Eagle EyeⅠ

第25話 いつまでも側に

見慣れた天井にはいつも通り目を擦りながらゆっくりと体を起こす。いつもと変わらない朝だと思ったのも一瞬だった。「起きたか」なんてことはないって顔で、の目の前にミホークが立っていた。は両目を見開いた。澄ました顔でにっこりと唇を釣り上げたミホーク…

第24話 その人、相変わらず

床の上にへたり込んでしまったに目を瞬かせたシャンクスは文句を言いながらも安堵でいっぱいになっているその様子を見て頬を緩ませていた。シャンクスはと目線を合わせるように、椅子から降りてその前にしゃがみ込む。「良かったじゃねぇか!」今日一の優しい…

第23話 それはそれは一方的な

レスティに相談にのってもらったおかげですっかり元気を取り戻したは、せっかくだからとレスティとマスターのお祝いも一緒にするべく再びお祝いの席で盛り上がっていた。もちろん、二人のことをよく知らない人だっていたけれど、なんかよく分からないけどめで…

第22話 後悔する勇気

あれから時は流れ、はある節目を迎えていた。相も変わらずいつもの如く夕方になると酒飲みたちがなだれ込んでくる酒場は活気で満ちている。今日は特別騒がしい騒音と言っても過言じゃないほどの活気だった。しかしながら島民はその理由を知っていたこともあっ…

第21話 広がる選択肢に募る想い

ミホークがいなくなってからちょうど2週間が過ぎた。そして、今日はシャンクス一行が出向する日。せっかくだから見送りをするとマスターとレスティに一言言ったは早朝まだ日が昇る前に港まで足を運んでいた。薄暗い夜明けの港は静かだった。キィキィと船がき…

第20話 赤い髪の男、シャンクス

カランカラン静まり返った店内にドアベルが鳴った。を抱きしめていたレスティの視線が素早く動いたあと、少し開いた扉の隙間から中をうかがうように、男がゆっくりと顔を覗かせた。レスティと同じ、赤い髪だった。それだけで誰かを察したレスティと、同じくそ…

第19話 苦しくて、ただ苦しくて

その日の夜のこと、は夜中に目を覚ました……といっても寝ぼけていたせいか、半分夢見心地のことだった。ぼんやりと目を開いたの目の前にはミホークの背中がある。衣を纏っていないその背中には傷ひとつなかった。綺麗な肌だなぁと、男とは思えない白く美しい…

第18話 止められない想い

漆黒のコートが靡き、風が起こる。すると、まるでの気持ちを代弁するかのように、扉がゆっくりと漆黒を迎え入れ、閉じていく。扉が完全に閉じたとき、空間の中には人が2人。男の腕の中には小さな女が抱かれていた。暗い部屋のなか、二人は角に立っていた。甘…

第17話 好きな人ができたら

その場の勢いと言うものは怖い。はひとりで飛び出したことを後悔していた。シャンクスがどんな人でどこにいるのか、全然知りもしないのに「探しに行ってくる!」と言ったついさっきの自分に「よしじゃあどこに行くか言ってみて」と言ってやりたい。は酒場から…

第16話 感謝の気持ち

「……で、逃げ込んだのがここ」コツコツコツレスティのヒールが酒場の床を鳴らす。え? と吃驚しているを余所に、マスターはにっこりと笑ってレスティの代わりに話を続けた。「いや~あの時は本当にびっくりしたよ。駆け込んで来たレスティはひどく動揺して…

第15話 レスティの過去

「それでな、2人が出て行ったあとにのやつ大泣きしちまって」「ちょ、マスター!」「もう止まらねぇのなんのって」「それは言わなくてもいいでしょ!」「いいじゃねぇか。本当のことだろ?」それが本当のことだとしてもだ、そんな昔の出来事を掘り返されて、…

第14話 出会い、別れ、成長する

翌日陽が昇って、昨夜のお別れ会の酔いが冷めるまで約半日。もちろんは未成年のため飲んではいなかった。それでも主役だったものだから、一晩中どんちゃんどんちゃん騒いでいて、同じく半日はベッドとお友達をしていた。そのがお友達と別れて食堂に現れたのが…