑いながら抱きしめてくれる。</p>
<p>「ちょ、親父！」<br />
「……なんだ？」<br />
「ちょっとは手加減してよ！」</p>
<p>親父はでかいんだから！　そう言うと、親父の抱きしめる手が止まった。あれ？ゆっくりと顔をのぞき込めば、……あれ？　もしかして、傷ついてる？　首を傾げて、親父？　と言えば、視線がこちらへ向く。</p>
<p>「おらァ、好きでこんな体になっているわけじゃない」</p>
<p>あら、珍しい。親父の泣き言を聞く機会が来るなんて。今日は雨かな？　と思う。クスクスと笑うと、なんで笑う？　と睨まれた。</p>
<p>「だって、親父でも可愛いところがあるんだなって思って」</p>
<p>そう言って、自分から親父の体に飛びつけばぎゅっと抱きしめてくれた。</p>
<p>「……お前の前限定だ」</p>
<p>え？</p>
<p>顔を上げれば、ソッと大きな手で頭を覆われる。そのせいで親父の顔は見れなかった。むぅっと頬を膨らましつつ、その言葉の真意を確かめようとする。</p>
<p>「ねぇ、親父ぃ～～」<br />
「なんだ」<br />
「家族は恋人にはなれないの？」<br />
「っは!?」</p>
<p>前々から少し思ってはいた。親父と言われるにはまだ少し経験が足りないんじゃないだろうか、この人は、と。まぁ私からしてみれば、かなり年下だからそう思ってしまうのも仕方がないんだろうけど。</p>
<p>「私、親父と結婚した～い」<br />
「……それは嬉しい話だなぁおい」</p>
<p>と、テーブルにある酒瓶に手を伸ばす様子に、もしかして気を紛らわそうとしている？　と疑いの目を向ける。</p>
<p>「……エドワード」<br />
「<span style="letter-spacing: -0.1em;">――</span>ブッ!!」</p>
<p>「ちょっと、汚いんですけど……」</p>
<p>むくれつつそう言うと、あぁ、悪かったと飛び散った酒を拭いてくれる。あきらかに動揺しているじゃない、親父。クスクスと笑う。</p>
<p>「…………」</p>
<p>気まずそうな親父は私を自分の体から離そうとする。</p>
<p>「えーなんでー？」<br />
「いいから、もうあっちいってろ」</p>
<p>「……ふぁーい」</p>
<p>いいもん、マルコに続きしてもらうもんそう言って歩き出せば、案の定、焦った親父が手を伸ばしてくる。</p>
<p>「ちょっと、なに？」<br />
「待て」</p>
<p>「あっちいけと言ったり、待てといったり、なんなのさ！」</p>
<p>いい加減、素直になってよとそこまでは言えなかったけど、そう思いながらギロリと目を見れば、あぁとため息が親父から漏れた。親父は気づいていない。私は続きをしてもらうと言ったまで。別にそういう、男と女がやるようなことをイメージして言ったんじゃない。ただ、話し相手になってもらうというだけだったのに、何をそんなに焦っているの？　もう、その行動から、あなたがさっき何を考えていたなんてすぐに分かってしまうんだから。</p>
<p>「エドワード！」<br />
「その名で呼ぶな」<br />
「ふふふ、なんで？」<br />
「戻れなくなるだろうが……」</p>
<p>珍しく弱々しい彼の声が愛おしい。</p>
<p>「いいじゃない、戻れなくても」<br />
「……お前はいいのか、それで？」<br />
「うん！　私、エドと本当の家族になりたいの！」</p>
<p>そう言って笑って見せれば、あのいつも平静なエドが泣きそうな顔であぁと頷いてくれた。</p>
<p>「エド、私……あなたのことが大好き。愛しているわ」<br />
「……あぁ、俺もだ」</p>
<p>マルコから奇妙な女がいるという報告を受けたあの日。木の上で横たわっていたお前を俺のものにしたいと思った。けれど、そう思えば思うほど、お前を傷つけてしまう、そんな気がして、怖かった。</p>
<p>「エド、男ってほんとバカだよね」<br />
「グラララララッ!!　そうかもしれねぇな！」</p>
<p>豪快に笑い声を上げるエドにすり寄ってその夜は一緒に過ごした。</p>
<p style="margin-top: 80px;">:<br />
:</p>
<p>時は流れた。白ひげに女ができたという噂が流れたのはもう何年も昔の話。今は当たり前のように私はエドの隣に立っていた。</p>
<p>「親父、エースが捕まった」</p>
<p>「……そうか」</p>
<p>きっとエドは……その日から決めていたんだと思う。</p>
<p style="margin-top: 80px;">:<br />
:</p>
<p>「いや！　いやだ！　私もあなたと一緒に、一緒に行く!!」<br />
「なまえ、悪いがお前はもう連れていけねぇ」</p>
<p>そう言って、ベッドの上でエドは私を抱きしめてくれた。エドは年を取った。けれど、私の姿は気持ち悪いぐらいにあの日のままで。</p>
<p>「お前には別の人生を生きて欲しい」</p>
<p>何度も首を横に振った。</p>
<p>「私は、あなたとの人生だけでいい。それだけで十分なの！　だから、私も連れていって！」<br />
