こんにちは! ワーキングマザーとして奮闘中の秋山です。
「悪い人ではないんだけどな……」と、ため息のように呟いてしまうことはありませんか? 悪い人というのが何を示すかにもよりますが、普通は「悪意をまき散らす」という意味で使われるかと思います。
「悪意を持って、わざとあんなことをするような人ではない」という解釈になります。
……でも、だからこそ、どのように対処していけばいいのか分からないんですよね。今回は、そんな「悪意はないけれど、なんかうまく仕事ができない人」を指導する方に向けて、こんなやり方もありますよというご紹介です。
もちろん、そこにいくまでの過程が大切です。
その人のことを理解する
その人はなぜ仕事ができないのでしょうか。そもそも、その仕事において、仕事ができるとは、何を指すのでしょうか。
ここで気を付けないとけないのが、指導者が求める仕事の完成度が高過ぎていないか、ということです。
「悪い人ではないけれど……」と言われる方は、素の自分で働いていることと思います。現状のその人をしっかりと認めてあげてください(仕事の成果は二の次に)。
そして、その人の志や仕事に対する見方を理解します。仕事に対してそこまで熱意がない人に対して、熱心な指導をしてもあまり意味はないでしょう。
やる気があるけれど、うまくできない方に指導を行ってあげて下さい。
なぜ仕事ができないのか調べる
それなりの信頼関係が築けているなら面談で聞いてもよいと思いますし、こっそり同僚に探りを入れてみてもいいと思います。
その人の仕事の成果だけではなく、どうしてうまくできていないのかを見てあげて下さい。もしかしたら、その人のせいだけではないかもしれません。
フィルターを通さずに、クリアな目で判断することが大切です。
一人の見解だけではなく、複数の違った立場の人の目で見ることが理想です。忙しい中、なかなか難しいとは思いますが……、その後のその人の人生が変わるかもしれないと思うと、ひとりで安易な判断をすることは非常に危険なことだと思いませんか?
理由が分かったら
なぜ仕事ができないのか、その理由が分かったら対処方法を検討しましょう。
・ 知識が足りていないなら、情報を与える
・ 経験が足りていないなら、任せてみる
次に、具体的にどうするかを決めます。その日の気分で、「こうしてみようかな~」ではなく、ある程度のスパンで考えます。
例えば、全3ヶ月とし、1ヶ月ごとに課題を与えていく、という感じです。
私が実際にやったのが、ノートを利用した方法です。週の目標を書き込んで、一日のやったことを書いてもらいます。その横に、直さないといけないことを指導者が書き込みます。
視覚化して記録することで、具体的に何がダメだったのかが分かります。また、過去に遡ることができるので、繰り返し言われたことに気が付くことができます。
もっと詳しいノートの書き方についてはまた別の記事でご紹介しますね。
その後の変化を確認する
対処をやってみて、その人がどのように変わったか、確認してください。
できれば、ご本人と話をして、ご本人がどのように思っているのか、気持ちを聞いてほしいです。
そして、相変わらず変わっていないのか、少し成長したのか、判断してください。
人によって成長速度は違うので、行動があまり変わっていなくとも、気持ちに変化があればよいと思います。はじめのうちは、優しい判断基準で判断し、あまりに変化がないようでしたら、見切りの付け時でしょう。
お気づきだとは思いますが、人を育てるということはとても難しく、大変です。ただ叱り飛ばせばよいというものではありません。
最後に一言エールを
そして、教える側も人間です。
自分の仕事を行いながら人を育てるなんて苦行でしかないと私は思っています。でも、きちんと育てば横に並んで助けてくれる人になります。横に並べなくとも、何かしらの助けにはなるはずです。
もしかしたら、自分の上に立つ人材になるかもしれません。先は分かりませんが、育てるならきちんと育て、やる気がないと見切りをつけるなら付ける。
その判断を公正に行うためにも、時間をかけて、記録と証人を日々残しながら、取り組んでほしいと思います。
何より、自分自身のために。