「なまえ、そう声を上げるな。みんなが起きてしまう」</p>
<p>何言ってるの。エドも、もう気づいているでしょ。今、私たち2人の会話を息を呑んで見守ってくれているみんなの気配を。みんな、みんな私たちのことを心配してくれている。そして、私は……あなたが……。</p>
<p>「イヤだ。イヤだ。だって、あなたこのままじゃきっと……」<br />
「いいか、なまえ聞け。いつの時代も新しい時代が来るときは何か大きなことが起こるんだ。それに犠牲は必要なんだ、分かるな？」<br />
「だからって……なんで、その犠牲が……」</p>
<p>あなたなのよ……掠れた声でエドの服をぎゅっと握りしめる。分かってくれ、お前は俺の、白ひげの妻だろう？　最後ぐらい夫の言うことを聞いてくれ。ポロリ、ポロリ。落ちていく涙。そんな……こんなことになるんだったら、頼みなんていくらでも聞いてあげていたらよかった。そうしたら、あなたのわがままなんてもう聞かない！　って言ってやったのに。なんで、今そんなことを言うのよ！</p>
<p>あぁ、きっと、何を言ってもこの人の気持ちは動かない。この人は決めたのだ。そして、静かに笑っていた。</p>
<p>「なまえ、明日この船から降りろ」<br />
「……うん」</p>
<p>「俺の知り合いがいる船がある。そこで好きなように暮らすといい」<br />
「……うん」</p>
<p>「新しい人生を生きろ」</p>
<p>いいな？　そう目を細める彼の目尻には嘗てはなかった皺がある。口元の皺もずいぶん増えた。あなたはいつの間にか、もうこんなに年を取っていたのね。</p>
<p>「……うん」</p>
<p>でも、グシャグシャと頭をなでてくれるその手は昔と変わっていない。ぎゅっと抱きつくと、今日は一緒に寝てもいい？　そう、すり寄れば、俺は病人だぞと笑われた。</p>
<p>「エド、愛してた」<br />
「俺は最後までお前を愛してるさ」<br />
「……うん」</p>
<p>ありがと、目を閉じれば明日が来てしまう。明日なんてきて欲しくない。けれど、卑怯なぐらい暖かなこの場所はすぐに私の意識を微睡ませた。昔は一日が早く過ぎていった。けれど、あなたと出会うようになって、私は変わったの。一日が楽しくて、長くて、幸せで。あなたに出会えて、本当に良かった。</p>
<div class="ifw_wrap ifw_right"><button class="ifw_btn" data-postid="4564" data-buttoncount="12"><span class="material-symbols-rounded">favorite</span></button><div class="ifw_message_wrap ifw_top_left" id="ifw_message_4564_12"><div class="ifw_message"><div class="ifw_text"><p class="ifw_processing">送信中です</p></div></div><div class="ifw_arrow"></div></div><div class="ifw_message_wrap ifw_top_left ifw_thanks" id="ifw_thanks_4564_12"><div class="ifw_close" data-id="4564_12">×</div><div class="ifw_message"><div class="ifw_image"><img decoding="async" src="" id="ifw_image_4564_12"></div><div class="ifw_text" id="ifw_showmessage_4564_12"></div><div class="ifw_comment"><textarea class="ifw_textarea" id="ifw_comment_4564_12" placeholder="よければメッセージをどうぞ！"  maxlength="500"></textarea><p class="ifw_memo">※コメントは最大500文字、5回まで送信できます</p><div class="ifw_send_wrap"><button class="ifw_send" id="ifw_send_4564_12" data-postid="4564" data-buttoncount="12">送信</button><div class="ifw_sending_wrap"><span class="ifw_sending" id="ifw_sending_4564_12">送信中です</span><span class="ifw_sent" id="ifw_sent_4564_12">送信しました！</span></div></div></div></div><div class="ifw_arrow"></div></div></div>]]></content:encoded>
					
					<wfw:commentRss>https://neconeco-akiyama.com/manatu/works/other/yuukaku/hi_prologue/4564/feed/</wfw:commentRss>
			<slash:comments>0</slash:comments>
		
		
			</item>
		<item>
		<title>秘*Prologue 03/06</title>
		<link>https://neconeco-akiyama.com/manatu/works/other/yuukaku/hi_prologue/4562</link>
					<comments>https://neconeco-akiyama.com/manatu/works/other/yuukaku/hi_prologue/4562#respond</comments>
		
		<dc:creator><![CDATA[秋山]]></dc:creator>
		<pubDate>Wed, 04 Jan 2023 05:28:31 +0000</pubDate>
				<guid isPermaLink="false">https://neconeco-akiyama.com/manatu/works/4562</guid>

					<description><![CDATA[次に目を開いた時、私はベッドの上にいた。ベッドで寝るなんて何年ぶりだろうかと思う。ベッド脇のテーブルには水が置いてあった。わ、水だ！　飛びつくようにして、その水を口に含んだ。 私は実験のせいで年を取らない。そして、食事を...  <a class="excerpt-read-more" href="https://neconeco-akiyama.com/manatu/works/other/yuukaku/hi_prologue/4562" title="続きを読む秘*Prologue 03/06">続きを読む</a>]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p>次に目を開いた時、私はベッドの上にいた。ベッドで寝るなんて何年ぶりだろうかと思う。ベッド脇のテーブルには水が置いてあった。わ、水だ！　飛びつくようにして、その水を口に含んだ。</p>
<p>私は実験のせいで年を取らない。そして、食事を取らなくても生きていける。きっと、細胞が死なないから食べる必要がないのだろう。誰かがそんなことを言っていた気がする。回復能力もそれなりにあるらしい。普段生きている時に使わない分、万が一というときは全力で溜めていたエネルギーを使うらしい。よく分かっていないんだけれど。でも、やっぱり……食べれるなら食べたいと思う。口に含んだ水をゴクリ、ゴクリと飲む。</p>
<p>「ふぁ……」</p>
<p>飲み過ぎた、動く度にお腹がたっぷん、たっぷんと音を鳴らす。ふふふ、なんだかおかしくて笑ってしまった。</p>
<p>コンコン<span style="letter-spacing: -0.1em;">――</span></p>
<p>ノック音で我に返る。素早くベッドに戻り、シーツを強く握った。カチャっと遠慮がちに開かれた扉からはあの男がこちらを見ていた。歩く度にふさふさと揺れるその頭に釘付けになる。あぁこれか？　と私の視線に気づいた彼はニコリと笑い、お前も俺の髪型が気になるのかよいとちょっとふてくされたような顔をした。気にならないわけがないだろうと思いつつ、その質問にどうしようかと考えていた時だった。</p>
<p>「あぁ、そうか。しゃべれないんだったな」<br />
「……水飲んだから、しゃべれる……」</p>
<p>え？　とコップを片づけていたその男がこちらを見た。それは一大事だと言って部屋か出ていく。</p>
<p>「……どうしたんだろう？」</p>
<p>遠くで親父ぃ！　という声が聞こえる。あ、そうか。あの人を呼びに行ったんだ。あの人に会える、そう思うとなんだか暖かくなった。</p>
<p>バタン<span style="letter-spacing: -0.1em;">――</span></p>
<p>今度は遠慮なく開いた扉に体が跳ねた。</p>
<p>「目が覚めたようだなぁ。どうだ調子は？」<br />
「……まだ、そんなに、でも……声が……出るようになって」<br />
「そうか」</p>
<p>それは良かったと大きな手で頭を撫でてくれた。グララララッと豪快に笑うその人は隣に立つ男に目を向ける。2人は楽しそうに笑ってくれた。</p>
<p>「名前は？」<br />
「なまえ、といいます」</p>
<p>……確か、そうだった、と思う。自分の名前なんて最後に呼ばれたのは何十年も前の話。自分じゃ呼ぶこともないし、たぶん合ってると思いつつ答えた。</p>
<p>「なまえか、じゃあ今日からお前は俺の家族だ」<br />
「……？」</p>
<p>家族？　どういう意味だろう？　よく分からなくて首を傾げると、親父、たぶんこいつは分かってねぇよいと隣の男が言う。その言葉に強く頷けば、あぁと目を細めるその人。これから分かっていけばいいじゃんねぇか、そう言うとその人は部屋から去って言った。後に残った男は全く親父は……と言葉を吐く。年は同じくらいだろうか？そんなことを考えてぼ<span style="letter-spacing: -0.1em;">――</span>っと顔を見ていた。それからその人は色々なことを話してくれた。自分のこと、親父と言われているその人のこと、この場所……船のこと。海賊のこと。そして、親父が言う家族のこと。</p>
<p>「まぁ、おおざっぱにこんなところだよい」<br />
「……ありがとうございます」<br />
「いいよい、それより疲れただろう？」</p>
<p>今日は寝ろよいっと言って、マルコは私に布団をかぶせる。コクリ、頷いた私はゆっくりと目を閉じた。</p>
<div class="ifw_wrap ifw_right"><button class="ifw_btn" data-postid="4562" data-buttoncount="14"><span class="material-symbols-rounded">favorite</span></button><div class="ifw_message_wrap ifw_top_left" id="ifw_message_4562_14"><div class="ifw_message"><div class="ifw_text"><p class="ifw_processing">送信中です</p></div></div><div class="ifw_arrow"></div></div><div class="ifw_message_wrap ifw_top_left ifw_thanks" id="ifw_thanks_4562_14"><div class="ifw_close" data-id="4562_14">×</div><div class="ifw_message"><div class="ifw_image"><img decoding="async" src="" id="ifw_image_4562_14"></div><div class="ifw_text" id="ifw_showmessage_4562_14"></div><div class="ifw_comment"><textarea class="ifw_textarea" id="ifw_comment_4562_14" placeholder="よければメッセージをどうぞ！"  maxlength="500"></textarea><p class="ifw_memo">※コメントは最大500文字、5回まで送信できます</p><div class="ifw_send_wrap"><button class="ifw_send" id="ifw_send_4562_14" data-postid="4562" data-buttoncount="14">送信</button><div class="ifw_sending_wrap"><span class="ifw_sending" id="ifw_sending_4562_14">送信中です</span><span class="ifw_sent" id="ifw_sent_4562_14">送信しました！</span></div></div></div></div><div class="ifw_arrow"></div></div></div>]]></content:encoded>
					
					<wfw:commentRss>https://neconeco-akiyama.com/manatu/works/other/yuukaku/hi_prologue/4562/feed/</wfw:commentRss>
			<slash:comments>0</slash:comments>
		
		
			</item>
		<item>
		<title>秘*Prologue 02/06</title>
		<link>https://neconeco-akiyama.com/manatu/works/other/yuukaku/hi_prologue/4560</link>
					<comments>https://neconeco-akiyama.com/manatu/works/other/yuukaku/hi_prologue/4560#respond</comments>
		
		<dc:creator><![CDATA[秋山]]></dc:creator>
		<pubDate>Wed, 04 Jan 2023 05:28:15 +0000</pubDate>
				<guid isPermaLink="false">https://neconeco-akiyama.com/manatu/works/4560</guid>

					<description><![CDATA[私は、不老だ 生まれつきじゃない。私が売られた研究所で行われていた研究。そこの被検体のうちの1人。そして、唯一成功した完成体、それが私だった。それは私が21歳の時のできごとだった。 月日は過ぎ、その研究所も廃れていった。...  <a class="excerpt-read-more" href="https://neconeco-akiyama.com/manatu/works/other/yuukaku/hi_prologue/4560" title="続きを読む秘*Prologue 02/06">続きを読む</a>]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p>私は、不老だ<span style="letter-spacing: -0.1em;">――</span></p>
<p>生まれつきじゃない。私が売られた研究所で行われていた研究。そこの被検体のうちの1人。そして、唯一成功した完成体、それが私だった。それは私が21歳の時のできごとだった。</p>
<p>月日は過ぎ、その研究所も廃れていった。それ以降完成体が生まれることはなく。不老ではあるが、不死ではない私は怪我をしてしまえば他の者のように死んでいく。そのため大切な完成例として、それはそれは丁寧に扱われていた。ただ何年も成果が上がらなかったその研究所は見放され、いつしかそこには私一人が住むようになっていた。気がつけば、周りのみんなはもういなかった。</p>
<p>それから何年がたっただろう？　一日がとても早かった。目を瞑って、開けば一日が過ぎていた。そうやってただただぼぅ<span style="letter-spacing: -0.1em;">――</span>っと過ごしていたある日のこと。空中を一匹の青い鳥が飛んでいた。木の上でだらしなく口を開いて見ていた。ふと、目があった気がした。いや、気のせいだろう。ただの鳥だ。そう首を横に振った。その鳥は島全体を見て回るように何度か周回した後に去っていった。生き物を見たのは何年ぶりだろうな。そう思いながら目を閉じた。</p>
<p>「おい」</p>
<p>次に目を開けた時、まだ一日は経っていなかった。声？　人の声？　あれ、声ってなんだっけ？　人って？　ふわふわする頭でぼんやりと考える。ゆっくりと体を動かすと、ずっと動かしていなかった体の筋肉はうまく動いてくれず、私は木の上からズレ落ちるようにして落ちた。</p>
<p>ストン<span style="letter-spacing: -0.1em;">――</span></p>
<p>暖かかった。正直、あ、私死んだかもと思った。頭から落ちれば一瞬であの世へだ。そう思っても体は動かなかった。無気力。それが今の私にはぴったり当てはまる言葉だった。でも違った。落ちた私の体は地面にぶつかることはなく、ふわりと大きな、とても大きな腕の中へ収まっていた。</p>
<p>「…………」</p>
<p>しばらく発していなかった私の喉はうまく声を発することができなかった。</p>
<p>「……名は？」</p>
<p>私を静かに見つめるその人の目は優しかった。小さく首を振る。</p>
<p>「しゃべれないのか？」<br />
「……っ、ぁ……」</p>
<p>掠れ掠れに発せられたとても言葉とは言えないものが出る。なんて耳障りな音なのだろう、と自分で思った。</p>
<p>「……そうか」</p>
<p>なぜか優しく頭を撫でられた。首を小さく傾ければ、ニッと笑ってくれた。あ、綺麗。そんな笑顔を見たのは初めてだったと思う。</p>
<p>「親父」<br />
「……なんだ？」</p>
<p>視界の端に別の人が映った。その人は私を見てどうするつもりだよいと言う。親父……？　この人はこの男の人のお父さんなのか？</p>
<p>グラララララッ!!</p>
<p>急なことで慌ててしまう。目をまん丸と開いてその声の主を見れば、あぁ悪いなと謝ってくれた。笑い声さえも大きかった。この人の笑い声はなんか心を揺らす。</p>
<p>「マルコ、行くぞ」<br />
「……よい」</p>
<p>え？</p>
<p>その人は私を連れたまま歩きだした。</p>
<div class="ifw_wrap ifw_right"><button class="ifw_btn" data-postid="4560" data-buttoncount="16"><span class="material-symbols-rounded">favorite</span></button><div class="ifw_message_wrap ifw_top_left" id="ifw_message_4560_16"><div class="ifw_message"><div class="ifw_text"><p class="ifw_processing">送信中です</p></div></div><div class="ifw_arrow"></div></div><div class="ifw_message_wrap ifw_top_left ifw_thanks" id="ifw_thanks_4560_16"><div class="ifw_close" data-id="4560_16">×</div><div class="ifw_message"><div class="ifw_image"><img decoding="async" src="" id="ifw_image_4560_16"></div><div class="ifw_text" id="ifw_showmessage_4560_16"></div><div class="ifw_comment"><textarea class="ifw_textarea" id="ifw_comment_4560_16" placeholder="よければメッセージをどうぞ！"  maxlength="500"></textarea><p class="ifw_memo">※コメントは最大500文字、5回まで送信できます</p><div class="ifw_send_wrap"><button class="ifw_send" id="ifw_send_4560_16" data-postid="4560" data-buttoncount="16">送信</button><div class="ifw_sending_wrap"><span class="ifw_sending" id="ifw_sending_4560_16">送信中です</span><span class="ifw_sent" id="ifw_sent_4560_16">送信しました！</span></div></div></div></div><div class="ifw_arrow"></div></div></div>]]></content:encoded>
					
					<wfw:commentRss>https://neconeco-akiyama.com/manatu/works/other/yuukaku/hi_prologue/4560/feed/</wfw:commentRss>
			<slash:comments>0</slash:comments>
		
		
			</item>
		<item>
		<title>秘*Prologue 01/06</title>
		<link>https://neconeco-akiyama.com/manatu/works/other/yuukaku/hi_prologue/4558</link>
					<comments>https://neconeco-akiyama.com/manatu/works/other/yuukaku/hi_prologue/4558#respond</comments>
		
		<dc:creator><![CDATA[秋山]]></dc:creator>
		<pubDate>Wed, 04 Jan 2023 05:27:52 +0000</pubDate>
				<guid isPermaLink="false">https://neconeco-akiyama.com/manatu/works/4558</guid>

					<description><![CDATA[秘プロローグについて ヒロインの過去の話です(遊廓に来るまでの話)。死ネタです。でも最後は悲しくないです。ちゃんと前を向いて歩いていけるような話になっています。このリンク以降の小説は秘プロローグを読まないと分からないこと...  <a class="excerpt-read-more" href="https://neconeco-akiyama.com/manatu/works/other/yuukaku/hi_prologue/4558" title="続きを読む秘*Prologue 01/06">続きを読む</a>]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<p>秘プロローグについて</p>
<p>ヒロインの過去の話です(遊廓に来るまでの話)。死ネタです。でも最後は悲しくないです。ちゃんと前を向いて歩いていけるような話になっています。このリンク以降の小説は秘プロローグを読まないと分からないこともありますので、ご注意下さい。</p>
<p>それでは、今回のお相手は<b>エドワード・ニューゲート</b>が致します。どうぞお楽しみ下さいませ。</p>
<div class="ifw_wrap ifw_right"><button class="ifw_btn" data-postid="4558" data-buttoncount="18"><span class="material-symbols-rounded">favorite</span></button><div class="ifw_message_wrap ifw_top_left" id="ifw_message_4558_18"><div class="ifw_message"><div class="ifw_text"><p class="ifw_processing">送信中です</p></div></div><div class="ifw_arrow"></div></div><div class="ifw_message_wrap ifw_top_left ifw_thanks" id="ifw_thanks_4558_18"><div class="ifw_close" data-id="4558_18">×</div><div class="ifw_message"><div class="ifw_image"><img decoding="async" src="" id="ifw_image_4558_18"></div><div class="ifw_text" id="ifw_showmessage_4558_18"></div><div class="ifw_comment"><textarea class="ifw_textarea" id="ifw_comment_4558_18" placeholder="よければメッセージをどうぞ！"  maxlength="500"></textarea><p class="ifw_memo">※コメントは最大500文字、5回まで送信できます</p><div class="ifw_send_wrap"><button class="ifw_send" id="ifw_send_4558_18" data-postid="4558" data-buttoncount="18">送信</button><div class="ifw_sending_wrap"><span class="ifw_sending" id="ifw_sending_4558_18">送信中です</span><span class="ifw_sent" id="ifw_sent_4558_18">送信しました！</span></div></div></div></div><div class="ifw_arrow"></div></div></div>]]></content:encoded>
					
					<wfw:commentRss>https://neconeco-akiyama.com/manatu/works/other/yuukaku/hi_prologue/4558/feed/</wfw:commentRss>
			<slash:comments>0</slash:comments>
		
		
			</item>
	</channel>
</rss>
